9月20日
第18回ワークショップ
(タオルドレスを作ろう♪)
~愛ちゃんレポートより~
妊娠は私にとってとても嬉しいことでしたが、すぐに思い浮かんだのはボランティアのことです
メンバーも少なく、皆ぎりぎりの状態で頑張っている状況‥
そして、ワークショップを楽しみにしてくれているお母さん方としばらく会えなくなってしまうのはとても寂しく、落ち込んだりもしました
安定期に入ったとはいえ、片道2時間弱の道のりを行くのはメンバーにも心配をかけてしまいます
今回は最後にきちんと挨拶をしたいと思い、無理をきいてもらって横山へ向かいました
あさみんとは現地集合です
集会所に着くと、Kさんがテーブルなどの準備をして待っていて下さいました
『愛ちゃん最後だっていうから会いたくて~』
わざわざ仕事の半日休みをとって来てくださったと聞き、とても嬉しく思いました
10時になるとお母さん方がいつものように元気に集まってきました
(愛´∀`)
今日はタオルドレスを作ります♪
赤ちゃんのお洋服ではないですよ~
見本をお見せすると
『あら~めんこいこと』
『素敵だねぇ~』
気に入ってもらえたようです♪
皆さんには2種類のタオルの色を選んで頂き、ご自宅でも作れるようにと簡単に寸法などを書いた説明書もお配りしました
まずはタオルを裁断しロックミシンをかけていきます
集会所にも立派なロックミシンがあるので、使いこなせるようになってほしいとは思っていましたが、お母さん方は前回よりもスムーズにロックミシンをかけていました
次は袖口、襟、スカート部分を縫っていく作業です
皆さん手慣れたもので、少し説明するだけですいすい縫い進めていきました
手の不自由なおばあちゃんも以前に比べると随分手が動くようになって、皆さんと一緒に楽しみながら作業されています
ふと見ると、あさみんがおばあちゃんに優しく教えてあげている姿がありました
(愛´`)
これからはあさみんにお願いすることになるけれど‥きっと大丈夫だね
裁縫はあまり得意ではないと言っていたあさみんでしたが、やり方がわかると上手にできていました
お昼は皆でラーメンの出前をとって食べました
昔のお産の話を聞いたりして和やかに過ごしていると、外で野球の練習をしていた中学生の男の子がそっと顔をのぞかせました
外を見るとカモシカがいるではありませんか!!
こんなに間近で野生のカモシカが見られるなんて‥話には聞いていたけれど、最後の日に見れたことは本当に幸運でした♪
昼食の後は最後の仕上げ、飾り付けに取りかかります
レースやボタンを付けると、とても素敵なタオルドレスが出来上がりました
『使うのがもったいない』
『飾っておこう』
(愛´∀`)(・∀・`あ)
飾るって‥一応タオルなんですけどね(笑)
皆さんが完成させた頃、南三陸や気仙沼を見に行っていた主人と娘が帰ってきました
いよいよ仮設の皆さんともしばしのお別れの時です
お母さん方に最後のご挨拶を‥
涙は流さないようにと頑張ったつもりでしたが、後であさみんに聞いたところ‥泣きながら挨拶してたようです(^^;
でも、皆さんへの感謝の気持ち、私の想いは伝わったと思います
至らないところばかりでしたが‥温かく受け入れて下さってありがとうございました
南三陸の海の幸、山の幸、豊かな自然に触れることが出来たことはとても新鮮でした
色んなお話しが聞けて‥
とても楽しかったです
お母さん方と過ごすワークショップが毎回とても楽しみでした
ここで皆さんと過ごしたことは私にとって大切な宝物です
『元気な赤ちゃん産んだらまた来てね。おもりするから』
『2人じゃなくて3人目もがんばって』
『津波でたくさん辛い思いしたけど、こうして色々教えてもらって会えてよかったよ』
『一つくらい良い事もなくっちゃね』
私も‥皆さんにお会いできて良かったです
これからはあさみんが来てくれるので、今後もよろしくおねがいします
芋煮などのイベントも、夏っちゃんが仕事で遅れる事があるので、女手はあさみん一人になってしまいます
皆さんの協力よろしくお願いします
こうして、皆さんとのお別れを惜しみながら横山の仮設を後にしました
私にとってワークショップをさせて頂いたことはとても良い経験となりました
千葉からここ宮城へ越して来た私にとって、地元の生活に触れたり南三陸の豊かさを知ったり、また地元の方言で昔の話を聞かせて頂くのはとても嬉しい事でした
ワークショップをこれまで18回も続けて来れたのも、メンバーや自治会長さんの協力があったからだと思います
そして一番は支援してくださる全国の皆様のおかげです
手芸用品や布を送ってくださったり、アイディアを考えてくださったり、本当に皆さんの応援が励みになりました
心から感謝申し上げます
これからはあさみんと夏っちゃんが現地に出向きます
私は内容や作り方などを一緒に考えるなどして、現地に行けなくてもできる支援をさせて頂きたいと思います
出産後は忙しくなると思いますが、決して被災された方々への思いは忘れず、自分のできる事をしていきたいと思います
今まで本当にありがとうございました
そしてこれからもDandeらいおんをよろしくお願い致します
Dandeらいおん 愛