コーチの玉川です。
私が尊敬している間瀬先輩の話しが、先日のブログに掲載
されましたので、私も少し名電魂という言葉を、
語りたいと思います。
間瀬先輩、私、名和コーチ、それに他の全てのOBに
この名電魂を叩き込んだのが、私達の恩師である、
元愛工大名電野球部監督の中村豪先生です。
中村Spiritといってもいいかもしれません。
中村先生は時に強く、時には静かに、また感極まって
泣きながら私達によく語って下さりました。
それは・・
「勝った負けたはどうでもいい、
甲子園なんてどうでもいい!
お前達がここで学ばなければならないことは、
そんな小さなことではない!
くそっきりだ! くそっきりやらなきゃ意味がない!
本当に大事な事が見えてこない! 」
と言う言葉でした。
「くそっきり」とは「思いっきり」という言葉から
変化したもので、当時の名電語で精一杯、目一杯などの
言葉をもう少し強くしたものです。
もちろん高校生の私達には難しい教えではありましたが、
中村先生の真っ直ぐなお気持ちは強く伝わってきました。
甲子園に行けばそれでいいのか?
勝てばそれでいいのか?
もちろん甲子園に行きたいから、毎日血ヘドを吐くような
練習をしています。
ですが、甲子園に行けるのは1校のみ、運などにも
かなり左右されるのも事実です。
大切なのは勝ち負けの結果論ではなく、それぞれが
自分自身と本当に真剣に向き合ったかどうか?
そこが重要だと、真っ直ぐに自分自身と戦い、
やるべき事を本当にやりきれば、
結果なんてどうだろうと後悔はしない。
その経験が長い人生において、大切だということを
何度も私達に話して下さりました。
これが
「人生のレギュラーを目指せ!!」
の本質です。
よく私も、
「お前はそこまでか! そこまでの男か! 」
と怒られました。
諦めていないか?
自分自身に妥協していないか?
という意味で言ったことだと思います。
今思うと本当に大切な事を一生懸命に教えて下さって
いたのだなと感謝の気持で一杯です。
中村先生は攻撃でバントをしないことで有名でした。
バントをすれば簡単に点が取れる場面でも
強攻策で失敗する事もよくありました。
この時決まって
「 シッカリ振ってこい! 勝負してこい!」
とハッパを掛けてくれていました。
中村先生はバントで犠牲にさせるのではなく、
私たち選手に期待をかけ、その場面を任せてくれました。
「おまえならできる!おまえに任せた!」
と中村先生に言われて打席に送られることは、子供ながらに
大変意気に感じ、燃えたことを覚えています。
やはりこの采配もよく考えると、中村先生は、
選手自身に自分との勝負をさせていたのだと思います。
もちろん賛否両論です。
選手に期待して任せたが、すべてが期待通りの結果が出た
わけではありません。
しかし、期待通りの結果が出たときのチーム、
期待された結果を出せたときの選手は、計り知れないほどの
チームの活気と個人の自信となります。
心を鬼にしてバントをさせていれば、勝って
甲子園に出場しただろうと思われる試合も何試合もありました。
監督に期待され、バッターボックスに送られて、その期待に
応えられた選手は、その自信は一生ものの自信となります。
このように、間瀬先輩はもちろんですが、
名和コーチも私も今なんとか頑張っていられるのは、
やはりこのときの自信と名電魂ではないかと私は考えています。
逃げたら何も解決しない。
苦しくても前に進め、自分自身とシッカリ向き合って
戦って行かなければならない。
今でも苦しい時、そんな名電魂を私も思い出しています。
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