テーマは「選択と集中」。
やろうと思っても中々出来ないのがこれ。
このブログを書いている時間も選択と集中が出来ていない証拠でしょうか・・・(汗)
寝ても醒めても考えているから成功出来る。その通りだと思います。
いくつかに集中し、他はバッサリ捨てる。
それが出来なければ成功は出来ないし、そこまでして、成功したいか。
それが成功するか否かの分かれ目であるし、そこまでしたとしても成功できるか否か
わからない。最後は運です。
天運を持つ者だけが成功できる。
しかし、何を捨てるかを決めること。それが成功への第一歩であることは確かなようです。
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1.論長論短 No.130
選択と集中の意味
宋 文洲
「事業は選択と集中」。こんな理屈は誰でも分かりますが、できないのが普通
です。人間は勝手な動物でバナナを食べるように、物事の悪い面を剥いて良い
ところだけを取ろうとします。
しかし、現実は無理です。選択の裏には見捨てること、切り落とすことが必要
です。放棄、削除のない選択は嘘でありポーズなのです。
選択と集中はリーダーにとって自分との戦いであり、部下との戦いでもあるの
です。自分が作ってきた事業を捨てるのはリーダーにとって辛い決断であり、
名実とも割愛なのです。
過去の成長に大いに貢献してくれた事業や工場を切り捨てることはモラル上の
自責をうけるだけではなく、貢献してくれた古い部下や工員達からも恨まれた
り、嫌われたりします。
我々個人も同じです。名声も金銭も健康も家族も余暇も、良いものは全部欲し
いのです。しかし、何かを選んで突き進むならば、間違いなく何かを捨てるこ
とを責められるのです。それは誰かが意地悪いのではなく、宇宙の原理原則だ
からです。
世間で言ういわゆる成功者は多く知っています。マスコミに気を遣い、部下に
も気を遣い、顧客にも気を遣い、パートナーにも気を遣う。シャワーを浴びる
時に考え、通勤の途中に考え、雑談の最中に考え、ゴルフをする時に考える。
弱い人に頼られ、強い人に競争され、良い人に注視され、悪い人に妬まれる。
彼らは多くの大切なものを捨てて、あるいは暗い影を抱えながら華やかな成功
者を演じている部分が多いのです。一部のなりたての人を除けば、実は誰も自
分のことを成功者だと思っていないのです。人生も選択の結果なのです。
労働時間をみても同じ原理が働きます。我々は毎日8時間働くと言いますが、
それは労働法の概念に過ぎません。とくに私の読者のような方々は機械のよう
に時間に比例するような単純労働をしていないのだから、最も重要な問題は選
択と集中なのです。
何をするか、何をしないかを見極めて優先順位の高い、1~3個の仕事に集中し、
労働時間も脳力と体力が冴えている時間に集中すれば必ず大きな成果を上げる
ことができます。最も重要な課題を最も体力のある時間帯に集中させる、これ
こそ効率の戦略です。
手帳を満遍なく埋めること、残業すること、仲間の退社時間を意識することは
よく見られるオフィスの常識ですが、捨てる勇気がないから仕事の効率は上が
りません。
世の中の人に皆幸せになってほしいと、私も思います。しかし、残念ながら選
択された人が幸福感を覚えるのです。これは顧客サービスの原点でもあるので
す。「他人の不幸、蜜の味」と言うように、時には不幸な人がいてこそ幸福に
なるという、我々人間の悪性も露呈します。
選択と集中は好き嫌いの問題ではなく、個人の選択の問題です。そして選択を
絞れば自然に集中が始まるのです。
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