K.E.Sが陥落し、丸藤選手と矢野選手が所持することになったGHCタッグベルト。
鈴木軍から確かに取り返したけど、所持しているのはNOAHと新日本の連合軍。
正確には、まだNOAHに取り戻したわけではない。
そこで手を上げたのがジ・アグレッションだった。
勝彦選手はこれまで何度もヘビー級のベルトに挑戦してきた。
今度こそ、今度こそ!と思わせながらも、ベルトは遠い。
それを弟弟子の北宮選手と狙うのだから、
奪取するためには相手を分断し、北宮選手がリングの下で片方を押さえ込み、
勝彦選手が丸藤選手か矢野選手から3カウントを獲るしか方法はない。
なぜなら北宮選手がヘビー級の中に入って、戦ってきた時間が短すぎるから。
海千山千を乗り越えてきた二人のどちらにつかまっても、不利である。
後楽園ホールは勝彦コール、北宮コールの大合唱だった。
それだけ、このタッグは期待されている証であった。
北宮選手は踏ん張ったと思う。
体を張って突進して、矢野選手のおちょくりにも屈せず戦った。
しかし、自分たちがやらなければならないことを相手にやられてしまった。
丸藤&矢野チームはまだまだ余裕があったのは否めない事実。
ジ・アグレッションを分断し、勝彦選手をリング下にいるとき、
チャンスとばかりに丸藤選手の虎王が炸裂。
虎王って技はホントに必殺技としてうまれた。
どんな相手にでも通用し、虎王で流れを一気に変えることができる。
そして不知火が決まり、王者チームの防衛となった。
まずかったのは、北宮選手を孤立させてしまったこと。
勝彦選手は常にリング上を意識しなければならなかった。
プロレスはしんどい戦いである。
休憩をしたい気持ちもわかる。
でもリング上でやられて、リング下で休んでいたことが致命傷となった。
北宮選手には経験がないのだから、虎王や不知火は見事な必殺技。
かくして、ジ・アグレッションはタイトル奪取ができなかった。
万が一奪取していれば、三冠王者の宮原選手とともに、
健介オフィス出身者が同時にヘビー級の王者になれたのに。
そして、マイクをもって改めてDIAMOND RINGの解散を叫んでほしかった。
健介オフィスから巣立った三人は懸命にプロレスに邁進している。
だからこそ、NOAHの二人には結果を残してほしかった。
やられてもやられても立ち上がるのが中嶋勝彦。
いよいよG1が始まる。。。。。。