イギリスの企業 その一 | 犬でもできるイギリス留学。

イギリスの企業 その一

            Photo: Tesco.com Copyright 2005

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始めに、義妹の到着、、、明日でした。
こういうの、"Scatterbrain"っていいますよね・・

さて今日はネタがないので、私の勉学について少し。

第一弾は、、、
「テスコ」 (Tesco PLC)
 (←いつもお世話になってます)

圧倒的な店舗数と確固たるビジネス戦略で、イギリスの小売業界では一人勝ちの名を欲しいままにしているスーパー。儲けてはります。

1924年の創業時に、紅茶の仕入先であったT.E. Stockwellと、創業者のSir Jack Cohenの頭文字を取って命名された。

現在、郊外などにある大型店舗、駅や街にあるコンビニ形態など、すべてを合わせるとイギリス全土に1,878店舗を展開。
海外もヨーロッパを中心にアジアへも進出しており(テスコという名でない店舗も含む)、グループ総数2,318店舗を誇る大企業である。
(2004年11月時点)

日本へは2003年に、東京の某中堅スーパー(当時78店舗)を買収するという形で参入を果たしている。いまだ「テスコ」という名では出店されていないので、テスコは日本ではまだ馴染みのない名前では?

テスコは賢い。

2000年、日本のどの企業とも提携せず、鳴り物入りで単独参入してきたカルフールは、4年あまりで撤退を余儀なくされた。
はたしてあの大型スーパーは日本の「毎日お買い物パターン」に馴染むのか?
テスコはじっくりと考察している。

ところで、日本の消費者は世界一ウルサイ、、、いや厳しいと言われている。
それは私も商社勤務時分に痛感させられた。
(クレームの激しさに・・・)

例えば、韓国のサムスン電子の製品は日本で見かけるがそれほど爆発ヒットはしていない。それはサムスンが日本の市場を見ていないからである。
サムスンは携帯電話のシェアはノキアに次ぐ世界第2位。利益も日本の家電メーカーが束になってもかなわないほど黒字をだしている。

彼らは価格競争も激しい日本市場から距離をおき、日本では飽和状態と言われているブラウン管テレビやビデオデッキなどを、中国、インド、ブラジルなどまだまだ需要のある地域にせっせと投入し、日本企業の駆除を計っている。
で、近い将来、日本の家電メーカーが国内の価格競争に疲弊しきったころ、どーんとやってくるつもりなのであろう。(J-marketing.netより)
こわい話です。

テスコもしかり。日本の激しい小売競争を冷静に見ている。
イオンもIYも国内で熾烈な価格競争をしている場合ではない。
彼ら力のある企業はもっと海外へ出てその力を拡大しなければ。

テスコが見ている。


参考文献:

Jelassi, T. and Enders, A. (2005) ‘Strategies for E-Business’: Creating Value Through Electronic and Mobilecommerc. Harlow: Person Education Limited.

Tesco.com http://www.tesco.com/

J-marketing.net http://www.jmrlsi.co.jp/index.html

MINTEL (Nov.2004)