デジカメ講座その5 レンズ講座2 | 産地直送 MAX丸見え特捜部ログ ぶっちゃけまっくす!

デジカメ講座その5 レンズ講座2

皆さんこんにちわー

figma二等兵金子です。


おまたせいたしました。

今回はデジカメ講座、レンズについてその2をお送りしたいと思います。


~前回までのあらすじ~

ミカタンからレンズ講座をやってほしいとお願いされた二等兵は、自分の知識の無さと技術の未熟さをまったく考慮せずに、なんとかなるだろう的な気持ちで記事を作り始めたのだが、着地点が見つからずに迷走しているのであった・・・


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さて、前回は焦点距離についてなんとなく書きましたが、今回はfigmaを撮る上で大切な最短撮影距離、そして最大倍率について説明したいと思います。


この二つを超大雑把に説明すると、

・最短撮影距離=どれくらい被写体に近づけるか

・最大倍率=どれくらい被写体を大きく撮影できるか


という感じです。


       ____
     /⌒  ⌒\ ホジホジ
   /( ●)  (●)\    
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   え? 被写体に近づく=大きく撮れるから
  |    mj |ー'´      |  結局同じ事じゃないの?
  \  〈__ノ       /
    ノ  ノ

と思う方もいるかと思いますが、同じようで同じではありません。


最短撮影距離が長くても、焦点距離が長ければ結果的には近づいた事と変わりはありません。


figmaから離れた分ズームでUPにすれば良いじゃん!(・∀・)

という考え方ですね~



             (ヽ三/) ))
         __  ( i)))
        /⌒  ⌒\ \
      /( ●)  (●)\ )  じゃあ近づいて広角で撮影した写真と、遠くから望遠で
    ./:::::: ⌒(__人__)⌒::::\  撮影した写真は同じ写真になるって事だお!
    |    (⌒)|r┬-|     |  
    ,┌、-、!.~〈`ー´/   _/ 
    | | | |  __ヽ、   /
    レレ'、ノ‐´   ̄〉  |
    `ー---‐一' ̄


という訳でもありません。


MAX渡辺×浅井真紀 figmaブログ
標準ズームレンズの望遠側(50mm)で少し離れて撮影。


MAX渡辺×浅井真紀 figmaブログ
標準ズームレンズの広角側(18mm)で近づいて撮影。


ハルヒの大きさがほとんど同じなのにシャナが小さくなっているのが分かりますでしょうか?

これは広角になればなるほどパースが付いていき、望遠になればなるほどパースが無くなっていくからです。


良く見ると台座の見え方なども変わっているのが判るかと思います。

パースが付きすぎると、被写体がゆがみディフォルメされてしまうので商品写真には向きませんが、ダイナミックになり迫力は出ます。


つまり

パースのついたダイナミックな写真を撮りたい場合は近づいて広角側。

カタログ的なカッチリとした写真を撮りたい場合は離れて望遠側で撮る、というように使い分けると良いかと思います~

この辺りはコンパクトデジカメでも参考になるかと思います。


なお弊社やグッドさんのHP上などに載っている綺麗な商品写真は、プロのカメラマンに来ていただいて撮影してもらっているのですが、その時に使うレンズは180mmマクロなどかなり望遠のレンズ(望遠マクロと呼ばれています)を使う事が多いです。



あともうひとつ豆知識。

ムービカメラで被写体から遠ざかりながらズームインすると、被写体の大きさは同じなのに、背景がズームされるという不思議な効果が生まれます。

これは通称めまいズームと呼ばれていて、色々な映画やドラマで使われたりしますー


↑ブレまくりですが近づきながらズームアウトするとこんな感じになります。

ちょっと不思議な感じじゃないですか?


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さて、話を最短撮影距離と最大倍率に戻しましょう!


最大倍率は「どれくらい被写体を大きく撮影出来るか」を数値化したものです。

これはカメラのカタログでは「1:4」とか「0.25倍」といったような表記になっていて、この数値が大きいほど被写体を大きく撮影する事ができます。


以下に倍率毎でのfigmaの撮影可能サイズの違いをご紹介します。


MAX渡辺×浅井真紀 figmaブログ
約1:5(0.2倍)


MAX渡辺×浅井真紀 figmaブログ
約1:4(0.25倍)


MAX渡辺×浅井真紀 figmaブログ
約1:3(0.33倍)


私が持っている標準レンズ(18-50mm F2.8 EX DC MACRO HSM)は最短撮影距離が“0.2m”と短いのでこれくらいまでは近づけます。


MAX渡辺×浅井真紀 figmaブログ
ちなみに最大時はこれくらいレンズと近づく事になります。

ただこうなるとレンズがカゲになってしまうので、これはこれで駄目な気もします。


さて、この倍率が「1:1」(1倍)以上のものをマクロレンズと呼びます。


MAX渡辺×浅井真紀 figmaブログ
この1:1の文字がマクロの証!


さて、このマクロレンズだとどれくらい大きく撮影できるかというと・・・


MAX渡辺×浅井真紀 figmaブログ
約1:1(等倍)

でかっ!

これくらい大きく撮影できます。


さすがマクロだね!!

小さいものを撮影する事に特化しているので描写も綺麗です。


ただ弱点が無いわけではありません。

弱点その1。

基本的に短焦点(焦点距離が変えられない=ズームできない)なので不便。

被写体に近づくには自分が近づかないといけないので面倒です。


弱点その2。

これは私の持っているのが90mmだからなのですが、figmaの全身を撮影しようとすると結構離れないといけません。

どれくらいかというと・・・


MAX渡辺×浅井真紀 figmaブログ
これくらい。


ちゃんと撮影ブースにスペースを割ける部屋を持っている人なら問題ないのですが、私のような卓上や狭い所で撮影する機会が多い人には結構つらいです。

あと模型イベントなどでの撮影にも90mmは長すぎて使いづらい・・・

前回200mm以上の焦点距離はキツイと書きましたが、それはこの辺りが理由だったりします。


まあとにかくマクロレンズは小さいモノを大きくキレイに撮影できる反面色々制限もあるので、ある程度最大倍率が高ければ、無理にマクロを選ぶ必要は無いかと思います。


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さて前回の記事に対して数人の方から補足のメールをいただきました!

マジで助かります!!


その中に「一概に望遠、広角はfigma撮影に向かないと言えないのでは?」というご意見があったのですが、まさにその通りです


先に上げた180mmといった望遠マクロはむしろ商品撮影に良く使われますし、広角以上の画角を持つ魚眼レンズの中には最短撮影距離が短いものがあるので、パースを極端に付けたfigmaの写真を撮る事が可能だったりします。


結局撮影環境や撮りた写真によって大きく変化するんですよねー


・パースを極端につけたい人は、広角や魚眼

・撮影ブースを作って精密な写真を撮りたい人は望遠

・野外撮影でフットワーク軽く撮影したい人は倍率の高いズームレンズ


こんな感じで撮りたいモノや環境によってレンズは変わるので、まずは自分がどういう写真をどういう環境で撮りたいかを考えてみてはいかがでしょうか?

ただどのレンズを選ぶにしろ、figmaやフィギュアが撮影目的の方は最大倍率が1:4(0.25倍)以上くらいはあるものを選んだ方が幸せになるかと思います~



さて、もう一通オタよりのご紹介。


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 ミカタンさんから「初心者にも分かるレンズ講座」との依頼のようですが、交換レンズの説明をされる時にボケ味のお話しをされるのであれば、『被写界深度』のことを言われた方が、広角、望遠と分けた場合の説明がしやすいのではないでしょうか?

HN/テルタインさん

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そうですよね・・・

この辺りも説明した方がやっぱり良いですよね・・・

では次回は『明るさの差』『被写界深度』について説明させていただきます~~

まさかの第三回・・・


という訳で今回はここまで!

それでは皆さんさようならーーー



追記

7/26のワンダーフェスティバル2009夏にてフォトコンやります!!

詳細についてはもう少しお待ちください~~~


なんかレンズについてばかり書いているのでアレですが、コンパクトデジカメや携帯の写真でも全然問題ありません!

技術や機材が無くても、アイデア次第でいくらでも受賞チャンスはあると思いますので是非参加してください!!