先日アメリカに事実上の亡命を果たした中国の人権活動家、余傑氏の証言から

現在も続く中国政府による拷問が徐々に明るみに出てきています。

中国政府がどのような人権侵害をして、それをどのように隠し、或いは湾曲して

世界に伝えているのかを想像するのは難しくありませんが、

こうして実際に拷問を受けた人の証言が世界に知らされるということは重要な事だと思います。

証言の一部と、記事へのリンクは以下をご覧ください。


  「全裸にし、たばこの火を押しつけたり、殴る蹴るの暴行。

   全裸姿の写真をインターネットでばらまくなどとも」(2012.01.19 産経ニュース)

  http://sankei.jp.msn.com/world/news/120119/chn12011914240005-n1.htm




   「海外での文章発表もほぼできなくなった。文章がでるやすぐ国保が脅しに来た」

   「一家3人は全員違う場所で暮らさなければならなくなった」

   「誓約書を書くよう求め、応じるならば(出国禁止の解除を)検討すると話してきた。」

   「米国に行っても自由だなどと思わないで欲しい。もし話すべきでないことを話し、

   やるべきではないことをやった場合、あなたは帰国できなくなる。あなたの家族(両親)は

   まだ中国国内にいるのだ。帰国して家族に会いたいと思わないわけではないだろう?

   言葉と行動を慎みたまえ」と、この高級官僚(劉)は言った。(2012.0121 Kinbricks Now)

  http://kinbricksnow.com/archives/51769350.html


 
今後、余傑氏の証言はアメリカから世界に発信し続けられる事でしょう。

日本を含めた国際社会が、それらの証言を無視してまでも中国との経済関係ばかりを

重視するような事があってはならないことは言うまでもありませんが、

これまでの日本の中国での人権問題に対する対応を見る限りでは何とも言えません。

奪い取るものでも、与えられるものでも無く、当然に認められるべき基本的人権と

自由を求める者に対し、家族を人質に脅しをかけるという卑怯極まりない事を、

恥じること無く行っている国があるという事は悲しい限りです。