2007年5月
DMCが東宝に決まるまで、何度か映画化の話は出ていましたし、聞いていました。
その中には旧TRATTORIAのスタッフが日ごろお付き合いしていた、いくつかの製作会社がありました。
「シブヤ系」という称号というか、亡霊に多少てこずっていた私たちには、パロディーというスタンスは、大いに歓迎するものでした。
しかし数十社の競合の結果、配給と製作は、当時予想外の東宝に決まりました。
それを聞いて、楽しい遊び場をなくしてしまったような気分になったのも事実です。
しかし、東宝のメインのスタッフの中に、かつて映画音楽CDシリーズでご一緒したことのあるKさんがおいでになり、その時のメイン・スタッフだったT君経由で連絡をいただいたのです。
サジクンはずっとロンドンで暮らしていたので、とりあえずK2(T田ケンジ)君とともに東宝サイドと打ち合わせを始めたのが昨年5月。
私か当初からカジ君の積極的な参加を願っていたのです。
えーっ、ここまで少し人格を変えて書きましたので、普段の自分に戻ります。
「カジ、おまえ出ろやぁ、下北でライブすればええやんか!」おっとこれは、かつてのP社社長の言い方。「カジ君、甘い甘い曲を作ろう!」ウム、こちらのほうが合う。
こうして、カジ君はもうひとつのふるさと、スウェーデンに向かいました。(続く)