日本対イタリア
3対4の打ち合いの末、イタリアが勝利し日本はグループリーグで2敗となり決勝トーナメント進出はならなかった。
前半は本田がPKで先制し、CKからの流れから香川が追加点を決める。ブラジル戦よりも前へ出て行くアグレッシブなプレイからの2ゴールは狙い通りのチームプレイだったと思う…
しかし、前半残り5分の魔の時間帯に1点を返されてしまう。イタリアにとってのこの1点は、後半戦を戦いやすくし、日本にダメージを与えてしまった…
ピッチ状態もよく日本が得意とするパスサッカーと個々のスキルが融合し再三イタリア陣内へ侵入して行った…
イタリアは、日本に押されながらも攻撃のチャンスを伺う…後半5分、エリア内で吉田が振り切られゴールラインを抉られクロスにオウンゴール…プレイの厳しさと執念から生まれたイタリアの同点ゴールだった…
そして2分後、シュート阻止に入った長谷部がハンドを取られPKに…バロッテリが決めあっさりイタリアが逆手する…日本の先制点となるPKを与えたレフェリーは長谷部の不運なシュートブロックをPKとしてジャッジする…どちらもPKではないようなシーンであるが、レフェリージャッジは覆らない…
逆転された日本は、遠藤のFKから岡崎が合わせ再度同点に…日本の3ゴールはセットプレイからのものであったが、セットプレイから点が取れることは日本の一つの武器であり特徴かもしれない…
後半の終盤、イタリアの決勝ゴールは日本の中央を通され4失点目を献上する…
「ゲーム運び」という言い方をよくするが、2点のリードを守れず前後半の危ない時間帯にやられてしまった…
ブラジルと同じくイタリアには最後まで余力があった…日本もベストを尽くしたと思うが、勝てそうなゲームを落とすところはトップレベルならではの経験か…イタリアは同点で終わりそうな流れでも一瞬のスキを逃さず4点目を奪い取り勝ち点3をゲットした…
確かにブラジル戦とは内容が良くなって見る側もワクワク感があったが、最後のギリギリのところで勝敗が決まったようにも見える…
インテンシティとザッケローニ監督は言うが、戦術的にもフィジカル的にもメンタル的にも強度をもっと上げなければならない…そしてギリギリの勝負をすることが経験値としてのインテンシティが高まることではないかと思う…
ゲームのペース配分(ゲーム運び)、選手起用、ギリギリの中で戦っている精神状態でのチームとしての統一感はあったのか…
コンフェデは残りメキシコとの対戦を控えているが、単なる消化試合ではなく(もちろんそんなことはないが)、ブラジル戦やイタリア戦での教訓をメキシコ戦でチャレンジして欲しい…
全ては来年のブラジルW杯でその成長した日本代表を見ることになる…