藤本琢磨 公式ブログ

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シンガーソングライター『藤本琢磨』の公式ブログ
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あれからずいぶん経ってしまった。

9月1〜2日に行われた『石の裏の虫祭り2018』

遅くなりましたが皆さん本当にお疲れ様でした。

本来ならばすぐにこの場で書かなければならなかったのですが、ゆっくり書く時間が作れず遅れてしまい本当に申し訳ありませんでした。

今年で3回目の開催。
『感動』すること自体は毎年同じだとしても、
どう感動したのか
どのような時間が流れてたかは
年々やっぱり違います。

始まりから終わりまでずっとこの目でしっかり観てました。

演者や観てくれたお客さん
あの場にいた人達の目にはどのように写ってそして感じていたのだろうか

年に1回の開催ということで当日に向けて臨んだ人達
石の裏に出たいという一心で出演することができた人達

それぞれ様々な思いがあったと思います。

僕自身今回出演することに関して正直不安な気持ちでしかなかった。

さらに言うと最近まで音楽に『無関心』になってた。

自分が好きでやりたいから始めた音楽

自分の意見がハッキリ言えない俺にとって
唯一の表現方法
思ったようにやりたいようにと自分の感覚を表現すれば人は分かってくれると思ってた。
だけどそれが今となってはまた人の顔ばかり伺い続けるようになってしまった。

確かにみんなから良いと言われることも前より多くなった。
人に言われたことをやってみて自分の中でしっくりきたのもあった。
だけど全部が全部そうじゃないし

本当にこれでよかったのかと
いつの間にか音楽を『やらされてる』という感覚に陥ってしまった。

そこから音楽を楽しめなくなってしまった。

活動休止でもして少し音楽から離れてみようという気持ちもあった。

そうすれば楽になれるはずだったのに
この辛さや悩みから解放されただろうに

なぜか諦めきれない自分もいる。
納得のいかない何かがあったんだと思う。

そんな中途半端な自分がいた中で迎えた今回

先程書いたように演者達やお客さんが色んな思いがあって楽しみにしてるのに

その人達に対して凄い申し訳ないと思った。
自分自身に対しての情けなさもあった。

始まってからはずっとソワソワしっぱなし

正直逃げ出したい気持ちもあった。

そして本番。

本番前どうしようかどうしようかと考えてて
結局そんなこと考えてもキリがなかったから
とにかく今までやってきたこと
そして今日まで考えてたこと
自分の中にあった弱さや情けなさも含めて
ステージに残そうと決めてライブをした。

MCで言おうとしてたことが上手くまとまらず突っかかって何も言えない時間もあったからここで書いてるというのもある。

今まで弱音を吐いたら簡単に口にするなと言われまくって自分の中で抱え込んできた。
そうすればいいんだと思った。いや、思ってしまった。
それを人に言うっていうのは凄い勇気がいることだから
あれこれ言われることを覚悟してた。

だけどみんなはそんな俺をちゃんと見てくれてた。
とにかく『良かったよ。』と俺に声をかけてくれた。

それだけで凄い嬉しかった。
その瞬間俺を縛っていた何かが解けたようなそんな気がした。
そこで俺には『仲間』がいることを改めて気づかされた。

そういう意味では俺はまだ仲間を信じきれてなかったのかもしれない。

これだけ支えてくれてるにも関わらずどこか信じることができない自分がいたのだろう。

終わった後は達成感というより『安心感』が自分の中にありました。

実行委員の皆さん
PAの小川さん
カメラマンの山田美也子さん
会場の90eastスタッフの皆さん
本当にお疲れ様でした。
迷惑をかけてしまうこともしばしばありましたが、それでも支えてくださったことは本当に感謝してます。

そして今回出演してくださった演者の皆さん
来てくださったお客さんも
超長丁場の中本当にお疲れ様でした。
当日はバタバタしてしまって多くの方にはちゃんと挨拶ができずじまいで申し訳ありませんでした。
時折『大丈夫か?』と声をかけてくださったことで凄い力になりましたし本当に助かりました。

総勢50組以上で24時間の大規模イベント

茨城ではまず見ることはありません。

日立の音楽シーン、水戸の音楽シーン、いわきの音楽シーンとか
色んな地域のシーンの話を聞いたりするけど俺にとってそれは正直どうでもよくて
そうやって地域で分けることでなんかもったいない気がするし
壁を感じてしまうからそういうものはぶっ壊したい。
単純に石の裏に興味を持って出たいと思ってるなら俺は出させてあげたい。
出たことで次に繋がるのであればそうしていきたいです。

なんか色々ととっ散らかってしまいましたが

これが今回の石の裏までにあった自分の胸中の全てです。

それぞれの虫達ももうすでに旅を始めている。

ここからだ、ここから俺も踏ん張っていかなければ!

物凄く長くなってしまいましたが
本当に本当にありがとうございました!

まだまだ未熟な私ですが今後とも宜しくお願い致します!

また来年お会いしましょう!








photo by 山田美也子