最近、インターネットを販売場所として活用する企業が増える中で、
顧客のニーズを聞き取り、商品/サービスに反映するダイレクトマーケティングの重要性が高まっている。
カタログ総合通販大手のニッセンは、このダイレクトマーケティングの取り組みをモバイル端末向けのEC事業において実践し、短期間で同事業を大きく成長させてきた経緯もある。このサイトでは、インターネットを駆使しながら“客の声”を引き出すことに注目する会社の取り組みを紹介します。
長引く景気低迷によってモノが売りづらくなっている昨今、インターネットやモバイルを活用したダイレクトマーケティングに力を入れる企業が増加している。インターネット経由で情報を提供してブランドの認知度を高めたり、携帯電話向けにクーポンを発行して店舗への送客につなげたりすることで、売り上げ向上を図ろうというわけだ。なかでも特に期待されているのが、ECサイトの顧客をターゲットにしたマーケティングである。これがダイレクトマーケティングである。インターネットを通じた購買活動が一般化した今日、インターネット上に浮遊する顧客をいかにしてつかむかが、市場で生き残るうえでの鍵となるからだ。
また、既存事業の業績が落ち込み、回復の兆しが見えにくくなっている企業は、「新たな販売チャネルの開拓」という意味でもインターネットへの期待を高めている。
実際、この不況下にあっても好調な業績を記録しているECサイト事業者は多い。リアル店舗を持たないことでコストを下げ、低価格化を実現した商品が、良いモノを少しでも安く買いたいという顧客のニーズに合致しているのだろう。これは固定費負担の少ないインターネット専業企業に限った話ではなく、新たに通販サイトを立ち上げた小売業者の中にも、その業績が既存事業と肩を並べるほどまでに成長しているケースがある。
ダイレクトマーケティングとは非常に理に適った販売方法なのである。