編集者としての10の心構え | えほんや通信

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名作童話の電子出版「えほんや」の編集長・原 真喜夫のブログ。こどもの本と教材、雑誌、実用書の編集を手がける編集プロダクション・スキップの代表取締役。アロマテラピーにも目覚める。村上春樹、マーヴィンゲイ、寿司と焼き鳥、日本酒とワイン。

若い編集者に一人前になってもらうために

採用のときにはウチの会社では編集の経験は重視しません。
子どもの本の編集をするとき、一般書籍や大人向けの本の編集経験は
むしろ邪魔になることもあるからです。

ただ、編集未経験で社会経験もそれほどないと
どうしても仕事の軸がぶれやすい。
時間に追われたり、「やらなくちゃいけないこと」だけを
やっていると「何のために本を作っているのか」がわからなくなるSAYUう~~ん
次第に、流れ作業のように、
校正をこなしている姿が目につくようになります。

忘れてほしくない、大切なことを

そんなウチの若い社員のために「10の心構え」を伝えています。
これから、それらをこのブログで紹介していこうと思います。
編集も、デザインも、現場で仕事をしながら身につけてきた僕の
「これだけは覚えてほしい」という内容を並べたものです。

今回はまず、10個すべてを並べてみますね。
次回以降1つずつ詳しく紹介していこうと思います。

1 校正こそが基本のキ。FCと文字校をつねに怠るな。
2 読書は編集者の基礎トレーニング。
   毎日欠かさず本を読め。日本語を鍛えよう。
3 何よりもコミュニケーション
   うなずこう、言葉に出そう、ホウ・レン・ソウ。
4 ノートをとれ、手を動かせ。
   覚えたつもり、では仕事にならない。
5 を配れ。忙しがるのはまだ早い。
   自分がいちばん暇なのだ。周囲の状況を見よ。
6 スケジュールはつねに先取り。
   他人は遅れるもの、と覚悟すれば余裕が生まれる。
7 最終誌面を見通して仕事をせよ。
   最後から逆算するクセをつけるのだ。
8 企画のネタは街にある。
   書店に入れ、広告を見よ。プロの視点で考えよう。
9 ラフは鉛筆で描くな。
   思考の跡を残せ。
10 コンピュータの前で悩むな。
    結論を出してから、データをいじれ。

今日はここまでです。
続きは来週の水曜日に…