予想を裏切られたヤマハMT-09 | nen's blog

nen's blog

バイクのこと・日常のこと…ネンの気まぐれ雑感覚書

3月初旬の予定が雪の影響で2週間遅れの3月18日に伊豆サイクルスポーツセンターで開催されたヤマハMT-09のプレス試乗会は、春一番の強風と小雨にたたられ、あいにくのウェット路面での試乗となった。



ボクは以前からメーカーに、ビックエンジン(750cc~)を搭載ながら180kg台ほどの軽量・コンパクトな車体で、サイレンサーの小型なネイキッドモデル、つまり、高速走行で長距離も楽な排気量のエンジンで、市街地や普段の足としても使える取り回しが苦痛にならない軽量でコンパクトな車体、巨大なサイレンサーを小型化したかっこいいデザインの軽快なネイキッドモデルを切望していた。無理難題のように思われたが、ボクの要望に近いモデルがMT-09だった。そのMT-09が今年の4月10日から国内販売されるとあって、今回の試乗はとても楽しみにしていた。



昨年、展示車両のMT-09に跨がっていたので、ある程度の予想はしていたが、走り出したとたん、その予想は見事に裏切られた。予想を遥かに越えたオフ車のようなハンドリングの軽さと、3気筒というよりマルチではないかと勘違いするほどよく回るエンジン、しかも2気筒ではないかと思うほどトルクの太さに驚いてしまったからだ。
しかもボタンひとつで3つのモードにエンジン特性を変えられる。STD(スタンダード)モードでも十分パワフルな走りなのに、Aモードにするエンジン吸気音の高まりとともにドッカンパワーが炸裂し鋭い加速でいとも簡単にフロントが浮いてしまうほど。それに緩いのぼりのワインディングでも、トップの6速のまま加速する力強いトルクを発揮する。逆にBモードはおだやかな出力特性でスリッピーな雨の日の路面などでラフなスロットル操作をしても安心できる。初心者でも扱い易い特性に早変わりするのだ。



自分の思いのママに駆れるビックモデルの楽しさに、試乗後、MT-09はいまもっとも欲しいバイクの1台になっていた。
スーパーモタードのような自由さと、ネイキッドのような自然な乗り易さでライダーとマシンが一体になれる“シンクロナイズ・パフォーマンス”と謳ったヤマハの狙いが、疑う隙もなく形になったモデルだった。消費税アップ後の発売でも80万円台に収まったのは嬉しい。





水冷4ストロークDOHC4バルブ直列3気筒 846cc
最高出力 110PS/9,000rpm
最大トルク 8.9kgf・m/8,500rpm
車両重量 188kg(スタンダード)
価格 MT-09 849,960円(税込)
   MT-09A(ABS)899,640円(税込)
発売 2014年4月10日

MT-09の詳細は下記websiteをご覧ください。
http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/mt-09/