超久しぶりの更新!


この時期,多くの人が

来年度新しい出発をする決断を迫られていると思う。


今の時代,多種多様な生き方があるので

一瞬「え?」と思ってしまうこともあるが

その人が,その人なりに決断した途(みち)なので

ありとあらゆる想像力をふくらませていくと

やたらに言葉をかけられなくなる。


黙って進もうとしている人は

本人なりに十分に考え抜いて決めたことであり

恐らく,本人自身が一番不安なのだと思う。


それなのに,その場限りの興味や自分の立場だけで

「来年はどうするの?」

「不安じゃないの?」

などと安易に質問してくる人が

世の中には,結構いるんだな,と最近感じる。


来年は安泰,または,あと2,3年は心配ない人たちも

じゃあ,10年後20年後はどうよ?ってお聞きしたい。


人と話すとき,

たくさんの想像力をふくらませていくと,結局

「そうか,がんばれ」

くらいの言葉しかでてこなくなる。


自分自身も気をつけていこうと思う。

想像力を鍛えるために,これからもいろんな本を読み

いろんな人の話を聴いて,視野をひろげていく必要がある。

娘がバイトを始めた。


8月ごろから,探し始めて,3つ,4つ受けていたが

やっと採用されたのが,イタリア料理のお店だった。


人は,親以外の誰かに認められると

こんなにも自信がつくのかと

驚かさせるほど

娘は,バイトから帰ってくると元気になる。


どんなに体調が悪くても

「行かなきゃいけない」場所があると

動けるのだろう。


いや,「学校」以外の場所だから

行けるのか……


「記憶障害」とか「学習障害」とか

病気のせいで,脳に血液が行かないから

「覚える」ことが,まったくできなかったのに

仕事を覚えることで

「暗記」のリハビリになるらしい。


バイト先で,いろんな人と話をすること。

体を動かすこと。声を出すこと。

これらが,彼女の生きる力を奮い立たせている。


何度もくじけそうになってはいるが

「ここは,踏ん張り時!」

と,本人も思っているらしく

どんなに体がきつくても,休まずに行っている。


すべて,自分で決め,行動して

うまくいかなくて,落ち込んで

再び,立ち上がり…

そんなことが,ずっと続いていたが

このバイトを始めてから

久しぶりに生き生きとした娘の顔を見ることができる。


「期待」がむくっと起き上がりそうになるが

それをしっかりと抑えて

静かに見守ろうと思う。







最近,たまに,学校に行けなくなってからの中学校生活について

ポツポツと娘が話すことがある。

今まで,禁句だった領域な気がして

私は,あえて,中学校生活や高校生の話は,避けてきた。


今でも,たまに「女子高生」になれなかったことを悔やみ,悲しみ

何かの拍子に突然体調を崩すことがある。

そのきっかけは

たいていテレビなどで女子高生の楽しそうな姿を目にしたこと。

「制服が着たかった」

「学割定期が欲しかった」

「生徒会に参加したかった」

などなど…


きっと,この気持ちは,大人になっても癒されることはなく

たまに思い出しては,心の奥がチクチクと痛むのだろう。


だけど,中学校生活については,

「あの時は,いろいろ苦しかったけど

 今考えると,大したことじゃなかった気がする」

と,この間も言っていたのだ。


少しずつ,過去を振り返り,

自分の言葉で語り直し

「これでよかったんだ。これから頑張ればいいんだ。」

と娘が少しでも心から思えるように

私は,ひたすら黙って,娘の話を聞いている。