【旅行記】8/23:日本出発と北京のおばちゃん | churob

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ちゅろぶ

【退社】

勤務台帳に年休消化申請を出したり、
会社で親しかった同僚にケータイ番号を教えたり、
ケータイでは連絡を取らないだろうけど
お世話になったから年賀状は書きたいマネージャーに住所を聞いたり、
そんなことをして最終出勤日を終えました。

定時で職場を離れ、地下の更衣室にでっかいスーツケースを
取りに行きます。偶然、プライベートで仲良くしてもらっている
派遣のMさんに会いました。
「いつまでだっけ?」
「今日までですよ!」
「なに、私のとこに挨拶来てないってどういうことー!(ぷんぷん)」
「だってMさん挨拶にいっても基本的に席にいないんですもん
 それにまたどうせ飲みに行くだろうから最後じゃないし、
 Mさんなら気にしないかな、と思って」
Mさんは男前なおねえさんなので「まーね!」といって笑ってくれました。
彼女に限らずほんとうに人に恵まれたよい会社でありました。

おねえさんとの挨拶を終え、スーツケースをもってエレベーターに乗りました。
ほんとうはひっそり旅行に出たかったのですが、
出勤時、退勤時、でかいスーツケースを持っていると相当目立つようで
何人にも声をかけられてしまいました。
私が今日最終日だと知っている人はそのまま旅行に行くんだと
勘づき「最後の日にそのまま旅行ってちゅろうらしいね」と言われてしまった。
人に構われるのはあまり好きではないんだけど、しょうがない。

会社の知り合いに会いませんように、会いませんように、と
願いながら駅へ、そして駅から空港へ。


【空港】

空港に着いて、ATMで27万円をおろし、すべて米ドルへ換金しました。
ケニアもアラブも、米ドルを持って行って現地で
換金することが多いと聞いたからです。
換金所のおねえさんに「すごい大金ですね・・・!!」と言われてしまい
あまり海外旅行や為替に不慣れな私は
「え、変ですか?何かの間違いかな?金額あってるかな?」
となんども数え直してしまいました。
27万円のうち半分以上は、ケニアでのサファリツアーの代金です。
で、その残りがお土産とか現地での生活費。うん、間違いないはず。
「大金ですので、お気をつけてくださいね」と
おねえさんに言われて、どきどきしながらかばんへしまい込みました。

スーツケースには現地にいる友人Nに頼まれたお好み焼きソースやら
日本酒やら重たいものがいっぱい詰まっています。
でもちゃんと家で重量確認してきたから大丈夫、
スーツケースもすんなりチェックインできました。

手荷物チェックも受けて、21:30のフライトの一時間前に
きちんと搭乗口で待機。
いつも何かアクシデントを起こす私にしては優秀です。


【日本から北京へ】

やがて搭乗が始まりましたが、そんなにこの飛行機に乗る人は多くないようです。
団体ツアーぽい女性陣が10人ほど、
後は空気枕を首につけたお姉さんとその友達、
あとPCをたたいているビジネスマン、
3世代の家族づれなど。
乗車率は10、20%くらいでした。

私がこの旅行で使ったのはETIHAD航空という会社。
アラブの国営会社だそうです。
客室乗務員さんは、帽子から首にかけて白いシルクっぽい布を下げていて
エキゾチックですてきでした。

churob-ETIHAD Airway

飛行機は2:3:2人がけのジャンボタイプ。
エコノミークラスなのに、目の前の画面の横には
USB充電の差し込み口があったり最新鋭でした。

churob-USB

$churob-着ない

私の後ろの席のおじさんは、私が席の倒し方で手間取っていると
「このボタンをおしてね、」などと親切に教えてくれました。
でも奥さんとは知らない言語で話していて「どこの国の人?」と
おもったら、4時間ほどで到着した北京で降りて行きました。
たぶん日本語が上手な中国の方かな。

北京は清掃と給油のための着地のようです。
私は北京ではおりませんので席に座ったままぼーっとしていました。
すると清掃スタッフ(みんな女性)がどややーーーっと20人ほど入ってきてみるみるまに掃除。
掃除機をかけてゴミを拾って座席の頭カバーを交換して、
ブランケットが全席にあるかチェックして、全席1時間ほどで完了。
私はその勢いに感心しながら
「彼女たちはETIHAD航空のスタッフなのか、北京空港のスタッフなのか」
「給料はどのくらいなんだろう」なんて考えてみました。


【北京からアブダビへ】

その後,北京からのお客さんが乗り込み、一気に乗車率ほぼ100%に。
私の隣に来たのは50歳くらいのおばちゃんでした。
このおばちゃん、とても気さくなんだけどかなり強引でキャラ濃かったです。
英語もちょっと話せるみたい。私もちょっと。
ただし発音は日本英語とは相性が悪いらしく、お互い通じにくかったです。

はじめは向こうから話しかけてきて、
「どこから?日本のどこ?」
「私まえ日本に行ったよ」と写真を見せてくれる。
富士山にも行ったし、箱根温泉にもいったそうです。
彼女が肩にかけていた厚手のストールが真っ赤でとてもかわいかったので
「かわいいね」と言うと、手触りがいいからと触らせてくれたり、
裏表で同じ刺繍が入っている(手間がかかっている)のを見せてくれたり
ついには私のノートをもぎ取って、値段まで書いてくれました。
物価が分からないんだけど、とりあえずゼロがいっぱい並んでた。

<おばちゃんの肉筆①>
$churob-50000


息子はアメリカの大学に行ってるんだと自慢げに写真を見せてくれました。
また、彼女自身は音楽が好きらしく、ピアノやギターを弾いている
動画を見せてくれました。
家にグランドピアノがあるあたり、たぶん彼女は相当なお金持ちです。

機内食の時間になると、好き嫌いが多いのかおなかが減っていないのか
私に色んなものをくれました。
というか私のプレートにどんどん食べ物を置いてくれました。

飛行機に乗り込んできたときからしきりにiPhoneのカカオトークで
通話しており、さすがに飛行機が離陸体勢になったらそれは
触らなくなりましたが、飛んでいる間も誰かと連絡をとりたいらしく
Wifiが繋がるのか私に聞いてきました。
そんなにデジタルにも英語にも強くないのですが、とりあえずiPhoneで
Wifiポイントがあるか検索してみました。
Etihad Airway(今使っている航空会社)的な文字がありますが
何かを承認して、お金を払ってください、というような表示が
出ているような・・・

私が調べている間に、乗務員の方にもWifiについて質問していたようです。
私もいろいろ調べた結果「多分時間ごとにお金を払う必要があると思います」
と彼女には伝えたのですが、彼女は熱く「マネー」と「ペイ」の二つの単語を
繰り返すばかり。
 お金がかかるのか聞いているのか?
 お金がかかると説明してくれているのか?
がどうしても分かりませんでした。
私が分からない顔をしていると彼女はイライラしながら私のノートを取って
「Pay Money」と書いてくれました。
いや、その単語は伝わっています(T_T)
結局意思疎通ができないままその話題は寝かせることにしました。
うーん、むずかしい。

<おばちゃんの肉筆②>
churob-pay money


走行しているうちに消灯の時間です。
なお、言い忘れましたが、となりの彼女はかなり大柄です。
寝る体勢を定めるのも大変なようで、足を前の席にあげてみたり
肘掛けに思いっきりもたれたりしていました。
ああ、私の領土が・・・・狭い。
私は窓側、彼女は通路側。
私は窓側にかなり寄った体勢で寝ました。

ここまででちょっと悪く表現してしまった彼女ですが
機内の冷房がきつくて私が寒そうにしていると
ご自慢の大判ストールを私にかぶせてくれて、
そんなところはやっぱり優しいおかあさんでした。

しかし彼女はランニングシャツにショートパンツ、サンダルなんですが
寒くないんだろうか・・・

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8/23(金)分はここまでです。
独りで旅行に出ると、やっぱり知らない人と話す機会って多いですね。
今回の旅行はまさにそんな感じでした。

翌日は、もう少し彼女のおとなり様を味わって、
アブダビ乗り換え、ケニアに到着です。

その様子は、また明日更新します。

夜だけの話題なのに長いな~~この先が心配ですが
しばらくお付き合い下さい(^v^)