日本対イタリア

34の打ち合いの末、イタリアが勝利し日本はグループリーグで2敗となり決勝トーナメント進出はならなかった。

前半は本田がPKで先制し、CKからの流れから香川が追加点を決める。ブラジル戦よりも前へ出て行くアグレッシブなプレイからの2ゴールは狙い通りのチームプレイだったと思う

しかし、前半残り5分の魔の時間帯に1点を返されてしまう。イタリアにとってのこの1点は、後半戦を戦いやすくし、日本にダメージを与えてしまった

ピッチ状態もよく日本が得意とするパスサッカーと個々のスキルが融合し再三イタリア陣内へ侵入して行った

イタリアは、日本に押されながらも攻撃のチャンスを伺う後半5分、エリア内で吉田が振り切られゴールラインを抉られクロスにオウンゴールプレイの厳しさと執念から生まれたイタリアの同点ゴールだった

そして2分後、シュート阻止に入った長谷部がハンドを取られPKバロッテリが決めあっさりイタリアが逆手する日本の先制点となるPKを与えたレフェリーは長谷部の不運なシュートブロックをPKとしてジャッジするどちらもPKではないようなシーンであるが、レフェリージャッジは覆らない

逆転された日本は、遠藤のFKから岡崎が合わせ再度同点に日本の3ゴールはセットプレイからのものであったが、セットプレイから点が取れることは日本の一つの武器であり特徴かもしれない

後半の終盤、イタリアの決勝ゴールは日本の中央を通され4失点目を献上する

「ゲーム運び」という言い方をよくするが、2点のリードを守れず前後半の危ない時間帯にやられてしまった

ブラジルと同じくイタリアには最後まで余力があった日本もベストを尽くしたと思うが、勝てそうなゲームを落とすところはトップレベルならではの経験かイタリアは同点で終わりそうな流れでも一瞬のスキを逃さず4点目を奪い取り勝ち点3をゲットした

確かにブラジル戦とは内容が良くなって見る側もワクワク感があったが、最後のギリギリのところで勝敗が決まったようにも見える

インテンシティとザッケローニ監督は言うが、戦術的にもフィジカル的にもメンタル的にも強度をもっと上げなければならないそしてギリギリの勝負をすることが経験値としてのインテンシティが高まることではないかと思う

ゲームのペース配分(ゲーム運び)、選手起用、ギリギリの中で戦っている精神状態でのチームとしての統一感はあったのか

コンフェデは残りメキシコとの対戦を控えているが、単なる消化試合ではなく(もちろんそんなことはないが)、ブラジル戦やイタリア戦での教訓をメキシコ戦でチャレンジして欲しい

全ては来年のブラジルW杯でその成長した日本代表を見ることになる

日本対ブラジル0-3

03の完敗ブラジル戦は、日本の進化力を試されるいい機会と思ったが、その進化力を正確に見極めることは難しいゲームだった

まず第一にアジア予選や移動、環境面への適合力など日本のフィジカルコンディションが悪かったこと。

第二にピッチに左右されていること。

ではフィジカルコンディションが良かったとしたら違う結果になっていただろうか?ブラジルは個々の能力に優れた選手が多く組織としても規律が保たれているチームだった。攻撃のスイッチと守備のスイッチ、攻守の切り替えも日本より上回っていた。特に緩急のある攻撃は日本にとってはその変化に対応しきれなかった。守備面では、ボールプレスが早くグループで奪うことを目指していた。特にボール保持者への足を出す(ボールを突くような)ボール際の守備は日本と差があった。

失点の時間帯も開始直後と終了間際の失点。強いチームはチャンス感を持ちピンチ感を知っている。弱いチームほどその逆である

ピッチコンディションに日本の選手は足を奪われ本来のパスサッカーができなかった。相手のプレスの早さもあったが、ピッチがラフだと日本のサッカーができない傾向にあるのは伺える。ブラジルの選手がピッチに左右されているようなシーンは見かけない

動けるコンディションが低ければサッカーにならない。フィジカル的な苦痛を感じるとメンタル面でも厳しくなることは明らかである

しかしフィジカルコンディションやピッチコンディションを差し引いても攻守両面でのブラジルの底力を見せつけられた印象である。フィリッペ監督になって組織力も向上している

それにしてもネイマールの度肝を抜く先制点は素晴らしかった。大舞台でゴールを決める能力は流石である。オスカーやフッキ、両サイドバックの質の違いも感じた

日本のフィジカルコンディションが上がれば日本の特徴を発揮できると思うが、ピッチコンディションは変えられない。来年の本大会へ向けての良い経験となることは間違いないが、もっとタフでコレティブなサッカーを期待したいですね

大宮対浦和の試合は1対0で大宮が勝ち18戦負けなしで2位に浮上した…


タレント揃いの浦和は前半原口がGKと接触し負傷退場となる…代役はマルシオ。

確かにマルシオは攻撃に力を発揮する選手だが柏木とタイプがかぶってしまう…

大宮にとっては危険な選手が減りしかも浦和に決定的な仕事をさせない…負けなしの大宮は実に組織的な守備をしていた…


大宮の決勝ゴールは前半終了間際に浦和が一人少ない間にたたき出した…3人目の飛び出しからクロスを確実に決める!


後半は浦和が攻め込むが大宮を崩すことができない…

大宮は代表レベルの選手はいないがチームとしての戦い方を徹底している…二人の外人FWも機能している…

決してビッグクラブではない大宮だがいいチームに仕上がっている印象でした!




久しぶりにJ1試合観戦。


名古屋対湘南は名古屋が20で勝利。名古屋は個の能力が高くポゼッション→ビルドアップ→フィニッシュまで連動して攻撃ができている。


一方、湘南は今季J1に昇格したばかりで勝ち星がない状態名古屋と比べると攻撃面では質が落ちるが奪ってからのショートカウンターはチーム戦術として徹底していた。

前半終了間際に流れるような仕掛けから突破しFW玉田がGKをよく見て落ち着いて先制。やはり勝負どこを知っているさすが玉田!

後半は、ビハインドの湘南が交代カードを切りながら攻撃力をアップし名古屋ゴールへ迫る。交代によって湘南に同点のチャンスはあったが名古屋の壁を崩すことができない。

両チームともに凡ミスが多かったが、その凡ミスを逃さず追加点を挙げたのが名古屋MF小川のゴールだった。一瞬のスキを逃さずゲームを決定させていく力は名古屋にあった。

湘南は、J1昇格後勝ち星がないが、ゲームの状況を分析し、交代カードを切って手を打ったのはタイミングも良く妥当な采配だったように思う。

それにしてもDF闘莉王のプレイは観ていて魅せられるプレイが多い。危機察知能力も凄いがゴールチャンスを嗅ぎ分ける嗅覚はブラジルでの環境から備わったものだろうか

6月にブラジルW杯出場をかけて日本代表がオーストラリア代表と対戦するが、闘莉王の守備力は日本代表で必要とされないのか自分が日本代表の監督であれば間違いなく闘莉王を使いますね


今日のゲームは、闘莉王のプレイを観るだけでも価値のあるチケットだったと思います。

オーストラリアとオマーンが引き分けたため引き分け以上で出場権が決まる日本はヨルダンに対してどう戦うか…

前半、ホームヨルダンは勝つことだけが生き残れるかのようにモチベーションが高く日本に決定機に体を張りゴールを与えない。そしてゴールへ向かう貪欲さはヨルダンにあった。

日本は横に揺さぶられるドリブルへの対応が悪くヨルダンに決定機を与えてしまう。

パスサッカーを得意とする日本はパスやクロスがヨルダンの球際の強さと読みで跳ね返される…アイデア不足でゴールが来ない…

ヨルダンの守備は足が出てくる…

前半終了間際のCKからヨルダンが先制する…初めてビハインドとなった日本は後半にどのような手を打つのか…

後半、ビハインドの日本は攻撃に変化が見られない…2列目や後方からの攻撃参加が少ない…無理をして崩して突破して行くプレイがない…ヨルダンは身体を張って日本の攻撃を阻止する…

すると日本はヨルダンのカウンターからドリブル突破を許し2点目を献上する…ファールで止めるべきだったが

前田からマイクに交代…24分、堅いヨルダンの守備をマイクの囮?でその後方を抜けた香川が1点を返す…さらに内田のドリブル突破からPKを得る…しかし、遠藤のシュートはヨルダンGKにセーブ…


前半に見られなかった後方からの厚い攻撃で香川のゴールが生まれ内田の攻撃参加からPKを得た…本来の日本らしさが出てきた…

残り11分、酒井から駒野へ…中央突破から長谷部のシュートや駒野のクロスからマイクのヘディングシュートで決定機を作る…

ヨルダンは3人目のカードを切る…日本も清武から乾へ…

アディショナルタイム4分、日本の怒涛の攻めも実らず…ジャッジはヨルダン寄りか…痛恨の2失点は重かった…


本田、長友の欠場は思いのほか大きかった。中央での軸は香川より本田、左のサイドアタックは酒井では攻撃力が違った。


ドリブルに対する応対やセットプレイでの失点は、日本の弱点を露呈した気がするどんなゲームでも楽なゲームは無かったと思うが、アジア内における日本の力はファーストクラス。しかし、ビハインドのゲームを克服する経験値は少ない。6/4のホームでのオーストラリア戦でブラジルW杯を決めるゲームとなるであろうが、ベストメンバーを組まなかった時の選手層の課題や先制された時のメンタリティや切り札などどのように解決していくのか興味深い。


また、画面を通しての見方しかできないが、度々写し出されるベンチの様子は、楽観的な感じがしないでもなかった・・・


「勝って不思議あり負けて不思議なし」という言葉がよぎったヨルダン戦ブラジルへ行く前に多くの学びを得たゲームだったように思う…