「それが普通なの！！！
どうしてあなたは普通に出来ないの！？」
と母に訴えかけられて
言葉を返せず口をへの字にまげて涙をこらえる８歳の少女。
今日の「ごちそうさん」のシーンです。
子役ちゃんの表情に心が痛んで
朝の動かねばならない時間帯にフリーズしてしまい、
それ以来ずっともやもやした気持ちが続いていて、
私は「ごちそうさん」制作スタッフの思うつぼに
はまっております、笑。
主人公のめ以子は今や３人の子供のお母さんですが、
その長女が自分と大きく異なる！
自分が嬉しかったことを喜ばない様子に
戸惑っています。
そんな長女が、
結果的に危険な行為をしてしまったために
学校をしばらく休んでくれと先生からいわれます。
動揺してしまった母、め以子の口から出たのが
冒頭の言葉です。
言われた長女ふ久（ふく）は
一言も言い返さないのですが、
ものすごい混乱とショックの表情をしています。
その顔が目に焼き付いて、
なんとも言えない気持ちになります。
「それが普通なの！」
語りのおばあちゃんの言葉でも言われていましたが、
め以子もかなり「普通ではない」子どもでした。
食べたいがために、お供えを盗むような子どもでした。
”そのことは思い出さないんだね・・・”
おばあちゃんの語りもそう言っていました。
これが普通
これが普通じゃない
私は、これはある程度経験を積んだ人だけが持つ、
振り返ってのみわかる視点ではないかと思います。
経験を積んだから、多くの事例に接したから、
こういうもんなんだ、これがここでは当たり前なんだ
ってわかったんです。
たとえば・・・
私は友だちと遊んでいろんな経験をしたし、
友だちに助けられた。
周りの人もそういう人が多かった。
だから、子どもは友だちは欲しいと思うのが普通。
私は美味しいものを食べるのが大好きで
それが幸せだった。
周りの人も、美味しいものを食べると笑顔になった。
だから、人は美味しいものを食べると幸せになるのが普通。
私は勉強よりスポーツばかりしていた。
スポーツで自分は成長したし、本当に楽しかった。
周りの人も、スポーツ大好きな人ばかり。
だから、若い子は勉強よりスポーツを楽しむのが普通。
でも、実際その経験をゼロから重ねている段階では、
自分の体験がすべてです。
一つ一つ自分に押し寄せる新しい出来事に
自分として対応するのが必死。
自分のこれまでを振り返っても、
そんなところだったように感じます。
周りの大人が「普通」って言うから
普通っていう概念が入ってくる、
そんな風に思います。
ふ久ちゃんはふ久ちゃんの毎日を
新しい目で見て生きていて、
今日出会った疑問や出来事に
自分なりに対応しているのですが、
これが大人が見る普通とはちょっと違う行動
なんでしょうね
たぶん、ふ久ちゃんは、たしかに大多数の子どもとは
何に喜びやワクワクを感じるかが違うんでしょうね。
ふ久ちゃんは「普通じゃない行動をとろう」と
思っていないですよね、きっと。
自分では自然ととった行動なのに、
大人の目から見るとそれが「普通じゃない」んです。
確かに、ドラマの役柄とはいえ、子どもらしくない子ども
と大人には見えます。
でも、きっと、こういうお子さんも世の中には沢山
いらっしゃるのではないかと思います。
「それが普通なの！！！」と言われることが
何一つ自分は共感できない。
大人なら「じゃ、どうしよう？」って考えられる人も
いるのではないかと思いますが、
小学生はそんなことを言われたときにどう感じるんだろう、
たぶん・・・
どうすればいいのかさっぱりわからない、という大きな混乱と、
自分は自分でいてはいけないの？という絶望、
そんなことが浮かんだのではないかな・・・
と、目にいっぱい涙をためたふ久ちゃんの顔をみて
思いました。
もちろん、
母であるめ以子の動揺と混乱も思いっっきり想像できます。
母としての責任を背負っていますから、
迷惑をかけてしまった人たちから言われた言葉が
深く胸にささって、どうしたらよいのだ！って
泣きたい気持ちでしょう。
本当に本当に大変だと思います。
だから、め以子はなんであんな言葉を言ったんだ！
なんてことは思いません。
それに、この経験がきっと今後につながっていきますから。
ここで強く思ったのは、
「普通」って呪縛の言葉だなぁということです。
なかなか怖い言葉です。
本当は、一人一人全然違うのにね。
一人として同じ人はいないのにね。
普通であるように、って誰の願いなのかなぁ。
もしかしたら、誰も本心では普通がいいなんて思っていないのに
この言葉は多くの子どもや若者、いや、大人も含めて
心を縛る言葉ではないかと、
そんなことを感じました。
さぁ、西門家の「第一子」で「長女」のふ久ちゃん。
これからどう育っていくでしょうか！
「普通」という枠に自分を無理矢理合わせずに
育つことができますでしょうか！
もちろん明日以降の展開もあるので、今日の放送を見た限りで
私が感じたこととして読んでいただければ幸いです。
私は「ごちそうさん」がドラマの中で扱うテーマは
大事なところだなぁって共感するところが大きいので、
きっと、これからの展開はふ久ちゃんもめ以子も家族も
成長に結びつく展開になるんじゃないかって楽しみにしています！
それに、ふ久ちゃん役の子役ちゃんがほんとに上手で、
とても感情移入させていただいていまーす。
今週のあらすじ、ご興味のある方のために載せておきます。
http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/story/
あ、ちなみに、
今日これからの再放送は
BSプレミアムで23:00～23:15でありますよ。
どうしてあなたは普通に出来ないの！？」
と母に訴えかけられて
言葉を返せず口をへの字にまげて涙をこらえる８歳の少女。
今日の「ごちそうさん」のシーンです。
子役ちゃんの表情に心が痛んで
朝の動かねばならない時間帯にフリーズしてしまい、
それ以来ずっともやもやした気持ちが続いていて、
私は「ごちそうさん」制作スタッフの思うつぼに
はまっております、笑。
主人公のめ以子は今や３人の子供のお母さんですが、
その長女が自分と大きく異なる！
自分が嬉しかったことを喜ばない様子に
戸惑っています。
そんな長女が、
結果的に危険な行為をしてしまったために
学校をしばらく休んでくれと先生からいわれます。
動揺してしまった母、め以子の口から出たのが
冒頭の言葉です。
言われた長女ふ久（ふく）は
一言も言い返さないのですが、
ものすごい混乱とショックの表情をしています。
その顔が目に焼き付いて、
なんとも言えない気持ちになります。
「それが普通なの！」
語りのおばあちゃんの言葉でも言われていましたが、
め以子もかなり「普通ではない」子どもでした。
食べたいがために、お供えを盗むような子どもでした。
”そのことは思い出さないんだね・・・”
おばあちゃんの語りもそう言っていました。
これが普通
これが普通じゃない
私は、これはある程度経験を積んだ人だけが持つ、
振り返ってのみわかる視点ではないかと思います。
経験を積んだから、多くの事例に接したから、
こういうもんなんだ、これがここでは当たり前なんだ
ってわかったんです。
たとえば・・・
私は友だちと遊んでいろんな経験をしたし、
友だちに助けられた。
周りの人もそういう人が多かった。
だから、子どもは友だちは欲しいと思うのが普通。
私は美味しいものを食べるのが大好きで
それが幸せだった。
周りの人も、美味しいものを食べると笑顔になった。
だから、人は美味しいものを食べると幸せになるのが普通。
私は勉強よりスポーツばかりしていた。
スポーツで自分は成長したし、本当に楽しかった。
周りの人も、スポーツ大好きな人ばかり。
だから、若い子は勉強よりスポーツを楽しむのが普通。
でも、実際その経験をゼロから重ねている段階では、
自分の体験がすべてです。
一つ一つ自分に押し寄せる新しい出来事に
自分として対応するのが必死。
自分のこれまでを振り返っても、
そんなところだったように感じます。
周りの大人が「普通」って言うから
普通っていう概念が入ってくる、
そんな風に思います。
ふ久ちゃんはふ久ちゃんの毎日を
新しい目で見て生きていて、
今日出会った疑問や出来事に
自分なりに対応しているのですが、
これが大人が見る普通とはちょっと違う行動
なんでしょうね
たぶん、ふ久ちゃんは、たしかに大多数の子どもとは
何に喜びやワクワクを感じるかが違うんでしょうね。
ふ久ちゃんは「普通じゃない行動をとろう」と
思っていないですよね、きっと。
自分では自然ととった行動なのに、
大人の目から見るとそれが「普通じゃない」んです。
確かに、ドラマの役柄とはいえ、子どもらしくない子ども
と大人には見えます。
でも、きっと、こういうお子さんも世の中には沢山
いらっしゃるのではないかと思います。
「それが普通なの！！！」と言われることが
何一つ自分は共感できない。
大人なら「じゃ、どうしよう？」って考えられる人も
いるのではないかと思いますが、
小学生はそんなことを言われたときにどう感じるんだろう、
たぶん・・・
どうすればいいのかさっぱりわからない、という大きな混乱と、
自分は自分でいてはいけないの？という絶望、
そんなことが浮かんだのではないかな・・・
と、目にいっぱい涙をためたふ久ちゃんの顔をみて
思いました。
もちろん、
母であるめ以子の動揺と混乱も思いっっきり想像できます。
母としての責任を背負っていますから、
迷惑をかけてしまった人たちから言われた言葉が
深く胸にささって、どうしたらよいのだ！って
泣きたい気持ちでしょう。
本当に本当に大変だと思います。
だから、め以子はなんであんな言葉を言ったんだ！
なんてことは思いません。
それに、この経験がきっと今後につながっていきますから。
ここで強く思ったのは、
「普通」って呪縛の言葉だなぁということです。
なかなか怖い言葉です。
本当は、一人一人全然違うのにね。
一人として同じ人はいないのにね。
普通であるように、って誰の願いなのかなぁ。
もしかしたら、誰も本心では普通がいいなんて思っていないのに
この言葉は多くの子どもや若者、いや、大人も含めて
心を縛る言葉ではないかと、
そんなことを感じました。
さぁ、西門家の「第一子」で「長女」のふ久ちゃん。
これからどう育っていくでしょうか！
「普通」という枠に自分を無理矢理合わせずに
育つことができますでしょうか！
もちろん明日以降の展開もあるので、今日の放送を見た限りで
私が感じたこととして読んでいただければ幸いです。
私は「ごちそうさん」がドラマの中で扱うテーマは
大事なところだなぁって共感するところが大きいので、
きっと、これからの展開はふ久ちゃんもめ以子も家族も
成長に結びつく展開になるんじゃないかって楽しみにしています！
それに、ふ久ちゃん役の子役ちゃんがほんとに上手で、
とても感情移入させていただいていまーす。
今週のあらすじ、ご興味のある方のために載せておきます。
http://www1.nhk.or.jp/gochisosan/story/
あ、ちなみに、
今日これからの再放送は
BSプレミアムで23:00～23:15でありますよ。