前の病院から、救急搬送された時から
担架で運んでもらっていたので、ずっと天井しか見ていなかった。
手術後も、担架?っていうか、キャスターのついた台で
病室へ移されたから、自分が今どこにいるのかよく分からず
どうやら周りは出産したばかりの
赤ちゃんとママがたくさんいるらしかった。
すぐ近くにNICUもあるっぽかった。
今考えると、陣痛室か何かだったのかな?
ニコちゃんと離れて、半日経って
赤ちゃんの泣き声が懐かしいというか、ニコちゃんが恋しかった
だってまだ、生後11日目。なんでこんなことになるのさ
私のおっぱいはもう、パツパツですよ。
誰も悪くないんだけど、運命を恨む
さて、話は戻って。。。
手術後、移された病室で、心電図と血圧計と
輸血やら点滴やらにつながれて
手術部位が動脈ということで、手術した右足を
動かしてはいけないと言われる。
この時は、まだカテーテルを入れたままになっていたから。
頻繁に助産師さんが来て、血圧を測ったり熱を測ったり。
その夜はほとんど寝られなかった。
体を動かしちゃいけないと言われたのは、そういえば
生まれて初めてかもしれない。
右足を動かしちゃいけなくて、左は曲げ伸ばししても良いって言われたけど
動かせないってこんなに辛いことなの??って、初めての経験で感じた。
だって、動かせないと、かけてる布団すらすごく重たくて
布団の重みで足先がしびれてくる。
担当助産師に、右足の先は布団をかけないで欲しいと頼んだ。
だいぶ楽になった。
でも、出血の状態を見るのに、布団をはがして見てもらって
時間で担当が交代になると、そんな細かいことまでは
申し送られず、毎回、右足の布団を・・・とお願いすることになった
それから、点滴で水分が沢山入っていたので
喉は大して乾かなかったんだけど、唇がガビガビ。。
何も持ってきてなくて、全部実家に置いたまだったので
それも辛かった・・・。
そして、少しでも動く(動いてしまう)ことへの恐怖。
ウトウトしてると、勝手に足を動かしてしまいそうになる。
そうこうしているうちに、体は極度の貧血状態なので
ソリタやら、輸血やら、生理食塩水やらよくわからないけど
いろんな点滴が入ってるもんだから、どんどんおっぱいが張ってきて
もう、パッツパツのゴーリゴリ。
そんな時、助産師さんが搾ってくれるというのでお願いした
でも、搾りすぎると張りかえしが来るからと、少し圧抜き程度。。
またすぐに張ってくる
でも、頻繁にお願いするのも気が引けて、4時間位経ってから
再度搾乳をお願いした。
助産師さんが沢山いて、もちろん、それぞれで搾乳のテクニックも
違う。
ゴッドハンドのベテラン助産師さんもいれば、どう見ても若くて
おそらく出産経験はないであろう助産師さん。
そういう若い助産師さんに当たると地獄だった。。
いや、若いからダメってわけじゃないと思うけど
でも、概して激痛だった。
人のおっぱいをなんだと思ってんだ?ってくらいに
激しく揉み、つまみ出す。
痛かったら言ってくださいね~と、笑顔で言ってくれるんだけど
言えない小心者な私。。
反対に、ベテランゴッドハンドの助産師さんは
すごくソフトにマッサージをしながら、シュッシュッと
うまく排乳してくれる。神業。指名したいくらいだった。
それはさておき、一晩中そんなバタバタでほとんど眠れず
翌朝、病棟の病室へ移された。
ナースステーションの目の前の部屋。
朝、担当になった助産師から、カテーテルが抜ける時間は
未定で、先生の都合がつき次第、来ます、と言われた。
すぐにでも抜いて、早く自由になりたい。
抜いてからも5時間は足を動かしてはいけないと言われていた。
結局、そんな状態のまま、朝からずっと、今か今かと
抜いてもらう先生が来るのを待ち続け
その間も、動けなくて、腰は痛いし背中は痛いし
足がモヤモヤしてきて、意思に反して思い切り暴れたくなる!笑
おまけにおっぱいも張りすぎて、背中が痛いのかおっぱいが痛いのか
もう、わからないけど、上半身をもぞもぞと、可能な限り動かす。
結局、先生が来たのが夕方5時頃。
その間、朝から夕方まで、右足を動かせないまま過ごす。
テレビも見られなければ、ケータイの操作だってままならない。
おまけにほとんど圏外。病院なんだから、仕方ないか・・・。
そして歯磨きだってできないし、トイレもずっと管から。
夕方、先生がカテーテルを抜いてくれて、ものすごい力で
15分間止血するために圧迫する。もちろんそれもすごく痛い。
無口な先生で、ちょっと気まずい感じになりながらも
少しずつ会話をして、終いには先生の手がプルプル。
そりゃそうか。。。かなり強い力で圧迫してるんだもの。。。
ようやくカテーテルが抜けて、動いてOKになるまで
残り5時間!!
その間も、搾乳してもらって、足の付け根とおっぱいとの
痛みに耐えたりもして
ようやく、自由になった
それからも、出血は続いていたけど経過は良好で
再出血することはなく、翌日だか、翌々日には、大部屋に移った。
造影剤を使って24時間経過後からは、搾乳した母乳を
冷凍して、夫に頼んでニコちゃんに届けてもらった。
(造影剤使用後24時間の母乳はすてないといけなかったので)
メデラの搾乳器が借りられたので、楽チンだった~
夜中も3時間おきの搾乳はちょっと辛かったけど
(消毒も自分でやらなくちゃいけなかったので)
搾らないと張っちゃうし、ニコちゃんにいっぱい母乳を届けたかったから
頑張らなくちゃ!!と思って、ストイックにすごした。笑
貧血でフラフラ、頭痛も治らないし
寝不足で、ちゃんと休まなくちゃいけないってわかっちゃいたけど
あんまり休めずに、入院中もなんだかゆくり休めないまま過ごした。
最初は4人部屋に一人だったけど、後から、一人、もう一人と増えて
向かいのベッドの方とお話ししたりして過ごした。
まる1週間入院していたんだけど、最後の2日くらいは
出血もだいぶ減ってきて、いつ帰れるかなぁ~と、ソワソワ。
具体的に退院日が最後の最後まで出なくて、
入院したのが4月24日。そして、30日の夕方の診察で退院許可が出て、
今日帰ってもいいんですか?と聞くと、OKが出たので
今日帰ります!といって退院が決まった。
先生から、「GWは、出かけるとしても、(再出血してもすぐ来られるように)
できれば近場でね」と言われたけど、
「いやいや、まだ、産後2週間ちょっとですし
おうちで大人しくしてます」とツッコミ。
入院中は、哺乳瓶に慣れてしまって、母乳を飲まなくなったら困るなぁと思って
近くに住む姉に、おっぱいを飲ませてもらったりした。
(姉は11月に出産して、まだ母乳育児中なので)
ニコちゃんは、粉ミルクも、姉のおっぱいも、私の母乳も
みんな、しっかり飲んでくれたみたい。
ちゃんとわかってたのかな?今、訳あってママがいないって。
最初は哺乳瓶に慣れなくて、20mlくらいのミルクを飲むのに
2時間かかったとかで、母が苦戦したらしいけど
慣れてからは何でも飲んでくれて、本当に助かった。
入院中の、そういった心配がなかったのは本当に助かった。
ニコちゃん、親孝行でした。
退院して、1週間ぶりの再会。
帰って早速授乳したら、ごくごく飲んでくれて嬉しかった
細かすぎて、長くなってしまった
まだまだ細かいことを書きたいけど、収拾がつかないので
産後の大出血話は以上です。
貧血は鉄剤の処方で改善。今はもう、貧血もすっかり良くなり
元気に育児できてます
読んでくださった方、ありがとうございました