うちの巨塔のドクターの中には、査読者 reviewerをされていらっしゃる方も多いです。
時々、査読コメント
Reviewer's comment
について、ニュアンスなどこれでいいかと意見を求められることあります。
あとコメントの英文チェックの依頼がくることも。
逆にうちのドクターたちが出した論文の査読コメントに対する反論文のチェック依頼も。
査読者って完全ボランティアなんですって。
私査読者になるまで、ボランティアだとは知りませんでした。
と、ボスが言ってた。
日本人が雑誌に投稿するなら、少なくともWordでスペルチェック、あとはネイティブに英文校正を依頼してから投稿すると思うけど、前ヨーロッパからの投稿者なんて
Hospital
を
Hospita
とか書いてて。
なんか、簡単な単語でもスペルミスが多くて、それでもうち先生は丁寧に
と
と
との
単語の綴りが間違っている思います。
なんて優しいコメントを書かれていた。
でも、更年期で短気で物言う
In-house medical translator
の私は先生に向かって
先生、それはリジェクトでいきましょう。
とか好き勝手に言って、先生も
リジェクトかな~
なんて言うのをさらに煽ってしまう
査読コメントの中では
あなたはこの論文でなんたらかんたら
と言ったコメントでは
You
は使わず
The authors
と書いてるよ。
複数形にしてるのは、著者が通常複数だから。
In this paper the authors
describe ~
投稿者にアドバイスするときなんかは
The authors should clarify ~
などと書いてる。
うちの英語を話すボスはすごく細かく丁寧なコメントをつけられます。
あなたの論文は、こういう内容だけれども、この雑誌の読者層はこういう人たち向けなので、~系の雑誌に投稿する方が採用されやすいとか細かくアドバイスされてる。
私が論文投稿するならボスみたいな査読者がいいな~とかいつも思う。論文発表することはないと思うけど。
別のドクターで、ネイティブ並みのライティング力をつけるのが目標と言う、私と同じ方向を向いてるドクターがいるんだけど、その先生は勉強になるからという理由で査読者をされてるそう。
なので、彼の査読コメントの始まりはいつも、
このような機会(論文を読む機会)与えてくれてありがとうございます
などの感謝から始めてる。
一度、
先生、そんなにへりくだらなくても。
って言ったら、
僕は査読できるのが嬉しいからこういう風に書くことに決めている
とおっしゃられてました。
査読者は他の査読者(だいたい本人入れて3人くらい)のコメントを読めるらしい。
なので、このドクターは今回の査読者の中にネイティブと思しき人がいてね、
使えそうな英語表現があったから
とか
鳥肌が立つくらい素晴らしい言い回しがあったから
と
メモを持って私のところに教えに来てくだれるよ。勉強になる。
だけど、そのドクターはこの春移動だ、残念
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