横浜では初雪が観測されたとか。
日中も殆ど気温が上がらなかった、寒い週末。
こんな寒い日、低気圧の日は頭痛も発生。
昔から軽い頭痛持ちです。割れるほどの偏頭痛ではないのが救い。
疲れると、すぐに微熱を出して調節するような体質でもあり。
そこまではいつものことなので(つらい時は市販薬を飲みますけれども)、まあ平気。それに寒気や喉の痛みが加わると、途端にダメになります。
要は軽い風邪なんですね。それが、ここ2週間以上続いてしまって。なかなか完治せず、一旦良くなってはぶり返しを繰り返しています。体重はあっても体力は無い50代半ば。疲れますね。
家のことをするのが精一杯で、二日続けての外出が出来ません。
年も押し迫っている中、予定通りに捗らず、焦るばかりの師走です。
悪化させたくないので、家で静かにしているべく、図書館に。
「老いと収納」 群ようこ著 平成29年1月初版発行
着物好きに、群さんはとても身近な存在の作家さん。
収納をテーマにしたもの、他には「欲と収納」を以前に。
「欲と収納」は2014年の発行。「老いと収納」は2017年。
たった3年なんですが、もっと経っているような気がしながら読みました。
群さん、「片付けなきゃ」と思っていても腰が上がらない中、マンションの大規模修繕で、否応なしにベランダ置きっ放しの不用品を処分しなければならなくなったのが切っ掛け。
捨てたものの一覧があるんですけどね。
何と言いますか、お金があったらあったで大変なのねーとも思いましたよ。
着物の量が物凄いのは有名ですが、家電も家具も、あらまあ~という感じ。
そんな僻みや羨ましさは置いておいて(苦笑)、買い替えたらその都度捨てる、という基本中の基本の大切さは学びました。凄いんですもん。
大家さんがトラックを手配して処分してくれたので懐は痛まなかったようですが、これを普通に粗大ゴミとして出したら、いったい幾ら掛かることになったのか。エレベーター前まで運ぶだけで済みましたが、下まで運んだらどれだけ大変だったか。
家具家電以外のモノも詳しく書いてあるので、断捨離で迷っている人が読めば、「その人なりの基準を設ければ良い」と分かり、自分に置き換えることが出来る気がします。
群さんは肌が弱いので、衣類や肌着・化粧品等、それが基準・規定になっていました。使わないのに残してあったものが結構あった、ということでもありますけど。
着物に関しては、他の著書の方が具体的。
母君が着物を着なくなって、四棹分の着物が送られてきたとか。(他の本に掲載)
選んだのはご母堂様でも、支払ったのは群さんなので、元の持ち主の所に戻って来たという。
群さんは1954年生まれなので、この本をお書きになった時は、63歳。
ご自身で自覚してらっしゃる通り、そんなにあっても着尽くせないんですよね。
ひと様に譲れるものは、手入れをした後にお渡ししているそうですが、それでもなかなか減らないらしく。小物から下着から、とにかく手放せるものを探しているのがちょっと切なくもあり。あればあったで、難儀するんですねえ…。
勉強になったのが、群さんより一回りほど年上の呉服屋さんの女将さんの腰紐の話。
「モスリンや絹がだんだん辛くなってきて、最近では伸び縮みする腰紐を使っている」
単純に群さんのお年に足して、女将さんのお年は75歳くらい。
あー、私もおいおい、そうなるんだな~と思いました。
既に洋服では、締め付けられるものがダメになっている私め。
今のところ腰紐は昔と変わらず締めていますが、胸元の伊達締めは以前より緩くなりました。こういう風に、少しずつ少しずつ変って行くのでしょう。
身体に無理がないよう整えて行って、70代80代までキモノを着続けていけたら。
目指すはピンピンコロリ。頑張りましょう。
お読みいただき、ありがとうございます。