遥風です。ちょっと流れを変えてみつつ……。


「ゆめうらない」


nonちゃんのソロ曲はdropnote活動開始以前には作ったことがなかったりします。
Twinkle heart→ハツコイのしくみ→リフレイン と作っていく中で、だんだん、美味しい部分が出せるようになってきたかなあ、と思ったりしています。

不思議な夢を見るときにはきっと理由があって、心の向いている方向がどこかに偏っているぞーって教えてくれているんだと思います。
自分の姿が鏡越しでないと見えないように、自分の心の中身も何かを介さないと覗けないんじゃないかなあと。分かっているようで、分かっていないようで。
詞を書くことはまさに夢占いのようなもので、無意識のレイヤーをトレースしていく中で、「こんなことを考えていたのか」と、曲を介して気付かされることがいっぱいです。

テーマとしてかなり複雑で、ちょっぴりシリアスなので、全体的なイメージが重くなりすぎないように注意しました。甘酸っぱさもありつつ、いろんなことにハテナを浮かべて、そんな思春期感が出ていると嬉しいです。

「リフレイン」ほどシリアスじゃなくて、かといって可愛さ全振りでもないので、ボーカル収録時にかなり悩んだみたいです。それでも、可愛さもありつつ、ちょっとだけしっとりさせた感じに仕上げてきて、また一段、ボーカルとしてのギアが上がったような印象を受けました。

「地図にない街」とか「リフレイン」でも分かると思うのですが、ナチュラル系nonちゃん、とても魅力的だと思うんですよね。dropnote楽曲を通して、新しい魅力を知って貰えたら嬉しいです。

遥風です。2曲目いきます。


「years after」


去年の秋くらいから作り始めて、暖めていた曲です。友人知人の結婚報告を多く見かけるようになって、結婚ソング的なイメージで書いてみました。
普段の僕の書く歌詞は、マイナス方向に振って、プラス方向へ揺り戻して、のコントラストを利用した言い回しが多くて、結婚ソングでマイナスな表現が多いのはあまり良くないように感じて。。。できるだけ、ポジティブな言葉で、それでいて単調にならないように。メロディーや音の壮大さ流されて、歌詞まで遠くへ行かないように。

何年経っても変わらない人間はほとんどいないと思っていて、年を経るごとに、日を重ねるごとに、見た目も、中身も、少しずつアップデートされていくのだと思います。それでも、向いている方向がずっと同じであれば、自ずと、二人にとっていい形になっているんじゃないかなあ、みたいなことを考えていました。

歌うのが難しい曲になったかもしれないなあと思っていましたが、えみちゃんがばっちり歌い切ってくれました。本当に年々上手くなって、魅力的な歌声になっていると思います。「First Note」に収録されている「Happy end」あたりと比較すると、もともと上手かったところからさらに1、2段ギアが上がっているように感じるはずです。

大切な人と過ごす時間の片隅に、この曲がお供できればいいなあと思います。
遥風です。今年もつらつら書きます。


「リフレイン」

去年の夏頃作った曲です。秋M3で、nonちゃんのソロ曲として発表しました。デュエットVer.にしてdropnoteの新譜に収録することを前提にしていたので、今回のものが完成系と言っていいかも知れません。
最初メロが出来たとき、すごくキャッチーなんだけど胸が締められるような切なさがありました。音と、メロと、それだけでどんな言葉よりも強い想いがあるような感覚で。それを上手く歌詞に落とし込めるように、言葉を置いていった感じです。

作った段階で、「これまでの最高傑作」と言い切りました。そのくらい、気に入っている一曲です。

真っ直ぐに伝えようとするから、屈折して、すれ違って。信じようとするから、悩んで、迷って。あっちへこっちへ右往左往する心に寄り添って。この曲の持つそんな雰囲気が、「ココロの設計図」の曲すべての根底に流れているような気がしています。そういう意味で、このアルバムのリードトラックです。

とにかく、サビのユニゾンが凄いです。心の奥底から、感情をすべて握られて持っていかれるような感覚になります。えみちゃん、nonちゃん、ふたりの表現がぶつかって、重なって。

ずっとずっと、大切な歌になるような、そんな予感がしています。