母がすい臓がんだと聞いて、
いろいろと母との思い出を思い出すようにしていたのですが


忘れていたことを思い出しました。


10歳くらいの時、
目が覚めたら、枕元に
広げられた新聞紙に、私の髪がざっくりと切って置いてあったこと。


寝ている間に、髪を切られたのです。
それを見せしめるために、枕元に切った髪を置いてあったのです。

結構怖いですよ、
真っ黒な髪が散らばっているのを見るの。
ちょっとしたホラーで、スプラッタ的です。
さっきまで自分の一部だったものが、自分の意思と関係なく切り離されているわけですし。

しかも、それが目が覚めて最初に見るものですよ・・・ショックです。

よくもまあそんなことができるものだと思います。
考えつくこともすごいし、実際にやるのもすごい。
普通ひどくてかわいそうでできないと思うけどな。


で、私のして思ったことといえば泣くでもなく、
まあちょっとさすがに髪を見てギクっとしましたが
自分の頭を触り、残っている髪を確かめて

「あ、よかった、まだ結構残ってる。そこまで変じゃなく学校に行ける」

でした。
坊主にはされていなかったということです。


虐待とか、暴力に慣れている子は
こんな思考になってしまうんですね。



同じころ・・・そんな母の母、つまり祖母が
子宮がんになりました。


そして母と祖母がしたことは


粉ミルク療法でした。


騙されやすい人たちなので
「ガン、病院に行ったら余計にひどいことになるよ!」
というのを信じ、
変な民間療法を信じてしまったのでしょう。


そして、その粉ミルク療法をしていて
実際に祖母のがんは消えてしまったそうです。


そもそも最初から誤診だったんじゃないか?とも思うんですが、


その事実があるから、
母は余計に
自分のガンも病院に行こうとせず
粉ミルクで治そうとしています。


知らなかったのですが、母は
この30年間、
粉ミルクを飲み続けているそうです。


嘘だと思うけど・・・多分最近再開したんだと思うけど・・・
でもそれでもまだ粉ミルク飲んでるの知らなかったからビックリしましたよ・・・


67歳で、進行が遅いとはいえ
7ヶ月前に「早ければあと3ヶ月」と言われたのが
今もまだとりあえず日常生活を続けていられているので

今後も、母の粉ミルク信仰は続くと思います。


一種の断食療法、サナトリウムに近いものだと思いますが。


またもうちょっと詳しく書きます。