愛♬Clarinet→41話目です
前回までのお話
カラフルを結成した大学四年生の春。
手作りでフライヤーを作ったりメールアドレスを作ったり、どんな曲をやろうか、係分担どうしようか等、ミーティングを重ねました。
でもまずは、グループ名から！
「どうする？」
「う～ん、、、色の名前とかもいいかな～？」
「いいねいいね！どうせならカラフルな色がいいね！」
「あ！カラフル！それいいじゃん！」
という感じにあっさりとグループ名は決まりました
ジャンルにとらわれず色彩豊かな表現ができるように～というコンセプトにピッタリでした！
大学４年生というと、私にとって最大のプレッシャーの年でした。
３年の試験でも１位をとったことでオーケストラ、吹奏楽、室内楽、クラオケ、ゼミetc...演奏系の授業は必然的に全部トップを吹くことになります。
普通はやりがいと喜びを感じて臨むと思うんだけど、私はプレッシャーをものすごく感じそのプレッシャーが恐怖感となっていました。なぜかそれまでとは比べ物にもならないプレッシャーを感じていたのです。
特にオーケストラではショスタコービッチの交響曲を演奏していたので３楽章ではクラリネット１本のみの、どソロが待っていました。曲の背景を勉強すればするほど偉大な曲におじけずきそうになるし、授業の段階から緊張しすぎて震えが止まらず、足が浮いちゃって床にかかとがつけないっていう変な体勢になっていました（笑）
演奏会の１週間前からは緊張しすぎて夜中に心臓がバクバク・呼吸もゼーゼーしながら飛び起きるっていうのが毎日続いていました。悪夢もいっぱい見たなぁ笑
演奏会当日、長年オーケストラで演奏されていたクラリネットの先生に応援の声をかけてもらいました。
私「先生、、、緊張します、、、」
と伝えると、
「当たり前だ！自分も演奏会のときはかなり緊張するし、毎回、神様どうか失敗しませんようにと神頼みしてるんだ！」
私「ええ～！！」
涼しい顔して演奏してるプロの先生でも緊張したり、こういう気持ちももっているんだ・・・
それはかなり意外な話でした！！
少し気持ちも楽になり、いざステージへ。
不思議。
あれほど授業で震えて緊張してたのに一切緊張しなかったのです。
緊張感はあったけど、落ち着いて、集中して自分の思い通りの演奏が出来ました。
それまでの努力と恐怖が報われた瞬間でした。
後期のオケではローマの松のソロ。
また同じような緊張したな(^^;)
でもふっきれたってこういうことかな？って思ったのと、なんとも言えない充実感とやる気がメラメラと燃えてくるのでした。
つづく
Megumickey