要望されるCD化に対して、なかなか実現しなかった困ったレコードたち・・・
それが、ついにCD化された!
その喜びをみんなで分かち合おう!というコーナー(のグループ編)ドキドキ
「CD化サンキュー・ベリー・ワッショ~イ!」

本日取り上げるのは、パラダイスの「Love Is The Answer」である音譜



AOR界で「Love Is The Answer」と言えばトッド・ラングレン・・・キスマーク
しかし、こちらはトッドのものとは別曲で・・・ブタ

地球ジャケで「Love Is The Answer!」と声高に叫ぶグループのパラダイスは、
イギリスのゴスペル系ファンク・バンドであるにひひ

メンバー・チェンジも何度かあったのだが、このアルバムがリリースされた時点のメンバーは・・・
ベースのジュニア・エドワーズ、キーボードのフイリップ・エドワーズ、
ドラムのボビー・クラーク、ギターのデビッド・アイエローラ、ボーカルのポール・ジョンソンという5人組構成であった。

ポール・ジョンソン・・・と言えば、ハウス界に有名な人もいるが、
こちらはイギリスのゴスペル界で活躍し、ソロ・デビューも果たしたコンテンポラリー系シンガーソングライターでプロデューサーのほうであるクマ
パラダイスというグループもたくさん存在するし、アーティスト名から曲名まで「よくある名前」だらけなのだが、
こちらは教会音楽の中で初期の頃からファンクやレゲエを演奏し、
ロンドンのゴスペル界で燦然と輝く名グループなのであるドキドキ

もともとはティーンエイジャーだったエドワーズ兄弟やクロス兄弟らが知り合い、
1977年に5人組バンドのリーパーズを結成したのが始まりで、アース・ウインド&ファイヤやレゲエ音楽に影響を受けていた彼らは
ゴスペル音楽にそれらの独特のリズムを取り入れた音楽を演奏し始めた晴れ

その才能を見込まれた彼らは、メンバー・チェンジをしながらゴスペル音楽のプロモーターに紹介されて1979年にオアシスとマネージメント契約する。
そして、スタンリー・クラークの名アルバム「Return To Forever」にちなんで「Return To Paradise」というグループ名になり、
さらに「Return To」がとれてパラダイスとして活動することになったというえっ

彼らは1980年からロンドンの様々なコンテストやフェスティバルに参加。
アンドレ・クラウチ&ザ・ディシプルズのメンバーだったダニーベル・ホールのツアー・サポートをするなど活躍したのだった。

1980年には、自主制作レーベルのEbony Recordsからアルバム「Paradise」をリリースクラッカー
ゴスペル、ファンク、ソウルの要素が詰まった内容で評判を呼び、
1982年にはセカンド・アルバム「World's Midnight 」も制作したのだった。

そして1983年、1980年代後半にイギリスのディスコ系レーベルとして名をはせるレーベル、Priority Recordsと契約ドキドキ
リリースしたアルバムが「Love Is The Answer」であったクラッカー
これまたシンガーのポール・ジョンソンのボーカルがソウルフルで、まさにアーバン・メロウという言葉がピッタリのサウンドになっていた!

「One Mind Two Hearts」や「With You」「Just Can't Stop」などは美しいミディアム・ダンサーである。
中でもメロウ度が高いのは表題作の「Love Is The Answer」である。



う~ん、この黄昏度の高いサウンドと哀愁のメロディー、
ポールさんのコジャレたボーカルの雰囲気・・・
ブラック・コンテンポラリー~AORの匂いがプンプンする名曲だ!キスマーク

ゴスペル系の作品なのであまり世に浸透しなかったグループ、また作品だったのだが・・・
埋もれるにはあまりにももったいない名コンテンポラリー・ソウル・グループなのであるにひひ

さて、この1枚も2014年にようやくCD化された!
ワッショイ!
かに座
他の作品も含めてAOR~フリーソウルの観点からトータルで楽しみたいグループなのである馬

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