皆さま、お久しぶりです。
アメブロへのダイレクトな投稿は久しぶりですが、釣りに関するネタはもっと久しぶりです(笑)
 
ブログに関しては、以前はfimoさんへの投稿がメインでしたが、facebookやインスタへの手軽さに負けて、日常的な情報発信はSNSに取って代わってしまいました。
 
 
しかしながら、溢れんばかりの投稿やフェイクニュースなど、情報の量が増えた分だけ質の低下が著しくなり、YouTubeはまだまだ影響力は強いものの、やはり質の高い情報はブログに戻ってきている気がしています。
 
YouTubeもどちらかというと知らないことを調べたり、特定の情報を掘り下げたい場合に利用する、いわば学習することに優れたツールという点でブログに共通しています。
 
その日の行動や小ネタを多くの人にシェアすることも楽しいのですが、やはり好きなことや遊びのネタに関しては、情報拾集や学びも含め、皆さんの触れたい情報がより深くなってきていることがブログへのシフトを助長しているのでしょう。
 
特にfacebookはライバル会社のGoogleでは検索に引っかからない仕組みになっているので拡散力も意外に弱く、せっかくの蓄積された情報がなかなか生かされない。
 
特に後々読み返したいネタは自分への思い返しも含め、検索が容易な「ブログ」に書き留めておくことが、間違いない選択じゃないかと思うようになってきました。
前置きがながくなりましたが、本題です。
昨今、能登半島でのチヌトップゲームが人気で、県外からも多くのアングラーさんが訪れるようになりました。
特にソルトのショアゲームが地形的に難しい富山県のアングラーさんはお隣りということもあり、地元石川ナンバーに匹敵する人気ぶりです。
最深部で1,200mというスーパーディープな地形を誇る「天然の生簀」富山湾、そこに隣接する複雑なショアラインと水中生物の産卵に適した浅場の多い七尾湾。
地図を見れば一目瞭然ですが、日本海側にドンと突き出た半島、その内側を掘削されたかのように深く抉られた深海に、立山連峰からミネラルたっぷりの水がダイレクトに毎日注ぎ込まれる…
この、世にも類い稀なる地形が豊かな漁場、自然環境を形成している。
石川県、富山県を合わせれば、地域の固有種は別として、釣りで狙える魚はほとんど網羅しています。
そんな中で魚種の特殊性だけでなく、地形やベイトに由来する独自の釣り方が存在しており、この海域で典型的なのは富山湾の春の風物詩ともなっているホタルイカパターン、夏のチヌトップゲーム、能登半島初冬のシーバス ハタハタパターンなど、もはや北陸の代名詞的なゲームとして全国に広く知られております。
その中でも最近特に人気のチヌトップは、通年6月頃からスタートし初秋の9月までが一般的なシーズンとなります。
シーズン前半はダイビング系ペンシル、水温が上がってくるとドッグウォーク系に反応が良くなり、後半はポッパーが有効、、、というのが自分の中のシーズナルなトッププラグ選択の傾向だと認識しておりますが、もちろん例外もあります。
その年のチヌのシャローエリアへの流入度合いで年間の釣果すらも変わってきますが、最近はそれにも増してアングラーさんの数が急増しているので、使っているルアーの傾向で反応が変わるという、まさに人的プレッシャーが強く釣果に関連していると考えられます。
ダイビング系のペンシルを例にとると、フックやウエイト設定を変えてヘッドが水面に出る分量、その影響から来る水飛沫や音まで調整し食わせに持ち込む地元エキスパートもいたり、同じ定番ルアーであっても、チューニングで釣果に大きな差が出るくらい微妙な違いが影響することさえあります。
トップに関する、この辺りの細かい分類やキモに関してはまた個別にお伝えするとして、今回は自分の釣りの中でも、久しぶりに新しい扉が開いたというか、すごく興奮したセッションをやってきたのでブログに書き留めておくことにしました。
事の始まりは、もう20年近く前の話になります。
バス釣りで地元フィールドを駆け巡っていた時代、石川県の河北潟で釣りをしていた時に起こった珍事件(笑)

真夏の釣りといえばシェード狙いは鉄板ですが、ワームに反応しない魚をリアクションで獲るということで投入していたクランクの橋脚撃ち。
もちろんバスも釣れましたが、ここでゲストフィッシュとして連発したのがシーバスでした(笑)
しかも居着きではなく、まあまあ良いコンディションの魚が多かった。
ホームグラウンドの大聖寺川でも、橋脚のクランクはデイゲームで沈黙を破るマル秘メソッドでしたし、難攻不落の北潟湖でもディープミノーでボトムを掻き回す釣りは、スレまくったシーバスを狂わせる有効な手法で、実はエキスパートアングラーが実戦投入している釣り方なのです。(バイブよりリアクション要素が強い)
そんなこんなで、ここ20年くらいはソルトでのクランクについて、事あるごとに実験的な投入はしてきたわけですが、今回は釣友のTTMとソルトクランキングに確信が持てる釣りができたので、ご紹介させて頂きます。
この日はいつものごとくペンシルでスタート。
最近よく来る岬、急深なディープが隣接するブレイクエッジを攻めようとしましたが、朝から風が強すぎて風裏となる場所に移動。
比較的魚のストック量が多い、水通しの良い沖のフラットで同じくダイビングペンシルを使い、この日最初の良型チヌをゲット。
しかし、水面に飛び出す感じではなく、連続したワントゥイッチの中でいつのまにかフッキングしていたパターン(苦笑)
釣ったというより釣れた感の強い釣りですが、ここ最近の七尾湾、特に人が多く入る場所などでは有効な方法です。
3回ほど流しましたが、なかなか後が続かず場所移動。
その後、今期好調な別の岬がらみのフラットに移動しダイビングペンシル、ドッグウォークと連投しますがチヌの反応は今ひとつ。
お盆休みは早くから結構な人がチヌトップを投げまくっていたらしく、さすがにトップでもスレてしまっているなという印象でした。
そこで、魚がいるかどうかのチェックで、最近何かと良い思いをしているOSPさんのDURGA73Fを投入。
これで食わなきゃ魚がいない(笑)くらいチヌに好反応なミノーなのですが、サイズ感もチヌにピッタリ。
スイミングのアクションも細かめのロールが強いウォブリング。
間違いなくトラウトにも効きそうな、最近お気に入りのミノーです。
トップではバイトがなかったTTMもDURGA73Fに換えた途端、フレッシュで元気なチヌをゲット!
やっぱおったね(笑)
バスメインで釣りをしてきた彼は、なんと海のルアー釣りデビューってことで嬉しい初チヌ♪
そのあともヒットして調子いいなとよくよく見ていたら、なんと釣り方がソルトっぽくない、、、
え? ミノーの超スローリトリーブ?(笑)
I字系を彷彿とさせるミノーの超スロー引きは野尻湖でも有効な時期やタイミングがあり、この辺りは逆に先入観無しが功を奏した感じでした♪
その後はもう一度沖のシャローフラットに戻り再度トップでチェックしましたが変わらず無反応。
今年絶好調のシュガペンも引き倒したけど、水面は沈黙…
そこでDURGAに変えると、またヒット!
このミノー、本当にヤバイ(笑)
ここはTTMに楽しんでもらおうと自分は別の釣りに。
ひょとして、横の動きがいいのかな?ってことでクランクをチョイス。
ボトムを丁寧にトレースしているといきなりヒット!
ん?引きが少し鈍いぞ?と思ったら、これがお久しぶりのタケノコメバル!
しかも防波堤で釣れるサイズより遥かに大きいサイズで、ドキドキさせてくれました。
狙ってもなかなか釣れないターゲットですが、さすがそこは能登半島。
いろんな魚がゲストでお目見えします。
今年は雨が多かったせいでウィードの育成が遅く、沖のフラットもいつもならウィードびっしりでトップしか引けない状況ですが、ちょうど魚の反応が良かった1〜1.5mのウィードが薄く、選んだクランクにどハマり。
前職を辞めてからは違うメーカーさんのルアーを試す機会が増えましたが、最近は自分の釣りでOSPさんのアイテムがハマることもあって、チヌのクランキングではジャストサイズ、先行深度もバッチリのTINY BLITZ MR。
ゴロタ混じりのボトムにうっすら藻が生えているエリア、他のクランクも試しましたが、普通はスタックして釣りにならないエリアをボトムを捉えてグリングリン引いてこれる。
これがなかなか楽しい♪
バスでもBLITZは使っていましたが、特にサーキットボードリップのTINY BLITZ MRの障害物回避能力は特筆ものです。
実際の使い方は、キャストしてそのままボトムまでリトリーブ、引っかかったなと思ったら少しラインを緩めるか、少し強引に引いてくればプルンとはずれてハングオフ、からのゴンっ!というイメージ。
ボトムの情景を頭に描きながら、この作業を丁寧にやればやるほどクランクの釣りは面白くなります。
それこそ、琵琶湖のウィードエリアでクランキングをやるのと全く同じ状況で魚が食ってくる。
バサーのTTMも「これ、バスと一緒じゃないっすか!」と興奮し、能登半島のチヌゲームで基本色となっているキンクロをチョイスしクランキングスタート。
ラージにスモールとバスをやり込んでいるTTMにとっては馴染みの釣りで、すぐにキモを掴んで早々にいヒット!
一応タケノコメバルを狙ってるつもりでしたが、これがグッドサイズなチヌでした。
TTMのドヤ顔(笑)
こうなるとTTMも調子に乗って(笑)フグも混じりながら(笑)チヌを追加していきます。
しかしこのフグさん達、クランキングだとしっかりリアフックにフッキングしてきて面白い(笑)
リトリーブを止めたとき、クランクが浮いていく過程で小さなアタリがくるため、後半は攻略法をマスターできましたが、ハングオフからゴンっ!と来るバイトがクセになります(笑)
シーバスも混じったりして、クランクの五目釣り(笑)
バスフィッシングの黎明期もそうでしたが「トップじゃないとバス釣りじゃない」という時代があり、それからどんどん魚のことを理解し、プラグの釣り、ワームの釣りに広がっていったことと同じように、ソルトの釣りも同様の広がりがあると自分は思っています。
バイトがあからさまに見えるトップウォーターの釣りは本当にエキサイティングで大好きですが、これがチヌのルアーフィッシングの全てではないでしょうし、深掘りしていけば、更に面白いタカラが見つかるのではないかと久しぶりに胸をワクワクさせたTTMとのセッションでした。
しかし彼も、さすが釣りに関する造詣は深く、気難しいスモールの釣りをやり込んでいるだけに、様々な経験と発想力を持ったアングラーだと実感しましたね。
最後には、こんな立派なシロギスも呼んでくるあたり、この男持ってます(笑)
今後は、いろいろな釣りにもチャレンジしてもらって、その頭角を表せる機会を作っていこうとほくそ笑んでおります(笑)
しかし釣りという遊びは、何をやっても面白い!
七尾湾の多彩なターゲットと共に、これからも半島生活を満喫していきたいと思います。
See you soon !