未CD化のマニアなレコードがついにCD化された!
そんな奇跡ををお祝いするコーナー(のグループ編)にひひ
「CD化サンキュー・ベリー・ワッショ~イ!」

今回取り上げるのは、チュウの「See The Light」である音譜



う~む、ジャケを見る限り、底抜けに楽しそうなコミック・バンドのような雰囲気がある・・・ブタ

チュウ・・・と書くと、チューするようでなんだか気恥ずかしいのだが、
こちらはニューヨーク出身のキーボーディストにしてアレンジャー、レイ・チュウを中心として結成されたミュージシャン・バンドであるキスマーク

レイ・チュウは、アポロ・シアターの側で育ち、音楽家を目指してアート・スクールにも通い、
パーカッションやピアノを通してコンテンポラリー・ジャズを演奏していたラブラブ
16歳の時にはプロとして最初のギグをメルバ・ムーアと共に演奏。
さらに19歳の時にはアシュフォード&シンプソン夫妻に見いだされ、
ディレクターやピアニストとしてのレコーディングやジングルなど仕事をこなすようになったのである。
そして、ダイアナ・ロスやルーサー・ヴァンドロス、ロバータ・フラックやダニー・ハサウェイなど
大物アーティストのレコーディングのアレンジャー、ピアニストなどとして活躍したのであるドキドキ

また、テレビ業界の裏方としても活動。
1980年からは人気番組「サタデー・ナイト・ライブ」のバンド・メンバーに入り、
2000年代に入ってもフォックスのアイドル発掘番組「アメリカン・アイドル」や、「ミス・ユニバース」「ミス・アメリカ」などの音楽ディレクターを歴任。
現在も、ABCテレビのディレクターとして活躍中なのである馬

そんな、裏方のプロフェッショナルとも言える彼が、精鋭ミュージシャンを集めて自身の名前を冠したバンドがチュウであった晴れ
そして1983年に唯一残したアルバムがこの「See The Light」なのである。

集まったメンバーもまたスゴイ!
長年、ルーサー・ヴァンドレスのサポートをしてきたドラマーのヨギ・ホートンやパーカッショニストのサミー・フィゲロア、
ルーサーやロバータ・フラックなどのアルバムで活躍したベーシストのティンカー・バーフィールド、
後にサンディーBの名でディスコ界でヒットを連発する紅一点ボーカルのサンディー・バーバラという5人組であったわんわん

まぁ、サポート・メンバーの集まりなのだから実力あっても地味・・・というイメージなのかもしれないが・・・クマ
当時流行のブラコンのムーブメントを作り上げてきた面々だけに、
アーバン・コンテンポラリー~ファンクというべき、全体的にレベルが高いなかなかに楽しめる1枚となっているのであるキスマーク

「Good Good (Feel Alright)」「Gimme Something」といったファンクはそれなりに小粋ドキドキ
また「Please Don't Take Your Love」といった小粋ディスコも魅力的なのだが・・・
やっぱり「Baby Hold On」のソウル・バラードが絶品なのであるえっ



う~ん、サンディーが歌い上げる、なんともブラコン・フィーリング溢れる1曲である。

この後が続かなかったのがなんとも残念なバンドであるが・・・
サポート・メンバー中心がゆえに突き抜けたキャッチーさが足りなかった・・・という見方もできるにひひ
しかし、それぞれのメンバーはこの後も大活躍しているのだから、真の実力派の1枚として価値あるアルバムなのである晴れ

さて、このアルバムもマイナーがゆえになかなかCD化されていなかったのだが・・・2011年にCD化された!
ワッショイ!
かに座

熱い時代を作り上げた彼らの腕前を正座して聴きたいものであるブタ

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