帰ってきた?デジカメ講座【第四回】
みなさんこんばんわー。
企画の町田です。
その昔、二等兵が一眼レフカメラのレンズ講座をやっていたのを覚えている人はいますでしょうか?
↑こんな事をやっていました。
おもいっきり途中で止まっていますね・・・
年末も近づいており、例のフォトコン的なアレも多分やるだろうという事で、今回はレンズ講座2の最後で予告した『明るさの差』と『被写界深度』について説明してみたいと思いますー。
過去記事と併せてご覧くださいませ。
では早速『明るさの差』からいってみましょうー。
レンズの性能を表す言葉に明るいレンズ、暗いレンズなどというものがあります。
これらは『F値(えふち)』と呼ばれる数値で表されています。
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/⌒ ⌒\ ホジホジ
/( ●) (●)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ F値ってなんだお?
| mj |ー'´ |
\ 〈__ノ /
ノ ノ
『F値』とは、レンズの明るさを示す数値。
よくカメラで使う「絞り」の値を表す言葉でもあります。
この数値が小さいほど多くの光を取り込む事ができます。
F値が小さい=光を取り込む穴が大きい
F値が大きい=光を取り込む穴が小さい
という認識でいればいいかと思いますー
簡単に図解(二等兵画)で説明すると、こんな感じです。
F値が小さい場合、取り込める光量が多くなります。
この状態を「絞りを開放する」といいます。
対して、F値が大きい場合、とりこむ光量が少なくなります。
この状態を「絞りを絞る」といいます。
このF値はレンズ側である程度調整できるのですが、レンズ毎に開放F値というものがあり、その数値以上F値を下げる事ができません。
この開放F値の差がレンズの明るさの差となります。
レンズの側面に『1:2.8』等の刻印があるのですが、この赤字の部分がこのレンズの開放F値となります。
F値が小さい場合は取り込める光量が多いためシャッタースピードを速く出来ます。
その結果、手ブレを軽減させる事ができます。
逆にF値が大きい場合は取り込める光量が少なくなるため、明るく撮るためにはシャッタースピードを遅くしないといけなくなり、結果的に手ブレが発生する可能性が高くなります。
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_ (m) _
|ミ|
/ `´ \
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/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\ じゃあF値は小さい方がいいんだお!
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \ 明るく撮れて手ブレも少ないなら、そっちが良いに決まってるお!
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\ `ー'´ /
…そう思ってた時期が僕にもありました…。
ところがそうとも限りませんでした。
ここでもう一つの項目『被写界深度(ひしゃかいしんど)』というものが関わってきます。
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/ ― \ ┏┛
/ノ (●) │ ・
. | (●) ⌒) / 被写界深度?
. | (__ノ ̄ /
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『被写界深度』とは、“ピントが合ったように見える距離”の事です。
F値を変更する事で、この“ピントが合ったように見える距離”が変わります。
まずは写真をご覧ください。
こちらがF値2.8で撮影した写真です。
F値が小さい場合、ピントを合わせた個所から前後に奥行きがある場合、ピントが合わなくなってきます。
これを“被写界深度が浅い”と表現します。
写真では、拳のあたりがボケてしまっているのが分かるかと思います。
こちらはF値を20にして撮った写真になります。
F値が大きいと、ピントが合ったように見える部分が多くなります。
これを“被写界深度が深い”と表現します。
写真では、拳までピントが合っているように見えます。
このように、F値を大きくしていく事で全体にピントのあった写真を撮ることが出来ます。
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/ (●) (●) \ …つまり、F値は小さけりゃ良いって事でもないお…?
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/ ∩ノ ⊃ /
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
そういう事になります。
もちろんレンズを選ぶ際はF値が基準の一つになります。
一般的にF値が小さいレンズは高性能ですし、持っていても損はありません。
纏めると
F値が小さい(開放)=「明るい」 「被写界深度が浅い」
F値が大きい(絞る)=「暗い」 「被写界深度が深い」
となります。
過去のレンズ講座と今回の講座でまとめた、F値や被写界深度、さらに焦点距離や広角・望遠の違い…etc.
覚える事は沢山ありますが、これらの違いを覚えておく事で、より面白い写真が撮れるようになるかと思います。
ぜひお試しくださいー。
という事で、今回はここまで。
ではー。
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