犬を飼い始めると、特に初めて飼う方にとっては驚きの連続かも知れません
時には「こんなものも怖がるんだ」と驚くことも
とにかく私たち人間が当たり前のものでも、犬にとっては「なんだこれは」と、警戒するものはたくさんあります。
そしてそれは「犬なら必ずこれを怖がる」というものではなく、それぞれの犬によります
例えば私の愛犬の場合、「巨大なナス」を怖がりました。
普通のナスは見たことがあったのですが、ある日、近所の方からとても大きく育ったナスを二本もらい、それを何気なく居間のテーブル(座敷用)の上に置いておきました。しばらくして妻との散歩を終えた愛犬が帰ってきて、テーブルの横を通過しようとした瞬間、テーブルの上に置いてある巨大ナスを見つけた愛犬。ナスを二度見をしたあと、そこを通ることができなくなってしまいました。
他にも、散歩中、カラスの抜けた羽、落ちていた亀の子タワシ、枯葉を集めたごみ袋、などなど、色々なものを警戒して近づかないことはしょっちゅうありました
他の犬では、時々聞くのは、影です。人間の子供でも、影が怖くて逃げるも、延々追いかけてくるのでさらに怖くなって・・・ という動画を見たことがありますが、道を横切るように伸びている電信柱の影が怖くて進めなくなった犬がいます。
さて、では、こういったものを怖がった時、どうすればいいか、です
答えは簡単です、怖がる対象の50cm~1m程度まで連れて行き、それを持って見せながら、笑いとばしつつ、愛犬を撫でてあげるだけです大きなものであれば、それをつつきながら、同様に笑い飛ばしつつ撫でます。大事なのは目の前にいきなり持って行かないことです
やがて犬も「あれ?大丈夫なの」と興味を持ってにおいをかぎに行くようになりますので、それを待ちます。数日かけても良いです。臭いを嗅ぎに行った時は静かに、脅かさないように、「すごいね~えらいね~」などと声をかけてあげるだけで良いでしょう
とにかく、これは害はないものだということを、笑顔で伝えてあげるわけです
また、電信柱の影を怖がった場合は、同様に、影を指さして笑い飛ばしてあげて、最終的にはだっこをして、影をまたぎ、越えたら降ろして、「頑張った」と笑顔で撫でてあげればOKです。そのうち気にしなくなっていきます。
大事なのは、怖がるものに無理矢理近づかせないこと、叱らないことです。逆に、せっかくのコミュニケーションの機会なので、あえて遠ざかることももったいないように思います
亀の子タワシくらい近づけなくても良いと言えば良いのですが、苦手を克服すること自体が目的ではなく、苦手を克服する過程で、飼い主さんと愛犬の関係がより深まっていくことに意味があるわけですね
もし、愛犬に苦手があるようでしたら、ちょっと試してみていただければと思います。
愛犬の苦手を克服したいは、訪問レッスンにてお受けしております