公開質問状 | キラーストリートを守ろう! 原宿団地(ザ・神宮前レジデンス)高層化の見直しを求める

キラーストリートを守ろう! 原宿団地(ザ・神宮前レジデンス)高層化の見直しを求める

 原宿団地(ザ・神宮前レジデンス)高層化の見直しを求めるため、地域住民が力を合わせ戦っています。
 サザンのアルバムジャケットにもなり、日本中から愛され、世界中に知られるキラー通りを守るため、皆さんのお力をお貸しください。

 先日お伝えしました通り、団地側が住民説明会で使用し、東京都にも正式に提出したモンタージュパースに、複数の問題点が見つかりました。

 ここまで事実と異なるモンタージュパースが使用された事は過去にも殆ど無いようで、大変重要な問題である事は言うまでもありません。

会で検討し、今回以下のような公開質問状を送付いたしました。送り先は竹中工務店、新日鉄都市開発、原宿団地管理組合それぞれの代表です。

 なお、文中にある検証図というのは先日ブログにアップした画像です。もう一枚あるので、これは後日掲載します。(北から陽が当たり、日当たりが良いかのように描かれたパースです。)

質問状が到着したのは6月29日です。


     公開質問状



         

 以下に述べる通り、原宿団地に関する総合設計許可手続きで提出されたモンタージュパースに、重大な問題を発見しました。

 この問題は、団地管理組合、関係業者と地域住民の間に埋めがたい溝を残しかねません。また、ご承知の通り原宿団地の高層化計画はテレビや新聞等で大きく報じられ、広く世間の注目を集めています。

 その為、我々が知るのみならず多くの方にこの問題の経緯をお伝えする必要があると考え、今回公開質問状を送付させて頂きました。

 本状到着後、二週間以内に書面にて誠実なご回答を下さいますよう、よろしくお願いいたします。


1、別紙(検証図1-3)の通り、地域住民に対する説明会で示され、また、東京都に正式な書面の添付図書として提出されたモンタージュパースには、4つの大きな偽りがありました。


①ピロティ天井高さを現実の天井高さの約2倍にしている。


②ピロティの柱の数を実際より少なくしている。


③ピロティの柱の径を現実の柱の径より細くしている。


④南にあるはずの太陽が北にあり、日が当たらない公開空地に日が当たっている。


 過失でここまで事実に反するパース画が作成される事はあり得ず、作成者が意図的に作成したものと考えられます。

 この偽りのパース画は誰の指示で、誰が作成したのでしょうか。また、どのような目的で虚偽のパース画を作成したのでしょうか。


2、周辺住民に対する説明会でこのモンタージュパースが使用され、ピロティの開放感、道路から空地への連続性が強調されました。

 偽りのモンタージュパースから受ける印象で、大きな事実誤認をした住民も多数いると当然考えられます。

 住民説明会を自主的に開催し直す意思はありますか。



3、偽りのモンタージュパースは、正式な許可申請の添付図書として提出されました。ここまで事実に反するパース画を用いて申請を行うというのは、事業者として相当に悪質な行為であると我々は考えます。今回の行為をどのように捉えていらっしゃいますでしょうか

 また、総合設計許可の審査にあたった方々は、建築の専門家ばかりではありません。従って、このパース画からの印象で「道路から空地へは連続性があり、ピロティは開放感がある」と誤認し許可を出した可能性は十分にあります。

 東京都に対して、今回の不祥事を報告し、総合設計許可のやり直しを求める意思はありますか。



 万一、今回の問題を「過失」だと主張されるのであれば、その場合、パース画作成者にはプロとしての資質が欠如していると言わざるを得ません。「過失」という主張の場合、作成者及びその監督者に対してどのような措置をとるのでしょうか。

 また、「過失」でも住民や都に対しての対応は必要なはずですので、上記2,3の質問及び、パース画は誰の指示で誰が作成したかという質問にはお答え下さい。



                          以上