人気子役の「こども店長」こと加藤清史郎クンが学校でいじめられていると一部週刊誌で報じられた。清史郎クンが悲しむ顔は想像したくないが、数奇な人生を歩む子役出身者は少なくない。

 「ケンちゃんシリーズ」の宮脇康之(現・健)は大人になると、にっかつロマンポルノに出演。その後、還元水生成器ビジネスで成功した。「子連れ狼」ご近所の大五郎役、西川和孝は新潟で市議会議員となったが、殺人事件を起こした。

 安達祐実と杉田かおるの人生もなかなか波乱に富んでいる。天才子役の悲喜劇に迫ったのが、この番組だ。

 2歳でデビューした安達は、母の有里さんと二人三脚で次々と仕事をつかみ、主演ドラマ「家なき子」で大ブレーク。が、ブームが過ぎると、仕事は激減し、「子役は大成しない」とバッシングを浴びる。

 世間からいつまでも子役として見られる一方で、母からは大人になるのをせかされて悩んだ末、自力で大人への階段を昇りはじめる。

 「パパと呼ばないで」で一躍人気者ご近所となった杉田の人生はさらに壮絶だ。

 歌手を目指して、個人事務所を創設したが、レコードは不発。事務所の借金を返すため、「3年B組金八先生」「池中玄太80キロ」など話題作に出演した。念願のヒット曲を出すも、知人の連帯保証人になったため、26歳にして1億円もの借金を抱えることに!

 それからは酒びたりの日々を送るが、芸能生活40年目にして、ようやく幸せを見つける…。

 年の離れたお姉さんたちを見習って、清史郎クンも頑張ってほしい。