甲良町は二月から、特典付きふるさと応援寄付金(ふるさと納税)で、町自慢の「甲良米」を贈るコースを再開した。好評で米の在庫が追いつかず、二週間で締め切った昨年八月から半年。寄付金の使い道には「NHK大河ドラマ誘致」を新たに加えるなど、町のPRに一層力を入れる。前回は、甲良町地域おこし協力隊・中屋佐知子さんによるブログを通した情報発信の効果もあり、二週間で四千五百万円の寄付金を集めた。

 ふるさと納税は、所得税還付や住民税減額のメリットがある。特典は寄付金額に応じて選択でき、例えば、一万円以上二万円未満で甲良米十五キロ。ほかに、道の駅せせらぎの里こうらの土産品詰め合わせや近江牛のコースもある。今後、甲良町地域おこし協力隊や道の駅せせらぎの里こうら加工部会などと連携。特産品開発に力を入れ、ラインナップを増やす予定だ。

 寄付金の使い道は、教育や環境といった分野を寄付者が指定する。今回から、歴史文化の継承に大河ドラマ誘致を加えた。町出身の戦国武将、藤堂高虎にちなんだ公園や看板整備などを通じ、誘致の機運を盛り上げたい考えだ。町担当者は「全国からたくさんの観光客を呼びこみたい。合わせて甲良米のリピーターを獲得して、世界に知られるブランド米に育てたい」と息巻いている。

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20150206/CK2015020602000014.html
=「こうらの米粉シフォンケーキ 政所茶」を販売=



 東近江市と甲良町でそれぞれ活動している「地域おこし協力隊」が両市町の特産品を使った「こうらの米粉シフォンケーキ 政所茶」を共同で企画・開発し、道の駅「せせらぎの里こうら」(甲良町金屋)でこのほど販売をはじめた。

しっとりした食感と甘さを控えたお茶の風味が特徴

 「こうらの米粉シフォンケーキ 政所茶」は、東近江市政所町産の「政所茶」と甲良町産の「米粉」を使ったコラボ商品で、両隊員が今回はじめて共同で取り組んだ。
 過去に料理教室に通った経験から、甲良町のきめ細かい良質の米粉を何かに生かせないかと、日々模索していた甲良町地域おこし協力隊の中屋佐知子さん(44)。生産者の高齢化などで希少になってきている在来種「政所茶」を自ら栽培している東近江市地域おこし協力隊の山形蓮さん(28)と他地域の協力隊との交流会で知り合ったのが、今回のコラボ商品のきっかけとなった。
 中屋さんは「山形さんに入れてもらったお茶がとてもおいしく、無農薬でやっていることなどを聞いてますますいいなと思い、お茶をいただいて試作してみるとうまくいったので、ぜひ一緒にやりませんかと声をかけた」とコラボ商品が決まった経緯を語った。
 今までコラボすることが少なかった政所茶について山形さんは、「若い人を中心にお茶を飲む人が少なくなってきているので、甲良のお米も含めて、歴史ある政所茶も多くの人に知ってもらえたら」と今後の展開に意欲を見せた。

 また、「両地域に素晴らしいモノがあるので、このコラボがきっかけとなって市町内外の方に、お互いの地域の強みや特色に興味を持ってもらいたい」と二人は力強く話し、商品について「今後いろいろなところでも販売できたら」と語った。
 同商品は、シフォンケーキのフワフワ感に米粉のしっとり、モチっとした食感と、政所茶の苦みと香りを生かした味わいで、甘さは控えめ。さらに、粉茶を使用しているので素材そのままの栄養分が取れ、米と茶の相性も抜群。地元の人たちの評判も良く、年配の人にも人気がある。
 商品の種類は、十二センチホール(五百五十円)と十四センチホール(六百五十円)、一ピース(百九十円)の三種類で、毎週金曜日に販売。売り切れ次第終了となる。(維新の党甲良町第一支部)

http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0016468