スケジュールはつねに先取り! | えほんや通信

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名作童話の電子出版「えほんや」の編集長・原 真喜夫のブログ。こどもの本と教材、雑誌、実用書の編集を手がける編集プロダクション・スキップの代表取締役。アロマテラピーにも目覚める。村上春樹、マーヴィンゲイ、寿司と焼き鳥、日本酒とワイン。

そんなの当たり前じゃん!
はいっ。そうです
             YES 
スケジュールは、つねに先取りしてください。
スケジュールに追われていながらも、
それを先取りするのが、編集者の基本さ!

で、問題はその先。
「他人は遅れるもの、と覚悟すれば余裕が生まれる」

そこを、ぜひ20代の編集者には知ってほしい。

TOEICやTOFLEでいい点数をとり、
厳しい就活を経て、社会人となったキミに。
キミは、ルールに従って仕事をするのが
当然だと思っているだろうけど…

満員電車に揺られて、
毎日出勤する仕事にはとても耐えられず、
予定通りにはなかなか仕事を進められない人が
キミと一緒に仕事をするということを。

キミ一人では仕事は進まない
 絵を描いてくれるのも、
  デザインをしてくれるのも、
   原稿を書いてくれるのも、
クリエイティブな仕事であればあるほど、
「わかっちゃいるけど、筆が進まない」人たちなのです。

企画書と、ページのラフ、それに原稿料を上から入れたら
下からイラストやページが出来上がってくるわけではない。

クリエーターさんは、自動販売機ではない。

はた目には、どこが違うのか分からないような描き直しをして、
1本の線に悩み、それでも納得がいくものを求める存在 ロボコン

自分の作品を信じているからこそ、
クオリティにプライドがあるからこそ、
厳しく、時間をかける
(ときに、自分を甘やかすことはあっても、ね…笑)

だから、キミに描けない絵を描けるし、
キミの考える以上に良い文章を書いてくれる。
ファインダーで切り取られた画面は新しく、
何気ない1本の線で引き締まったデザインが生まれるのだから。

まずは顔を合わせて依頼しよう!
依頼のときは自分から足を運ぶ。 歩く
これは、大原則だと思う。

「メールでいいですよ」と、最近ではほとんどの
クリエーターさんが言ってくれるけれど。
確かに、「人と会うのが面倒」という人もいるけれど。

それでも。
会って話をすれば、間違いなくクオリティは上がる。
だれでも、顔を知っている人の仕事に力が入るものだから。

同じ日に締め切りが重なっていれば、
たいていの場合、顔を知っている人の仕事を優先してくれるはず。

他人は遅れるものだけど、
遅れないように手を尽くすのも、編集者の仕事のうちなのだから。

締め切り前日に、電話やメールぐらいしなくちゃ。
締め切り日に仕事を始めたぐらいで驚いちゃいけない。

 スケジュールはつねに先取り。
  他人は遅れるもの、と覚悟すれば余裕が生まれる。

あ、間違えてほしくないのだけど、
「だから締め切りはさばを読んで設定しよう」
 って話じゃないからね わらい