『スマイル』

ヘ長調のヴォーカルの楽譜で練習がはじまった。

いわゆる「Cメロ」というもので、メロディ譜にコードネームがついている。1段楽譜になっている。
メロディは何とか弾けてきた、コードはまだ難しい。
ペダル・・・左足がどうにも動きがよくない。どうしても見てしまう。

 大人なので、楽しみながら、「1曲仕上げ」のつもりだったが・・・
やはり基礎が大事ということで、意見が一致した。生徒さんに合った「テキスト」も使うことになった。
 楽しみながら弾く曲のテキストの他に、エチュード的なテクニックを身につけるもののテキスト、2冊を併用することになった。

 先週、楽器(エレクトーン)が入ったそうで、楽器の説明にも時間をかけた。これから使用するテキストには、レジスト(音色)や演奏情報が入っているデータも購入できる。さっそく、それらを記録再生できる「USBフラッシュメモリー」の使い方を説明した。これは、エレクトーンを使う上で非常に便利だが、逆に、これができないと始まらない。慣れである。
やはり、テキストだけでなく、楽器も必要である。

あとは本人の努力・・・
楽しみながらといっても、いろいろと苦労も伴ってくるのである。


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新しい生徒さんが入った。
実は、私は歌の会「洋楽カラオケ、ジャズ&ポピュラー専科」の管理人をしている関係上、顔が広い。先日、その歌の会のメンバーの紹介である方を、「エレメン」という男子だけのエレクトーンコンサートにご案内したところ、たいそう、感動してくれた様子で、ポツリ・・・

「会社をリタイヤして、ぼぉ~としているので、何かやりたいと思ってました。見つけました、エレクトーンの弟子入りさせてください・・・」

お返事は、二つ返事だった。

ジャズが歌える、楽器はギターとトランペットの経験があるが、鍵盤楽器は初めてということだ。

「体験レッスン」では、ピアノとエレクトーンの違いをお話した。

・電子楽器なので電源が要ること。(停電では使えない。)
・鍵盤が、上鍵盤、下鍵盤、ペダル(足)というふうに、3つに分かれていること。(楽譜も3段楽譜で書く)
・いろいろな楽器の音が入っているので選ぶことができること。(新しく作ることもできる)
・ピアノは減衰音だが、エレクトーンは持続音も出ること。
・鍵盤のタッチは、ピアノと比べるとやわらかいこと。(これは大人になって始めるにはやりやすい)

やはり、エレクトーンに興味があるようた。
そして、エレクトーンのパネルの「リズム」のボタンを見つけた。
もちろん、Swingを出してみた。ちょっと、ご機嫌な感じ。

弾く曲は「スマイル」と「トゥヤング」に決まった。この2曲は半年くらいかけて、ゆっくり、レッスンすることにする。


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歌の伴奏(エレクトーンで弾き語り)・・・その3である。

生徒さんのレベルは初級の「中」、曲目は『サン・トワ・マミー』、キーはC。曲全体の構想は、イントロ、1番、間奏、2番、エンディングという流れ、リズムのスタイルはアダモ風のビギン。ここまでを決めた。今回、いよいよ「歌の部分を弾く右手はどうするか」を考えて、全体のアレンジをまとめてみたい。

まず、イントロ。
ここは歌がないので、右手はメロディから一部拝借して弾くことにした。伴奏は、もちろん、ビギンのリズム。尺は4小節とした。

次に、1コーラス目。
メロディーがある部分は、あえて右手は何もしないようにした。歌は暗譜で歌えるまでになっているが、やはり弾きながら歌うとなると、特に歌い始めは、100パーセント気持ちを込めることができない。深い発声で歌うことが難しくなる。「主役」の歌をエレクトーンの右手で邪魔をしてはいけないということもある。そこで、メロディーの切れ目に、短いフレーズのちょっとした合いの手を入れることにした。

間奏は、腕の見せ所なので、右手は間奏のメロディをしっかりと弾くことにした。音量も少し大きめだ。

そして2コーラス目。
基本は1コーラス目と同じだが、サビのところで、右手は「♪サントワマミー」を追いかけることにした。しかし、実際にやってみると、歌いながら追いかけることができない。そこでメロディをハモってみた。MOC(メロディーとコードだけでハモをつけてくれる機能)を使いたかったが、歌の部分のメロディーに重ねて弾きたくなかったので、今回は使用せず、ハモの部分だけを普通に弾いた。伴奏の方は、アカンパニメント(自動伴奏)のアルペジオを追加して豪華にした。ほんとうは、余裕があったら、オブリガートや、フィルインなど、その場その場でできる範囲でやってみたかった。

最後のエンディングは、「サントワマミー」を3回繰り返して終わる。これも右手で歌のハモリを重ねてみた。

前回にも述べたが、エレクトーンは「すぐれもの」で、さまざまなことが可能な楽器である。初心者だから、できるだけ簡単に弾けるように、エレクトーンについている自動演奏などの機能を使って楽しんだり、また、他方では、アレンジをしながら音楽の基礎的な学習を進めたいということがある。
そういうこともあって、今回、試行錯誤はしたが、ほどほどのところで、うまくまとまったっと思う。


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大人の生徒さんから「エレクトーンで弾き語り」をしてみたいと相談があった。生徒さんの演奏レベルは初級の「中」ほどである。弾き語りというのは、意外に難しく、でも、楽しみながら勉強してもらいたい。なんとか、がんばってやってみましょうということになった。曲目は『サン・トワ・マミー』、キーはCで決まっている。

前回の課題「歌の部分を弾く右手はどうするか」があるが、ひとまずおいておいて、まずは、曲全体の構想から入った。イントロ、1番、間奏、2番、エンディングという一般的な流れにした。そしてアレンジのスタイルをどうするかを考えた。

オリジナルのアダモの雰囲気がよいのか、思い切って、オリジナルとは違ったアレンジでもいいと提案してみた。本人はどうしていいのかわからない・・・迷っているようだ。とりあえず、アダモのオリジナル風をやってみることした。

アダモで最も定番的な伴奏として、Bolero cha-cha「タッタカ、タ、タ、タタタタ」というリズムの分散和音がある。歌いながら、それを弾くのは無理かも知れない。アカンパニメント(自動伴奏)を使ったり、レジストメニューでそれらしいのを探すのもよいと思った。

エレクトーンは「すぐれもの」で、さまざまなことが可能な楽器である。

初心者だから、できるだけ簡単に弾けるように、エレクトーンについている自動演奏などの機能を使って楽しみたいが、他方、アレンジをしながら音楽の基礎的な学習を進めたいということがある。

テキスト中心に演奏の方ばかり気にしているとちょっとつらくなることもある。大人の生徒さんには、様子を見ながら少しずついろいろな機能を使ってみようと思っている。



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歌の伴奏は、一般的にエレクトーンよりもピアノで演奏することの方が多い気がする。そういうイメージが強いのである。

この場合、両手を使う「両手伴奏」ということになる。左手でコードのルート(根音)を押さえて、右手はコードを弾く。コードのポジションは、メロディーの音域なども考えるとあまり高くできないので、中央の「ド」付近をはさむ音域にする。これで、ボイシングは結構イケてしまう。あとは、曲想にあわせて刻めば弾けば、基本的には伴奏としては成り立つ。

それでは、この歌の伴奏をエレクトーンで弾くとどうなるか、ということを考えてみたいと思う。 そもそも、伴奏を普通にエレクトーンで弾くとどうなるだろうか。左手と左足で、できてしまう。ほとんどのことが一人でできるエレクトーン・・・。右手はメロディを弾くことに慣れている。でも、メロディは歌が歌う。同じ旋律を弾いても意味がない。

先日、「エレクトーンで弾き語り」ができないかと生徒から相談があった。演奏のレベルは初級の「中」ほどである。最初は『愛の讃歌』が歌いたいということだったが、歌うキーが「E♭」でコードが難しい。音が高くて出ないと困るのと、さらに弾けないと困るので、それらを考慮して、弾いたことのある『サン・トワ・マミー』を「C」のキーで、ということになった。イントロ、間奏、エンディングは、今までどおりのエレクトーン演奏のスタイルでいいとして、やはり、歌の部分を弾く右手はどうしましょうかということになった。メロディは演奏ではなく歌うので、右手は他のことができるのだが、これが音楽的に難しいのである。やはり、この問題にあたってしまった。

まずは、「サン・トワ・マミー」の意味や、アダモ、岩谷時子、越路吹雪などの歌にまつわる話をして、アダモの楽曲のスタイルやリズムを勉強させることにした。

これは、ちょっとした、アレンジの勉強になる。

(次回に続く~)


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