茂子さん宅に行って来た。
肋骨骨折は 何もできない。
湿布をして晒しを巻いて患部を固定するのみ。
じっとしていればあまり痛まないらしいが、笑ったり、タバコを吸ったりすると痛いと言っていた。安静が1番である。しかし、彼女はお母様のために健気にも食事の支度をしている。
買い物をして届ける事はできても…。
ただただ早い回復を願うしかできない。
先日 仕事帰りに小林家にお邪魔した。予定より遅くなってしまった。
茂子さんはもう、お風呂に入り 洗い髪を綺麗に結んでいた。すっぴんてはあったが、年齢より若く見えた。
本人は老けたと言っていたが…。
「今、仲子さんの所にマッサージ師さんが来ているのよ。」
このあと 三木男さんがマッサージをうける予定と言っていた。
その時三木男さんからメールが来て「帰れない。」
マッサージの時間には帰れないとの事。
茂子さんはもう、既に2時間マッサージ済み。
折角いらしていただいたので 三木男さんの代わりに私がマッサージしていただく事になった。

茂子さんのベットでマッサージをしてもらった。
肩と首を中心にフェイスとヘッドのマッサージもしてもらい、痛いが気持ちが良かった。
頭が固かったと言われたら すかさず、「頭使わないからよ」とベットの端に座ってテレビを見ていた茂子さんのツッコミ。
まあ、そうかも知れない。
子供が幼稚園の頃子供達の写真を撮ってくださる方がいた。
だいたい一年の最後にまとめて担任の先生が母達にくださった。

園での 子供達の表情豊かな写真を頂けとても 楽しみにしていた。

卒園間近担任の先生がちょっと困ったような表情で「茂子さん」と手渡された分厚い写真。

子供の写真かと思い見てみると 全て彼女の写真だった。

園での彼女の美しい写真がいっぱい。

因みに写真を撮ってくださっていた方は男性の方だった。

きっと彼女を意識して撮っていたのではなく その時その時に輝いていた被写体を撮っていたら その様になったのだと思う。