ヘソまがりの大冒険日記 -108ページ目

アメリカ横断終結間近!!!

これは決して性格が積極的でなく英語もできない22歳の男が見切り発車で出発したアメリカ横断日記である。

3月5日。
今日はやっと最終日!!
どうにかこうにかニューヨークに辿り着けそう。泣きそう・・・。
でも気を緩めたらすぐに大事件に巻き込まれてしまう。なんせここはアメリカですから。

アメリカの日曜の朝はビックリするくらい道がすいている。
昨日あんなに混んでいた国道1号線もスイスイスイスイ!
スムーズにニューヨークに着いて、スムーズにレンタカーを空港営業所に返却。

13日間に渡るレンタカー生活もここで終わり。
長かったような短かったような複雑な気持ち。
合計約7500マイル(12000キロ)を旅してきた。
でもここがゴールじゃない。
この旅はアメリカ横断ウルトラクイズを模したもの。
やはりゴールは自由の女神でなくてはならない。

スーツケースを空港のコインロッカーに入れて身軽にと・・・?あれ?
ニューヨークの空港にはコインロッカーがない!知らなかった!
まだ朝なので泊まるホテルにチェックインするのは気が引けたので(これがいけなかった)大きい駅に行けばコインロッカーくらいあるだろうと自由の女神のあるマンハッタン南端へと向かった。

しかし、行けども行けどもコインロッカーは見当たらない。
巨大なバスの停留所にもないし、あの有名なタイムズスクエア駅にもない。

結局南端の自由の女神へと行くフェリー停留所まで来てしまった。

邪魔でしょうがないけどここまで来たら仕方ない!このまま行っちゃえ!
ゴロゴロとスーツケースを運びながらチケットを買い、いざゴールへ!!

「You!バゲージは持って入れないぞ!」
と、警備員に止められた。
セキュリティの都合らしく、しかも説明によるとロッカーもないらしい。

万事休す。

ゴールを目の前にして立ち往生かよ!

考えに考えた挙句、ホテルでチェックインして荷物を預けてからもう一度来る事に決めた。
時間はまだ2時。ホテルから地下鉄で1時間強。
フェリーの就航時間は地球の歩き方には確か5時までと書いてあったはず。
ぐずぐずせずに急ごう!


ヘソまがりの大冒険日記-グラウンドゼロ
写真はグラウンドゼロ。

                                            つづく

アメリカ横断~アメリカのインド宿~

2006年3月の日記アーカイブ


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これは決して性格が積極的でなく英語もできない22歳の男が見切り発車で出発したアメリカ横断日記である。

3月4日。
3時間しか眠れず、6時にメリーランドを出発。
今日は特に行く当てもないので一気にニューヨークを目指す。
明日は一日ニューヨーク観光をすることに決めているのでニューヨークに一番近くて一番安いモーテルを探すことに。(ニューヨークの宿は法外に高いので避ける)
モーテル情報誌によると、ニューヨークから60キロくらいで33ドルのモーテルを発見。

モーテル情報誌を参考にそのモーテルに直行し、昼の2時に到着。
受付に入った瞬間、ヤバイ!!と直感。


やたらとインドっぽい妙なお香の匂いとなんなのかわからない悪臭の混ざったニオイがたちこめ、しかも受付のガラスはボロボロ。そして何より、英語が通じない・・・

何回も「チェックインプリーズ!」と言うが、窓の向こう側のサリーに身をまとったインド系のオバサンが何度も首をかしげ、ポカーンとした顔をしている。
俺の英語の発音はそこまで悪くはないという自負はある。
5分ほど粘ってやっと鍵をもらうことに成功。

いそいそと部屋に行くと・・・?
明らかにおかしいやろ!!!
どうみても先進国アメリカの姿ではない。なんだこの荒れ具合は!
客の俺になんでこんな薄汚くて気持ちの悪い隅の部屋に案内するんだ!

実は改装中らしく、他の部屋も断熱材がむき出しになっていたりして、とても客を泊められるようなものではない。
案内された部屋は意外ときれい!!
改装工事を終えたばかりなのだろうか、家電や家具やトイレが新品同様!
と言ってもこの部屋もインド臭はかなりのもので、服や荷物にニオイが付いてしまうのが嫌だった。

近所のスーパーでお土産(激辛野菜ジュースとミミズの形をしたグミ)を買い、6時には就寝・・・。

アメリカ横断~初めての大西洋!!~

2006年3月の日記アーカイブ


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これは決して性格が積極的でなく英語もできない22歳の男が見切り発車で出発したアメリカ横断日記である。

3月3日。
朝一でフォレストガンプのロケ地へと向かう。
でも場所がわからないんで、サバンナの観光案内所へ行く。
そこには白髪で白髭のもじゃもじゃのおじさんが待っていた。
「フォレストガンプ?それはこうこうこう行って・・・。君は日本人かい?以前も日本人が来たよ。彼は7ヶ国語を喋れるんだ。君の英語もなかなかうまいね~」

オレの拙すぎる英語を褒めてもらうのはめっちゃ嬉しいんだけど
7ヶ国語も喋れるようなやつと同じ次元のことをしようとしているという事実に少しビビッてしまった。
相当ムチャなことをしているんだなとつくづく感じた。

白いおじさんに教えられたとおりに車を進める。
サバンナはアメリカが開拓された頃からある歴史のある街で、レンガの建物が多く、他の町とは少し変わった雰囲気を持っている。

ロケ地に到着。
フォレストガンプ(トムハンクス)がバス停で待っているときに隣の人に自分の生い立ちを語るシーンだ。




ヘソまがりの大冒険日記-フォレストガンプロケ地2

ヘソまがりの大冒険日記-フォレストガンプロケ地





ここにはガッカリした。
ロケ地とはいうものの、映画のようなバス停もベンチもなんにもない。
ただひっそりと、他の建物と一緒に調和していた。
観光客としてはいまいち面白くない場所だった。

昨日からの失望モードがまだ冷めず、初めての大西洋を見てもさほどの感動もなく、ひたすら北上を続けた。
サウスカロライナ、ノースカロライナを経て、途中で海側へと進路をとる。
砂浜だけの超細長い島が連なるキティホークに着く。


ヘソまがりの大冒険日記-キティーホーク

砂浜の上に突如高級住宅地がばーんと広がり、それを見てちょってテンションが上がる。
こんなとこにこんな町を作ったら津波で一発でアウトやん。やっぱアメリカ人はあほやなぁ。とか思ってみる。

そのうち、アメリカ西海岸にしか見られなかったセブンイレブンを発見!!
昨日の駐車場の件でFAXを送らないといけないことを思い出し、入ってみる。
すると
「NO FAX!」
と言われ、すごすごと帰る。同じセブンイレブンと言えども日本のようには行かない。日本最強。

そのまま北上し、野宿できそうなところを探すが、なかなかない!!
東海岸にきてだんだんと大都市が増えてきて、警察もめっちゃ多くなってきた。
野宿=浮浪者=排他すべきテロリストという構図だ。

案の定、今日はパトカーに2回も止められ、尋問される。しかもめっちゃ偉そうに。
止められた理由は、前回と同じようになぜナンバーがついていないのか、ということ。
ただそれだけのためになぜ銃口を向けられる必要があるのか。

全く悪事は働いてないのですぐに解放されるものの、依然寝床は見つからない。
日付が変わり、とうとうワシントンDCまで来てしまった。
そしてこの時間にもなると一般車よりもパトカーのほうが多くなってくる。焦る。
結局メリーランドで寝床を確保。時間は3時すぎ。

今日も厄日だった。