- 辰巳ヨシヒロ傑作選 (ビームコミックス)/KADOKAWA/エンターブレイン
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69年~73年の作品集が出版されました。
近年注目度があがっている辰巳ヨシヒロ先生ですが
つげ義春同様にもっともっと現代で知られてよいかなと。
僕は無性に辰巳作品が好きです。
特にこの時代の作品群が一番好き。描かれている都会の姿が好き。
面白い、とかなんとかではなくて
ちょっとおかしいくらいとにかくその翳りに惹きつけられる。
落ち着くというか、逆に心乱されるというか
言葉に出来ないくらい理屈抜きで好き。
ジャズ、という音楽をはじめて意識したのは
辰巳作品で米兵がトランペットを演奏するシーンのある作品を読んだとき。
その激しいジャズは音無き音で今も頭の中で鳴り続けてる。
最初に読んだのはものすごく昔だけれども
実際に聴いたわけでも音階があるわけでもないその音は最高にかっこいいままだ。
上記の本にその短編が載ってはいないので
ちょっと話がずれちゃったし、何を伝えたいのかわからなくなってしまった感じだけれど
心のどこかに辰巳作品がいつも影を落とし続けているのだ、と。