11月17日、ブータン国王の国会演説を聞いて感動を覚えた人はかなりたくさんいるのではないでしょうか。

まだ演説の内容を知らないという人は、下記リンクで演説の全文をご覧になることをお勧めします。

「国民総”幸福”量」を重んじるブータン国王が国会で演説 全文(ガジェット通信)

多くの人がこの演説に感動しているのは、演説が「言葉だけ」ではないからだと思います。

東日本大震災発生後のブータンの人々が日本にしてくれた事について、下記のリンクに掲載されています。

国王陛下主催のバターランプ点火式から小学生のマーチまで ―ブータンの人びとも被災者を応援―

上記以外の事についてもいろいろと調べてみると新しい発見があるかもしれないので、

国王夫妻来日のブームというだけではなく、知っておくべきことはたくさんあるようです。

その中で一つ、ブータンの危機についてこのブログに書いておきます。

それは、ブータン王国の国土の約2割が知らない内に中国に奪われていたという事です。

「南シナ海どころではない! ブータンでは知らぬ間に国土が2割も奪われていた」という記事で

詳細を見ておいたほうがいいと思いますが、概略を書いておきます。

「中国・ブータン国境地帯の平和と安定を保つ協定」を1998年12月に締結した際、

両国は国境線も確定していました。にもかかわらず、2004年から中国は強引に道路や建築物を

ブータン王国領内に建築し、実行支配を進め我が物にしようとしています。


ブータン国営テレビの報道によって、国境紛争が明るみになったのは2005年のことだそうです。

交渉はしているようですが、相手が中共なので世界の常識は通用しないでしょう。

チベット系民族が8割というブータン王国に中国がこのまま侵攻してくれば、

ブータンが第二のチベットになる危険性もあります。

チベット問題について調べていくと、知らない事が多すぎると毎日反省せずにはいられないです。

日本では教えられない事や、重要なのに大きく報道されない問題がまだまだ沢山ありそうです。