すみません。
今まで1日2回更新だったのですが、年明け早々、ミュージカルという、もう右も左も上も下も、前後も不覚な現場でボッコボコになってる関係で、1日1回更新とさせていただいております。
ミュージカルの世界は、1度諦めているだけに、1からではなく、ゼロ、マイナスからのスタートです。
何故諦めたかというと、「才能がないと思ったから」であり、それは今でも毎日思います。
ですが、現場は決して僕を初心者扱いせず、「プロはこのスピードで仕事をする」というのをみせてくれています。
本当にありがたいです。
この作品が、僕の第一歩で本当に良かったと毎日思います。
今までの現場でよく僕は「ついていくので精一杯」などと言う言葉を使っていたかと思いますが、今回はまことに情けないことに「置いていかれて」います。
常々「そりゃそうだろう、今までやってきていないのだから」という考えが生まれますが、これは「甘え」でしかないと思い、都度その発想を押し込めていたら、今は全く思わなくなりました(笑)
ちょっとだけ前に進めた気がします。
はじめての歌稽古はボロボロでした。
歌稽古とはなんぞやということが分かっていなかった。
楽譜をもらって翌日。
こんなに時間がないものなのかと思いながら、なんとか頑張って読んでいったつもりだったけど、まったく通用しませんでした。
リズム感のなさや、表現力のなさ、足りないものが明らかになっただけでなく、大きな勘違いをしていたところが大きいです。
今回、僕は【チャレンジャー】として現場に臨むつもりでした。
はじめてのことばかりなので、とにかく学んで吸収しようと。
だけど、そこがいけなかった。
だって稽古だもん。
舞台の稽古をするとき、僕は必ず自分の演技プランを携えていきます。
これが礼儀だと思うから。
だけど、今回はそれをしなかった。
学ぶという意識が、逆にサボりを生んだわけです。
礼儀を欠いたわけです。
今思えばなんて愚かなことをしたのだと思いました。
(演劇では、素読みというのもあるので、一概にプランを持って行くのがいいとも言えないですので、そのあたりフレックスに考えていてください)
だけど、現場はそのことにすぐ気づかせて頂きました。
ミュージカルの第一線のスピード感をありありと見せつけられています。
荻田さんの演出はとても美しいです。
言葉が美しく、的確で、何故この言葉を使って演出をするのかを僕は必死で考えます。
舞台空間を広げて、イメージの世界に連れて行ってくれる方です。
なんとか荻田さんの描く美しいイメージを、美しくないぼくが具現化せねばとも思います(笑)
8日の朝に書くブログなのだろうかとも思いましたが、今しか書けないブログだと思います。
だって、本当に今がスタートラインだから。
もう、この瞬間は2度と訪れないのです。
だし、来てはいけないのです。
歌唱指導の福井小百合さんが、一番最初にお会いした時に、15年かかると仰っていたことがあります。
僕は強がって「まだ生きています」と答えました。
つい先日の稽古で、「この技術は10年後にできていればいい」と仰っていたのを僕は聞き逃しませんでした。
言い間違いなのかもしれないけど、5年短くなっている!!
こんな「うれしいこと」が満載の現場です。