旦那が本を出せと言います。~特養ママナース~

旦那が本を出せと言います。~特養ママナース~

「俺の2年分のボーナスあげるから!」…私にそんな素質がないのを証明するための独り言。

結婚して6年目になる旦那が「俺の2年分のボーナスあげるから本を出せ。」と言った!!

旦那曰わく、私の話は面白く文才があるから、本を出したら売れると言うのだ。

そんな上手い話があるわけない。

それを証明するために、旦那を納得させるために、私の独り言を公開することにした。

旦那「出版社やテレビ関係の方、オファーをお待ちしています♪」
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グループホームの訪問看護を1年2ヶ月して、色んな認知症の人を週1回数時間看た。

特養で9ヶ月、色んな認知症の人を週数回、数時間看た。

そしてデイサービスに来て1年、色んな認知症の人を週数回、数時間看た。

どれもちょっとなのだけど『その人』を1番看る・・・いや、見る事が出来たのは今のデイ。

グループホームは健康管理がメイン、特養も健康管理や食事介助がメイン。

デイは看護師っぽい事よりも介護職っぽい仕事の方がメインで、介護職に1人混じってお風呂やトイレ介助をし、レクレーションに参加する。

特養の時は全てが流れ作業で、自立どうこうじゃなく、いかに早く回して終わらせるかという感じだった。(注意:私がそう感じていただけかもしれない)

デイはその人がどうしたらもっと自立出来るか、どうしたら意欲が出るか、そういう視点で見ていた。

そもそもの機能が違うから比べること自体ナンセンスなのかもしれないけど、デイに来て『今まで働いた中で1番面白い!』と思えた。

元々「私は看護師だから!」という考えではなく「楽しく働ければ何でもいい。」というスタンスで、目新しい事にどんどん突っ込んでいくから、介護職の中に看護師1人ポツーンでも何ら苦痛はなかった。

皆いいスタッフで、利用者さんだけじゃなく個人的な相談もしてくれるし、そういう意味でも今までで1番いい職場。

介護職に見習うべき視点・姿勢、そしてコミュニケーションの方法等、私にとっては勉強になることが多く、本当にありがたい。

と、前置きが長くなりましたが。

今まで『認知症は進むばかりで、良くても進行がゆっくりになるだけ。改善することはない。」と思っていたけど、それを覆す事が多々ある。

1人で歩けるし、どこも痛い所はないのに、服を脱ぐことすら出来ず(分からず)、されっぱなしだったTさん。

デイに来て1つ1つの動作の度声をかけるという事を何度も繰り返すうちに・・・今では1人で着脱出来るようになった。

私が間違えると「その順番じゃない。」と指摘出来るようにまでなった。

反対に1人で着脱が出来て何も問題がなかったSさんが、たった数日で何も出来なくなり、こちらの質問にさえ答えられないようになってしまった。

入院をしたわけでも体調が悪いわけでもないのに・・・なぜ??

今まで堂々巡りな話をしながらも、会話を楽しんでいたMさんは数日入院をして一気に認知症が進んでしまった。

例えば「テレビが見たい。」と言った瞬間に言った言葉を忘れるから、テレビの前に連れて行くと「こんな所に連れてきて!」と怒られてしまう。

正直に「見たいと言われたので。」と答えると「嘘つき!テレビだ。」と言われ、どうしたらいいのかと私まで混乱する。

千差万別とは本当に上手く出来た言葉で、その人それぞれ、その時々でこうにも違うのか・・・と、デイに来て知った。

私が知っている認知症の内容はまだまだ浅い・・・だって、たった1年間のうちの数時間なんだから。

でも、だからこそもっと知りたくなる。

あの人の頭の中には何が浮かんでいるのだろう、何が見えているのだろうって。