十年前の今日は、アメリカ同時多発テロが起こった日でした。
確か、フジテレビの月9ドラマで、中井貴一さん主演、フェイ・ウォンさんとの共演の「ウソコイ」を観ていたら、テロップが流れて、ニューヨークの貿易センタービル炎上の画面に差し替えられ…最終回だったと思うのですが、私の中では未だにドラマが完結していません。

あの日、TV各局をザッピングしながら単なる航空機事故ではなく、組織的に計画されたテロであることが時がたつにつれだんだん明らかになっていきました。
NHKではリアルタイムでツインタワーへの二次攻撃のシーンを生中継していて、航空機がビルに突っ込むシーンをとらえていました。

攻撃の方法が方法なだけに、アルカイダがらみの日本人のテロリストによるものではないかと…そのようなことがまず頭をよぎりました。


いろいろな情報が錯綜するなかで忘れられないのが、エレベーター故障のため階段を駆け上がって階上の市民を救出しようとしていた消防士の方の真剣な眼差しと内部火災からだんだん逃げ場を失い割れた窓から落下していった黒人のビジネスマンの姿です。

お二人とも事件の犠牲者ですが、今でも、まざまざと思い出されます。

貿易センタービルの炎上・崩落の証としてモニュメント化された瓦礫の金属は十字架がかたどられ、それと一緒に真珠湾攻撃の際のモニュメントがとなり合わせで博物館で展示されていると…ニュースで紹介していました。

真珠湾攻撃と同時多発テロとを同一視するのは、日本人の私達からすれば合理性・正当性を欠くと思います。


しかしながら、同じように考えるアメリカ国民も少なからず存在することに留意して接する必要があるのかもしれません。


いずれにせよ、犠牲者の方々、御遺族の皆様に、心より哀悼の意を表します。
言葉にして伝えて
君のすべてを
迷わないで聞かせて君の声を

人はもろくて知らずに傷つけて行く
抱えきれない程の痛みを抱いて

守るべきものとは
きっと(愛)という名の勇気


人は悲しいくらいに
全て忘れて行く生き物
楽しすぎた日々さえも
今は形さえ残さずに

何ひとつ失うことのない未来などどこにもなくて

大地は果てしなく続いて行くけど
時は無力で

風と共に過ぎゆく時の中で
君と出逢い笑って泣いた日々を
思い出としてではなく
今の気持ちを
このまま心に感じたまま生きていたい
守るべきものとは
きっと(愛)という名の誇り


遠く思い焦がれて
春は地上へとやって来る
誰も知らない土の中で夢を抱きしめてやって来る


見つけたい生まれて来た意味を
探したい自分の場所を

そして伝えたい
君がどれだけ大事な人かを


言葉にして伝えて
君の全てを
迷わないで聞かせて君の声を

人はもろくて知らずに傷つけて行く
抱えきれない程の痛みを抱いて

守るべきものとはきっと
(愛)という名の勇気


「見つけたい 生まれて来た意味を 探したい 自分の場所を」
このフレーズは、時代を越えて、いつも私達に問いかけられているのでしょう…今もYouTubeで観るS.E.S.は新鮮です!!
S.E.Sデビュー当時、韓国は経済危機にみまわれ、IMFへの支援要請・ムーディーズの格下げ・財閥解体などが実施され…国民に手持ちの金製品の拠出が呼びかけられました…ネックレスやブレスレットなどを、おば様達がまなじりを決してカンパしてらっしゃるお姿が、懐かしく思い出されます。

元はといえば、このアジアを席巻した経済危機は、ヘッジファンドを主とした機関投資家による通貨の空売りにより引き起こされたもののようです。

日本でも、バブル崩壊後の橋本内閣の緊縮財政下で、この通貨危機の影響にさらされ、就職氷河期と呼ばれました(現在の30歳台の方々が犠牲者)が、韓国経済建て直しのシンボルとして金大中大統領と観光キャンペーンを実施したのもS.E.S.でした。

確かに、今日の韓国経済はV字回復を遂げ、サムスンなどは日本の家電メーカーを追い抜き華々しいものがあります。

ただ、株主構成を見れば、海外投資家の実質的支配下にあり、韓国経済自体にどれだけの恩恵がもたらされるか疑問点も残ります。

日本も、なかなか「脱原発」へシフトチェンジ出来ません……国家としての自己責任の面もさることながら、原発を維持させよう(それにより日本の農林水産業が壊滅してもかまわない…むしろそのほうが、日本への輸出圧力をかけやすい…)と考える見えない大きな力がチラチラと垣間見えます。


そのような世界とは、次元を異にして…道端のコスモスの美しさに目を注ぎ、もうすぐ去って行く蝉の鳴き声に耳を傾けつつ、命に心を配る生き方も、この世に生を受けたものとしての意味に、十分答えるものだと信じます。