先日書いた記事、「CNN レポーター 中国潜入取材」について、

CNN映像の日本語訳が英語版と違っている事を追記いたしました。詳細は下記リンクを比較して

ご覧いただければ良いのですが、3つ目のリンク記事から重要な部分を抜き出しておきます。

http://edition.cnn.com/2012/01/30/world/asia/china-arrest-grant/index.html(英語版)

http://www.cnn.co.jp/world/30005456.html(日本語版)

【動画】ザムタン抗議活動の現地映像=CNN潜入リポート―チベット(tonbani)
http://kinbricksnow.com/archives/51771269.html



■僧侶の言葉

 英語版にしか掲載されていない僧侶の言葉は、重い内容である。以下その部分を訳す。 

僧侶たちは警官たちにののしられ、虐められた。もう限界だ、と我々に語った。
「もう耐えきれない。もう限界だ」と1人の僧侶が言う。彼らは山奥の故郷から遠く離れた所にいる。
電話で連絡する事もできず、孤立してるという。

「帰りたいと思うが帰れないのだ。外に大勢の保安要員がいることは見ればわかるだろう。
どこへ行こうが、彼らが見張っている。どこへも行くことができない」と話した。

私たちは「怖いか?」と聞いた。彼は(部屋に掲げてある)ブッダの写真を見て、笑顔を浮かべ、
「説明できない.......でも怖くはない」と答えた。

僧侶はポシェットの中に精神的指導者であるダライ・ラマの写真を隠し持っているという。
だが、もったいなさすぎると、見せてはくれなかった。
このポシェットは夢を運んでくれるのだという。


「我々は全てのチベット人が望むことを望んでいる。ダライ・ラマ法王が
チベットの宮殿にお帰りになることをだ。」

彼らは同胞たちの焼身抗議を知っていた。抗議者を支持すると語り、
中国がチベットから出て行くまで、焼身抗議は続くと断言した。

中国政府から見れば、僧侶たちはチベットを中国から分離させようとたくらむ、
いわゆる「分裂主義者」となる。インタビューの間中、私たちは監視されていた。
インタビュー後には私たちの車は追跡された。
また、ドライバーは家族が電話で脅されたと話している。

    (KINBRICKS NOW 2012/02/01 執筆者:tonbani より引用) 


残念ながら、私はチベット仏教の信者では無いので、僧侶たちにとって

ダライ・ラマ14世の写真がどれほど尊いものであるかをうまく説明する事は出来ません。

日本ではネットで検索すれば、ダライ・ラマ14世の写真はいくらでも見ることが可能で、

印刷して所持するにしても隠す必要など全く無いのです。

弾圧に苦しむチベット人たちはその程度の「自由」すら許されず、

自らに火を放ち抗議をしているという事がどれだけ不条理なことか、

この僧侶の言葉から読み取ることができるのではないでしょうか?