09  錆助 様 | 寄席ミシュランガイド

寄席ミシュランガイド

勝手に星をつけちゃう失礼なブログ

皆様、ご無沙汰しております。
寄席ミシュランガイド主筆のディラ子です。
フトンから出るのがおっくうになって参りました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

先日、あるイベントに参加させていただきました。
そこでは大変上品な大喜利が行われておりまして、
有意義に過ごさせていただきました。
この場を借りまして、お礼申し上げます。

さて、今回ご紹介いたしますのはこちらの御仁


ヨセばいいのに、寄席ミシュラン


寄席のコンスルこと、錆助さまです。

軽快な立ち振る舞いと機転の効く姿はポンペイウスのごとく、
雄弁で力強く、聴衆の気持ちを引きよせる姿はクラッススのごとく。
多弁に寄席を牽引されるスタイルで、現在の浅草には
欠かせない人物として高名でいらっしゃいます。

どのようなボケにも一言ですませないボキャブラリーと
柔軟な切り返しは、安心して楽しめる心地よさがあります。
荒らしに対してさえ、時にやさしく諭すような口調で応対し
いつの間にやら追い払う。
集団の中で発生した、イレギュラーさえ飲み込む懐の深さは
司会としての素質を凛然と輝かせているように思います。
この心地よさが継続するのは、聴衆を掌握される力にあるのではないでしょうか?

ただ、掌握するのであるならば、暴力でも構わない。
しかし、錆助さまの方法は温かく包み込み、溶解してしまう。
古代ローマの浴場のようにエンターテインメントと心地よさを両立した
皆が幸せになる形を提案されているように思います。


ピグにはありとあらゆる具材が集結いたします。
最高の具材と、使えそうにない具材が同居することも多々あります。
並の料理人なら、匙を投げてしまう状況にあっても、
皆でつつける最高の料理を楽しみたいと言うならば、
錆助さまの提供される寄席鍋で心を温めていただけるはずです。

ジャンル  司会

外観    ★★★★☆  格好が白黒ついてません。
お味    ★★★★★  あっさりでも、こってりでも。
優しさ   ★★★★★  半分は錆助さまでできているようです