「チベット族と漢族の学生が衝突 中国成都、けが人多数」という見出しで

asahi.comに記事が掲載されています。(下記リンク参照)

http://www.asahi.com/international/update/1216/TKY201112160586.html

この記事ついてツイッターなどの情報から検討してみたいと思います。

記事ではていませんが、漢人2000人に対し、チベット人200人だという事です。

記事によれば衝突の原因は、

 「チベット族学生の約20人が漢族の学生を殴ったことがきっかけで、

  少数民族のチベット族には学費免除などの優遇政策があり、

  中国の多数派である漢族が不満を募らせていたという」


との事ですが・・・。

Radio Free Asiaに情報を伝えた生徒によれば、

 「チベット人学生が漢人学生(複数)を殴ったのは

  去年のことで、それ以来双方の緊張高まっている」


という事のようです。

asahi.comの記事を見ただけでは、最初に殴ったのはチベット人で、

学費免除などの優遇政策もあり漢人が怒る理由もわかると勘違いしてしまいそうです。

中国共産党に学生たちが植えつけられている間違った認識によるものが根本の原因ではないでしょうか?

それでは、メディアの報道を少し比較してみたいとおもいます。

中国ではチベット人の喧嘩を仲裁した漢人が殴られたと報道しているようですが、

中国の女児ひき逃げ事件や、白昼路上女性をメッタ刺事件(閲覧注意)

などで起きた周囲の人の無関心を考えるとそれは信じられません。

海外のメディアでは今回の衝突を「人種差別暴動」と報道しているという事です。

今回の衝突を大人社会(中国共産党によるチベット人弾圧)の縮図として見れば、

「人種差別暴動」という表現が一番伝わりやすい表現かもしれません。

日本の報道は上記のリンクを見て頂ければわかると思いますが、

中国の悪い部分をわからないようにぼかす工夫がされているように思います。

メディアからの中国に関する情報を見たときは注意が必要です。

最近は、「朝日新聞の中国報道問題」(ウィキペディア)に書かれている程酷いとは思いませんが、

まだまだ中国を気にする国内メディア(特に朝日系列)のニュースは注意が必要だと私は思います。


【追記】
この事件の背景について、チベットNOW@ルンタに詳細が書かれています。
破壊された教室の写真などもあるので、リンク先をご覧ください。