②ある女の子~ある女の子との出会い

 

6月は、私をアロマに導いてくれた女の子が天国に旅立った月です。

柏特別支援学校に在職3年目のことです。
この年から、訪問部の担任をすることになりました。
訪問部というのは、学校に登校することが出来ない子供達の自宅を教員が訪問して、学習指導をする学部です。柏特別支援学校の場合は、自宅だけではなく、病院訪問もしていました。当時は慈恵医大柏病院の小児病棟に訪問指導に行ってました。

私は小学校1年生になったばかりの女の子の担当になりました。色白で目のパッチリした可愛い女の子。とてもハキハキしていて、お喋りな女の子。ジャスミンティーが好きで、ちょっぴりオシャマな女の子。
思い出すと、涙が出てきてしまうので、中々書くことが出来なかった…
6月上旬が命日です。
生きていたら、もう成人していますね…

小学校1年生だった女の子は、すでに数回の手術を経験していて、何度も入院していたので、病院内のことは、よく知っていました。
「先生知らないのー?先生なのに、ダメだよ!」と叱られたものです。

経過が順調で、退院できて自宅療養になり、私は自宅に訪問指導に行くようになりました。

この時は、本当に楽しかったねー!
国語や算数の勉強もしましたが、音楽をかけて踊ったり、絵の具を使って工作したり…これは、木工ボンドに色をつけて作ったものです。



 

緑と青と白を混ぜながら、「これがいいわ!」と彼女が決めた色です。
私も好きな色でした。
よーく混ぜて、飾りを付けて、出来上がったものを冷蔵庫に貼りました!
彼女は、とても気に入って、得意顔(#^.^#)
ずっと彼女の家にあったものです…今は私がいただいて、サロンに置いてありますドキドキ

でも、楽しかった自宅療養も長くは続かず、再入院することになり…
それも今度は、東京の本院に…
特別な事情なので、続けて私が訪問することになり、回数は少ないのですが、行かせてもらいました。

体調が悪い時は中々勉強も出来ないのですが、彼女が少しでも元気を取り戻せる物はないかと考える日々でした。

そういえば、彼女は香りについて、話すことが多かったなーと気付きました。そこでフェルトを青りんごの形に切って、青りんごの匂い玉を中に入れて一緒に飾りを作ったりしまた。
出来上がって、香りを嗅いで「うん、いい匂いじゃん」と笑顔になったときは、嬉しかったよニコニコ
それに入院生活で、ストレスがたまったとき、スヌーズレンのCDも役に立ったみたいだね。

ところが、急に容態が悪化してしまい…、それでも何か出来ることはないかと、「星に願いを」の曲に合わせて、布を揺らして一緒に踊ったつもりになっていたら、心拍数が上がって、びっくり!
きっと彼女も心の中で踊っていたに違いありません音譜
そしてこの頃から、香りも本物を使いたいと考えたのが、精油との出会いでした。

まだ意識がはっきりしていたころ、鉛筆を握る手に力が入らなくなっても、計算ドリルをやると言った彼女でした。もっと、もっと、勉強したかっただろうに…

病院で、2年生になり、そして、6月に逝ってしまいました…

そして私は、彼女とお別れした次の年からアロマテラピー検定を受け始めました。