涙・・・アスペルガー症候群のメルトダウン(発作)に陥った女性を必死に止めようとする介助犬



アスペルガー1


 自閉症スペクトラム(ASD)の一種であるアスペルガー症候群の一つの症状として、不安が高まったり、ストレス、過剰な刺激がきっかけでメルトダウンと言われるパニック発作を起こす場合がある。これはアスペルガー症候群のすべての人がなるわけではないが、日常的に起こると、とても苦しいものであり、米アリゾナ州に住む女性、ダニエラ・ジェイコブスは、この症状に対する理解を求めるため、勇気をもって自らがメルトダウンに陥った際の映像を公開した。

 その映像には彼女がメルトダウンに陥り、自分で自分の体を叩きつける姿と、それを必死に止めようとする介助犬、サムソンの姿があった。


Service dog alerts to self harm (aspergers)


 自らの胸を叩き始めるダニエラの手を持ち、必死に落ち着かせようとするサムソン

アスペルガー2

 ダニエラはそれでも収まらず、今度は自らの頭を叩き始めた。
 その手を制しつつ、腕の間に入り込んで止めようとするサムソン

アスペルガー3

 なんとか落ち着いたのかダニエラは泣きながら床に座り込む。その懐の中に入り込み、優しく寄り添うサムソンの姿は。「大丈夫、大丈夫だよ。僕がいるから。僕が一緒だから」。と言っているように見える。そしてやさしくダニエラにキスをした。

アスペルガー4

 サムソンは介護犬としての訓練を行っており、飼い主に自傷行為やメルトダウンがあった場合にそれを制するようしつけられた。

 ほぼ毎日のように起きるというメルトダウン。これは経験した人でないかぎりわからない苦しみだろう。だが犬は、サムソンはその痛みを共に分かち合い、無償の愛情で支えているのだ。

 この映像は現在200万ヒットを突破しており、多くの人々に様々な波紋を与えた。自らがアスペルガー症候群でありながら、その理解を求めるため、自らが一番見たくないその瞬間をあえて公開したダニエラの勇気と、根気強くそのサポートを行っているサムソンの姿は、人々の目に焼き付いたことであろう。


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 ちなみに一般的なアスペルガー症候群のメルトダウンの対処法は、主治医から薬をもらうか、やわらかいクッションなどを抱きしめたり、光・音の刺激を抑えたり、自分の呼吸や脈を数えるなど単調な作業を繰り返すなどがあるという。




<カラパイア 記事より>







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