不妊治療

不妊治療

不妊治療で妊娠・出産した私の記録

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不妊治療は、ストレスがたまります。

毎日、妊娠の事ばかり考えて、月日が流れるほど期待から絶望感に変わっていくのがわかります。

それでも、わずかでも希望を失わずに頑張るように努力しました。

日常的にイライラをため込んでいるので夫婦げんかをしたり、周囲の人にあたることもありました。

友人が妊娠しても、素直に喜べない自分がいました。

「こんなに苦労しているのに、なぜ・・・」と自暴自棄もになります。

病院では、医師や看護師のチョットした心ない言葉に傷ついたり、産婦人科ですからおなかの大きい幸せそうな妊婦をみて悲しみがこみあげてくることもありました。


ある日、夫が私の様子を気にして、「旅行に行こう」と言ってくれました。

一泊だけの旅行でしたが、少しだけ落ち込んだ気分が晴れて、頑張る力が湧いてきました。









「不妊治療」には、高額の医療費がかかることが多いので、
確定申告で医療費控除しないと損しますよね。

■医療費控除が、できる/できない?の判断
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ほとんどの場合、医療費控除の対象になると思いますが、税法上の決まりは以下のようになっていますよ。

・1年間(1/1~12/31)に世帯でかかった医療費が10万円または所得金額の5%以上の場合は医療費控除できます。
ただし、公的助成金や保険金(生命保険、傷害保険などから保険金を受け取った)は、医療費から差し引いてください。

■公的助成金はもらってますか?
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不妊治療は、「少子化対策」のため、年間15万円~20万円(金額は、お住まいの地域で異なりますので役所で確認してください。)の助成金制度があります。

東京都の場合は助成の対象となる治療が、「体外受精及び顕微授精のみ」になっていました。

手続きとしては、

最初だけ、管轄の保健所に不妊治療助成金の手続きための書類をもらいます。
その書類に病院の先生に書いていただく箇所を書いてもらいます。
そのあと、役所に行って助成金の手続き用の書類(住民票、収入証明など)を発行してもらいます。
また、病院で治療にかかった領収書が必要です。
書類が全て揃ったら、役所で手続きを行います。

・必要書類の一覧(例)
(1)不妊治療費補助金交付申請書
(2)不妊治療費助成事業受診等証明書
(3)医療機関発行の領収書
(4)住民票(概ね3ヶ月以内のもの)
(5)夫及び妻の所得(課税)証明書(控除の記載のあるもの)



■国税庁のホームページでは・・・
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国税庁のホームページで助成金に関する記述は、
「地方公共団体が支給する少子化対策のための助成金等の所得税法上の取扱い」
の項目にあります。

要約すると、
・不妊治療に係る費用として一定の医療機関に支払った自己負担額に対し、一定額を支給します。
・不妊治療費助成金及び医療費助成金のいずれも非課税所得として取り扱われます。
・医療費控除の適用に当たっては、その対象となる医療費の金額から支給を受ける不妊治療費助成金及び医療費助成金の額を控除する(差し引く)こととなります。



■医療費控除の対象となる医療費とは?
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・1年間の医療費の合計(不妊治療費・他病院受診費・市販の薬・ご家族の医療費など)
※市販の薬を買ったならそれも対象になります。

・交通費は、電車、バスなどの乗車区間と金額のメモで十分です。

・自家用車で病院に行き、有料の駐車場を利用する場合は駐車場代も領収書を取っておけば医療費控除の対象です。



■心がけておくこと
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・確定申告のために、医療に関する領収書はなくさないように保管しておきましょう。

・病院に支払った分の領収書、薬を購入したならレシートをすべてとっておくようにしましょう。

・電車、バスなどの公共交通機関を使ったら、日付と行き先(病院名など)、区間(どこからどこまで乗った)、料金をメモしておきましょう。


■医療費控除のポイント
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・不妊治療関連の医療費だけでなく、家族全員の医療費も全て控除の対象になります。
・かかった医療費が、10万円以上か所得金額の5%以上
例)
所得金額が200万円以下なら「所得金額×0.05」なので150万円なら7万5千円になりますので、かかった医療費が7万5千円以上なら医療費控除の対象になります。
つまり、所得金額が200万円以上なら、かかった医療費が10万円を超すと控除の対象ですね。
※通常は、こちらになると思います。


※念のため「所得金額」とは以下の内容です。
・給与所得(サラリーマンの給与・賞与、パート収入など)
給与所得=収入金額-給与所得控除額

・事業所得(自営業者など自分で事業を営んだり、農業などから生じる所得)
事業所得=収入金額-必要経費

その他、不動産所得、配当所得、譲渡所得、雑所得etcなどがあります。




不妊治療を始めてしばらくしてから、友人から「漢方も不妊治療に効く」という話を聞きました。
西洋医学で用いる薬のように直接的な作用はないようですが、不妊体質の改善に効く場合もあるようです。

しかし、不妊の原因が人それぞれですので、処方される漢方薬もさまざまです。
逆に、漢方薬が合わずに副作用が出る場合もあるそうです。


不妊治療に漢方薬が効くといわれるのは、例えば平常時の体温が低いために不妊だった人が、漢方薬を使用したことで体が温まり不妊体質が改善した場合などです。

つまり、不妊の原因が漢方で治療できる内容なら「漢方が不妊に効く」といえるのかもしれませんね。


ですから、漢方薬が不妊の人全てに効くとは言えないと思います。

不妊の原因がどこにあるのかハッキリした段階で、漢方薬がつかえるのかどうかを専門医にたずねるのが正しい判断ではないでしょうか。



参考までに、漢方での不妊治療に「周期療法」というものがあります。

「周期療法」とは、基礎体温でわかる生理周期にあわせて数種類の漢方薬を使い妊娠の確率を高める療法です。
 漢方薬を併用する事で体調を整え、西洋医学の治療結果にプラスに働くと言われています。
 
<基本的な周期療法>
・月経期
不要になった子宮内膜と血液をしっかり排泄(はいせつ)するために、気血の流れを良くする理気薬、活血薬が使われます。

・低温期
成熟度の高い卵子と厚い子宮内膜を作るために補腎薬、補血薬が使われます。

・排卵期
排卵をスムーズにするために活血薬、卵胞が黄体に変化するのを助ける温補腎陽薬が使われます。

・高温期
子宮内膜に受精した卵子が着床しやすいような環境になるようにし、基礎体温の立ち上がりを助け、高温期を安定させるため、またPMS(月経前緊張症)、流産の予防のため補血薬、補気薬、理気薬、補腎陽薬など、体質に合わせて使われます。



不妊治療で重要なのは「タイミング」です。
私も、このタイミングには気を使いました。
タイミングが合わないと、妊娠の確率がグンと下がります。

不妊治療では、排卵日に合わせた性交渉が必要です。

しかし、個人で基礎体温を測って排卵日を予想するのはむずかしいです。
基礎体温上昇期に排卵しない確率も25%程度存在します。
つまり、基礎体温だけでは、参考程度にしかなりません。

病院では、超音波検査で排卵日が予測できます。
超音波検査で卵子の発育具合を調べて、排卵日を予測します。


私は、病院の先生に「明日が排卵日です、今夜が絶好のタイミングなので、おねがいしますね。」と言われ緊張しました。
出来れば、今夜だけでなく明朝も性交渉をもつようにと伝えられました。

卵子の寿命は、排卵から24時間です。
この間に受精しないと妊娠できません。

確実な排卵日がわかって、私にとっては絶好のチャンス。
「私は、いいけど、夫はどうなんだろう?」


携帯で、会社にいる夫にメールを送りました。
最近、仕事が忙しいと言っていたので、一方的に「病院で、今日排卵日だとわかったから!」といって素直に協力してくれるか少し心配でした。

しばらくして、夫からメールの返信が届きました。
「わかった、早めにきりあげてくる(ハートマーク)」

心配して損した!

家に帰って、ソワソワしながら夫の帰りを待ちました。




私は、不妊治療の初期段階で「卵管造影検査」を行いました。

卵管造影検査は、卵管を通しての排卵に問題がないかをレントゲンで検査します。
卵管に造影剤をいれるために、子宮内にカテーテルを挿入します。
レントゲンの結果から、卵管の通りやすさや癒着の有無が判明します。

ただ、この卵管造影検査は、多少の痛みをともないます。

造影剤を挿入するために、子宮口からカテーテルを入れたり、バルーンをふくらませたりするからです。

バルーンは、主に造影剤の逆流防止のために膨らませるそうです。

カテーテルを入れる痛みはそれほどでもありませんが、バルーンの膨張や造影剤の注入は、人によって生理痛の何倍もの痛みをかんじるそうです。
痛む場合は、卵管がつまっていたり通りが悪かったりする場合です。

私の場合は、何も問題なくバルーンをふくらませる時に少し痛んだだけで造影剤の注入時はほとんど痛みを感じませんでした。

検査の時間は約10分程度でした。

なぜ、卵管造影検査を行うのかというと卵管の異常の有無を検査する目的と、この検査によって卵管の通りが良くなり20~30%の確率で不妊が解消されるケースが有るからです。

ですから、病院では不妊治療の初期段階で造影検査を実施を薦められます。

もちろん、検査の結果卵管の閉塞が発見される場合もありますが、不妊の原因がわかって治療方針がたてやすくなるとも言えます。



病院で排卵誘発剤の注射をして、医師の指導でタイミングをはかってから30日が経過しました。

数日前から、つわりに似た症状がでたので、妊娠検査薬を使用して「陽性」でした。
でも、妊娠検査薬が100%確実では無いので病院での診察が終わるまで安心出来ません。

今日は、病院の日ですが、いつもどおり車で病院に向かいました。

車を運転していると突然の吐き気が襲って来ました。

運転に集中できないので、ハザードを点けて停車しました。

「なにこれ、やっぱりつわり?」
妊娠検査薬の結果は、正しかったのではと期待が膨らみます。

吐き気がおさまるまで、車を止めていましたが、やっとおさまったので病院に向かいます。

病院で、吐き気に襲われたことを話すと、すぐに超音波検査で診察しました。

診察中は、期待で胸がドキドキです。

「おめでとうございます。妊娠です。」
検査で着床が確認できました。

おもわず、涙がこぼれてきました。
数ヶ月間の苦労が報われた瞬間です。



私は、過去に流産の経験があります。

不妊治療を始めて3ヶ月目のことです。

生まれて初めての妊娠の時です。

「不妊治療をしてよかった」と思ったのもつかの間、5週目で流産してしまいました。
夫婦で大喜びをした後の流産だったので、悲しくて一晩中泣き明かしました。

先生からは、「妊娠しても15~25%は流産する人がいる」と言われ落ち込んでしまいした。

しかし、先生に「流産はしたけれど、あなたの体は妊娠できることがわかったじゃないですか。」とも励まされました。


不妊治療したからといって、流産しないとは限りません。

流産の原因は、胎児の染色体異常が約半数といわれています。
他には、母親の黄体機能不全、免疫異常、内分泌疾患、子宮異常、感染症などです。

私の場合は稽留流産でした。

流産した後も、不妊治療を継続し4ヶ月目で2度目の妊娠をすることができました。

流産の後は、心も体も落ち込んでしまいましたが、体の回復に連れ頑張る意欲が湧いてきます。




私は、病院での不妊治療の初期に体外受精を5回ほど行いました。


何故5回しか体外受精を行わなかったかというと、費用がとんでもなく高かったからです。

私の場合は、1回目が36万7千5百円で、2回目以降が24万1千5百円でした。

体外受精は、保険が適用されないため全て自己負担になりました。

インターネットで調べると、体外受精の費用は地域や病院によってまちまちでした。

東京の費用が一番高く、地方では20万程度の病院もあるようです。

また、病院によっては、内容によって追加費用がでる場合があるので、あらかじめ費用についての説明を受けておくほうがいいですね。


費用以外に負担に感じるのが、通院回数です。


体外受精は、極端に通院回数が増えました。

生理が始まってから採卵までに4回、その後胚移植日、ホルモン検査日、妊娠判定日の合計7回通院しました。

しかも、採卵日や胚移植日の診療時間が2~3時間と長かったのも負担になりました。


5回の体外受精を行なっても上手く行かなかったので、経済的に負担に感じてきたこともあり、タイミング療法に変更しました。

タイミング療法は、保険が適用されるので診療費用も月に1万円以下で済みました。




私は、くる日もくる日も子供を授かりたいという思いに心を悩ませていました。



結婚して4年にもなるのに子供が出来ませんでした。

子供を授かりたいと思うのは、私一人の気持ちだけではありません。

両親から「あんたたち、子供はまだなの?」と、ことあるごとにたずねられたました。

夫が一人っ子のため、「孫の顔を早く見たい」という両親の願いが切実に伝わって来ました。




子供を授かりたいと感じるのは、結婚した女性なら当然のことですね。

恥ずかしい話ですが、夫婦関係にも問題なく子作りには励んでいるほうです。




私は、夫と相談して不妊治療を受けることを決意しました。


病院では、多くの夫婦が不妊治療で子供を授かっているという話を聞いて安心しました。

しばらくのあいだ夫婦で病院通いが続きました。



しかし、不妊治療でスグに子供ができるというのは、間違いでした。

人によっては、不妊治療でも上手く妊娠できないというパターンです。



先生の指導どおりに性交渉をしても、なかなかうまくいきません。

夫のほうには問題がなかったので、「私の体がダメなのでは・・・」と自分を責めたりもしました。




「どうしても子供を授かりたい!」と気持ちだけが焦りました。


女性に生まれた以上、出産は一生の願いです。



街で子供連れの親子を見ると、涙が溢れてきました。

「どうして、他の人には子供ができて、私には出来ないの?」と気持ちが落ち込んでしまいます。



不妊治療を始めて半年が過ぎる頃には、失望と疲労感でうつに近い状態になってしまいました。




病院で仲良しになった友達が妊娠したとき、思い切って相談にのってもらいました。

友人が言うには、西洋医学の薬や性交渉だけではなく、東洋医学の体づくりも併用したことで出産できたという話でした。



病院任せではなく、自分でももっと努力が必要なことがわかって、わずかながら希望がわきました。



彼女に教わって、ここでマニュアルを購入して体づくりを始めて半年後に妊娠できました。

この先生は、不妊治療の実績が豊富で新聞、雑誌、TV等の出演など多彩に活動されています。

もし、この先生に出会わなかったら出産をあきらめるところでした。




いまでは、親子三人で仲良く暮らしています。

子供の世話も大変ですが、それ以上に子供のいる幸せに浸っています。