はい おちょきんして



福井の方の言葉がでてきます。
↑うひゃああああ!何をちょん切っちゃうの!?ドキドキッ
と思ったら・・・『正座』でした。驚いて笑ってしまった。可愛い言葉だぁ~w

【 のらいぬ 】 ( SHYノベルズ 著:菱沢九月 イラスト:石原理 )
■■■ あらすじ ■■■
「昔から岩浅(いわさ)の犬なんでしょう、高津(こうづ)って」高校生の岩浅には高津という幼なじみがいる。女には優しい女嫌いで、暴れだすと手がつけられなくて、岩浅以外の誰にも懐かない。飼い慣らさすのは面倒くさいが、高津は岩浅に忠実を誓っている可愛い犬だ。幼い頃から一緒の時間を過ごし、いつの間にか身体を重ねるようになっていたふたりだが、愛だとか恋だとか、そんなことは考えた事もなかった。ところが、岩浅の知らないところで高津が秘密を持っていることを知った岩浅は・・・ バイオレンス・ラブ!! 《裏表紙より》

表紙は二人とも黒髪ですよね??
「真っ黒な髪」と始まって2、3ページで出てくるので、高津の髪は黒い!と・・・でも、その前のページのイラストは岩浅は黒髪で高津は柔らかそうな髪の色。黒じゃないんですよ!!(その後もそうです)
「あれれ?高津と岩浅が逆だったのか?」と思って読み返し・・・実際、同じところのセリフを5回以上は読みました。それでも、よくわからなかった・・(汗
髪の色だけじゃありません。その後も二人を逆だと思って読んでて、攻め視点だったはずなのに・・?・・本の半ば辺りまで行を進めてやっと何とかわかってきて・・・今更ながらにおバカさんを自覚したゆたかでした。汗

とにかくバイオレンスです。血がね・・・あいたたた・・・境遇も相当ですし・・・高津のやりきれない燻る思いがね、とにかくどうしようもないんです。だから、狂犬・高津は暴走してしまうんですが。

傲慢な飼い主・岩浅×狂犬・高津。
「おまえが、俺の犬なんじゃ」犬の方はそうは思ってなかったんですね。
でも、岩浅もそれでいいんです。懐くのも触らせるのも岩浅だけ。どっちがどうでも離れないんだから・・・

情熱は迸らずし、何事もやる気がないからテンション低くて・・・でもケンカだけは上等で。尖がったナイフのような二人でした。とにかく荒んだ感じ?
でも、周りの事はどうでも良くて、二人の気持ちがお互いへ向いたラストは、乾いて痩せた大地に雨が降った様な、少しだけ未来が照らされたようなそんな気がしました。ほんの少しだけ・・・ドキドキ


飼い犬と言いながら、抱かれている高津を「ネコ」に例えるところに妙に納得。
痛くて怖いんだけど福井弁(?)で話す二人がなんか可愛かったですw