こんばんわ、もう5月も終ろうという時期になりました。
なんだかんだでもう1年の半分も来たのかとしみじみ思うばかりです。
さて、今日の話題はFF4アフターのパロム編2回です。
なんだかどんどん小説風からレポート風に変ってきていますが・・・
文章の才能って自分にはあんまりないみたいです(;;
では、今回のお話をどうぞ!!
トロイアの城についたパロムは神官の間に通され、神官より今回の依頼の内容について説明を受けた。そこでパロムが聞かされたのは、神官は常に8名で仕事に取り組んでいるが、1名病気により欠員が出てしまい、新たに新人の神官を補充する事になったということだった。そして、その新人の神官【レオノーラ】に修行を行なって欲しいというのが今回の依頼内容だった。パロムは、自分は黒魔道士なので黒魔法しか教えられないと伝え、「神官なら白魔法を修行するもんだろ?」と質問をした。神官は少し動揺をした様子で答えに詰まったが、そのときレオノーラがパロムに「黒魔法でも精神の修行になります」と強い口調で反論をする。このやりとりに違和感を感じながらも、パロムはレオノーラの強い意志に押される形で修行を承諾する事になった。
神官の修行はトロイアの南にある修練の塔でおこなうという事で、パロムとレオノーラはチョコボにまたがりトロイア岬を目指した。
修練の塔までの旅は順調に進み、その日のうちに修行に入る事ができた。
パロムはレオノーラから修行の内容を確認し、黒魔法の基礎の習得と塔の頂上にある神官の証を手に入れる事が目標になった。
最初は慣れない黒魔法に苦戦するレオノーラであったが、パロムの少し意地悪で的確な指導により【ファイア】【ブリザド】【サンダー】の魔法を習得に成功した。
パロムはこの基本魔法から【ラ系】【ガ系】まで発展をさせる事ができれば一端の黒魔道士になれるとレオノーラに説明し、自分が白魔法と黒魔法を極める賢者を目指している事を彼女に話した。
また、レオノーラとの語らいの中でパロムは小さな違和感を覚えたが、それが何であるのかはパロムにも分からなかった。
修練の塔の中には多くの魔物が居たが、パロムの魔法と覚えたてのレオノーラの魔法でそれらを退けていく。そして、最上階に着いた二人は昔の神官が残した石碑を発見する。
レオノーラはその石碑に書かれた文字を読み神官になる誓いをたてることで、正式にトロイアの神官となる事ができたのである。
パロムは修練の塔に魔物が居たこと、最後に待っていたあっけない儀式から一つの結論を出していた。
それから二人は修練の塔を後にしてトロイアの城に戻った。
神官の間には修行の達成の報告を喜ぶ神官達の姿があった。
7人の神官達はパロムに労いの言葉をかけ、今回の修行がうまく行ったことに感謝した。
祝いのムードの中、パロムは冷静な表情で神官に話を切り出した。
「今回は俺が派遣されてよかった。俺が一緒でなければレオノーラは死んでいたはずだ」
パロムの言葉に周囲の空気は凍りつき、沈黙が辺りに広がった。
続いて彼は自分の導き出した結論を冷静に語り始めた。
「修練の塔には魔物が居た。白魔法しか使えない者が入れば確実に死んでいる」
「神官の修行にしてはあきらかに物騒だ。最初から石版の文字を読むのが目的ならこのような事は必要がないはずだ。初めから黒魔法を習得するのが目的だったはずだ」
「神官には戦う力は必要ないはずだ。何を考えている?」
パロムの冷静な分析に神官達は言葉を失った。
そして、ゆっくりと本当の目的をパロムに話すのであった。
「トロイアを守る術が必要なのです」
「ただ守るだけなら黒魔法までは要らないはずだ」
「トロイアの象徴であるクリスタルを守るためには今の力だけは足りないのです」
「だが、クリスタルを狙う者はもういないはずだろ?」
「またクリスタルを狙う不穏な動きあります」
「不穏な動きって・・・ まさか!?」
パロムの脳裏にはセシルが治めるバロンの名が思い浮かんだ。
「セシルのあんちゃんにかぎってそんなことはない!! ゴルベーザだってもう居ない・・・」
セシルがそのような事をするとは信じられる訳もなかった。
それに、以前のバロンはゴルベーザに支配されており、その指示でクリスタルを集めていたのだ。だからゴルベーザがもう一つの月と一緒に去った今、バロンが再びクリスタルを集める事はないと思いたかった。
セシルを信じたい気持ちと僅かな疑念の葛藤にパロムは悩まされ、少し気持ちを落ち着けようと思い、神官たちに背を向け外に向かい黙って歩き始めた。
「!?」
その時、パロムは戻ってきたもう一つの月の事を思い出した。
今回もまた月が関係しているのか?ひとつの可能性としてもうひとつの月の存在がパロムの頭によぎった。だが、確信はなかった・・・
その晩は神官達の配慮でパロムはトロイア城に泊まることになった。だが、女性しかいないこの城に男性が泊まる部屋はなく、パロムは消毒液や薬の匂いが染み付いていた医務室で夜を明かすことになった。
それから数刻が過ぎた頃
パロムの元にレオノーラが尋ねて来た。
レオノーラはパロムにバロンの赤き翼がトロイア城にやってきたことを伝えると、パロムを神官の間へと案内した。
そこでパロムは神官達に、みすみすクリスタルを渡す訳にはいかないのだから、自分がそれを持って逃げる事を提案した。神官たちはそれが危険な事とは理解していたが、今はパロムに預ける事しか打開策がないと判断し、クリスタルをパロムに託すのだった。
しかし、正面は赤き翼に封鎖されている。
危険を避けるためにレオノーラはパロムに城の向け道を教え、共に城から脱出する事になった。
抜け道は地下水路を通過するもので、魔物も多数居たがパロムと黒魔法を覚えたレオノーラは協力をして地下水路を抜けるのであった。
一方その頃
神官の間にはバロンを手中に収めた謎の少女召喚士がやってきていた。
神官はパロム達が逃げる時間を稼ぐために謎の少女と交渉を試みるが、少女は「劣等種と交渉する気はない」と一蹴する。
そして、強引に神官達を排除するのだった。
無事に城を脱出したパロムとレオノーラは、クリスタルを守るために磁力の洞窟へを向かうことにした。レオノーラの話では磁力の洞窟には多数の仕掛けがあり、クリスタルを守るのに適しているというのだ。
それを聞いたパロムは他にいい案もないことから、磁力の洞窟を目指すことにした。
磁力の洞窟へは黒チョコボに乗って移動するしかなかったので、トロイア城の北にあるチョコボの村へと向かい、二人は黒チョコボを確保するのであった。
だが、ちょうどここで赤き翼が二人に追いつき、パロムとレオノーラを乗せた黒チョコボを飛空艇で追ってきたのである。
飛空艇からの執拗な砲撃を的の小ささを生かして回避する二人。
全力で黒チョコボを飛ばし、なんとか磁力の洞窟までたどり着くことができた。
だが、その影に貴重なドリル飛空艇の犠牲とドワーフの王女激しい嫉妬があったことを彼らは知らない。
物語は終盤の磁力の洞窟へと舞台を移します。
これまでのレオノーラの言動には含みが多くあり、パロムとの関係が気になるところです。
また、タイトルの相棒の意味もこの磁力の洞窟で明らかになります。
では、次回もおたのしみに・・・
シーユー(=w=)ノ