チャオ!明治座祭10周年記念特別公演『忠臣蔵 討入・る祭』
無事終演致しました。
ご観劇頂きました皆様ありがとうございました。
今年は色んなことがありましたね。
我慢して我慢してのこのお祭りは、本当に「自分がなぜ演劇が好きなのか」を再発見させてもらえる場でした。
舞台に出演する機会を奪われ、一瞬僕も「舞台に立てるだけで幸せなんだなぁ」なんて思っちゃったりもしましたが、それじゃダメ。
呑気に幸せ感じている場合じゃないんです。
限りあるチャンスを存分に活かし、よりチャレンジし、作品を良くするために考え、もっともっと力をつけていかなければならない。
無事幕あいたね、良かったねではなく。
いつまた奪われるかもしれない、ギリギリの中で、常に最高の演技をし、また次のステージに立てたならば、昨日よりもっと深くお客様に作品世界に入り込んで頂けるよう力を尽くす。
そんなことを考え、実践させて頂けた現場でした。
そんな格好して、何言ってんだ?
とお思いでしょうが、マジマジ!
これマジだから(笑)
また、何より嬉しかったのは、「初参加とは思えない」とのお声をたくさん頂けたこと。
今回のテーマは【郷に入っては郷に従え】だったので、本当に嬉しかったです。
長年培ってきたシリーズのノリが分からないだけに、ある意味違った所から攻められたのかもしれません。
皆さんに追いつくため、とにかく一生懸命やったつもりです。
祭シリーズを愛している方々からはどう見えたのでしょうか?
役作りのことで、LINEをくれたりして、とても助けられました。
そして、それを受け継いで、浅野内匠頭を演じてくれた、小林賢祐くん。
日に日に芝居の熱が上がっていって、呑み込まれそうなほどでした。
素晴らしい俳優さんを挙げればきりがないですが、やはり座長のお二人は本当に凄かったです。
息のあったコンビプレー、そしてそれぞれが確実にシーンを牽引し、主軸を絶対にブレさせない。
僕の勝手な印象ですが、平野さんは技巧派で、積み上げた技術、研鑽を駆使して、戦う人。
小林さんは「人間」を作るために徹底的に嘘を排除して、いつでもそこに「存在」できる人だと思いました。
そんなお二人と絡めるシーンがあったのはとても嬉しかったですし、勉強になりました。
さてさて、そうこう言っている間に今年ももう終わってしまいます。
カウントダウンが出来なかったのはちょっと残念でしたが、頑張っていればきっとまたチャンスは巡ってくると信じて。
それでは皆様、よいお年をお迎えください!!
チャオ!