先日おばさんが
遊びにきた

そのおばさんは
母の妹にあたる人


かれこれ10年以上は
会ってないし
連絡もとってなく
毎年の年賀状のやりとりのみ

そのやりとりも
旦那が亡くなってからは
してない

今回遊びに来る
きっかけとなったのは
去年の暮
母が階段から落ち
いろいろと
お世話になり
お礼の電話をしてから

おばさんは
旦那の死も癌だと
母から聞いてたらしい

事実は言いたくなかったみたいだけど
私は真実を言った

そのおばさんが
遊びに来た時
ずっとしまっておいた
旦那の診断書と
なぞの文が
書いてある
紙を見せた



それは

『私に何かあったら
 このカバンの中に
 書類がはいってます』


という紙切れ


そして今回
あらためて
中に入ってたいた
診断書等をよく見ると
「歩行障害」・・などと書いてあり
神経内科に通院してたことが
今更なんだけどわかった



当時
私達家族は
詳しいことは何も知らず

「仕事は?」

と聞くと

「もう行かない」

と言うだけだった

亡くなった後に
見つけた
その紙に書いてある意味が
ずっと気になってた


歩くのが不自由になったり
その後
記憶を失い
認知症の症状が
出てくるのを
本人は分かっていた。。

だからあんなことを書いて
カバンの中に入れてた


それが分かったところで
現実は何も変わらないんだけど
すごく気になってたことが
点から線になった時
胸が締め付けられるほど
悲しい気持ちになった

残された人間は
いつだって
後悔や罪悪感の中で
亡き人に寄り添ってしまう


姿はなくても
心の中で
生き続けているのだから
どこかで
整理しなければいけない

まだ時間がかかりそうだけど。。


7年経った今でも
私は

もう会えないのかな。。

なんて現実離れしたことを
考えてしまう

現実の世界で

(他の世界があるのか
 生きている私には
 わからないけど)

いつか
二つの言葉を
旦那に伝えたい









The Rose/
Bette Midler