【旅行記】8/28:もりだくさんの日 | churob

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ちゅろぶ

【テント】

4時に起きられるように、
3:50くらいに目覚ましをセットしておきました。
今日は、
 日の出バルーンツアー、
 マサイマラ国立公園でのサファリ、
 昨日先送りにしたマサイ族集落見学、
このツアーで一番もりだくさんの日です。

目覚ましできちんと起き、身支度を始めると
「Good morning, Madam.」
とスタッフの人が起こしにきてくれました。
昨日、起きる時間を聞かれたのはそのせいだったんだ。

食堂はその時間から開いており、コーヒーを飲んで
待っててもいいよ、と昨晩言われていたため
4時半より少し前に食堂に向かいました。


【食堂】

もう一人のツアー参加者Tさんは、すでに食堂にいました。
「おはよー。ケーキもあるみたいだよ~」
いつも約束の時間に余裕を持って集合しています。
ほんとちゃんとした人だな~

食堂でホテルのスタッフとTさんとおしゃべりしながら
コーヒーとケーキを楽しんでいると、
4時半を過ぎたくらいにバルーンのお迎えのおっちゃんが
来てくれました。


【車内でベネと】

車に乗り込み、1時間くらい車を走らせました。
真っ暗で、寒かったな~

バルーンを飛ばす場所に到着。
各ロッジに迎えにいき、ここに向かっているとのこと。
私たちは一番最初に到着したので、
車の中で他の参加者が来るのを待ちました。

車の中で、お迎えにきてくれたおっちゃんと
しばしの間おしゃべりです。
確かおっちゃんの名前はベネ。
前歯がかけて、愛嬌のある笑顔でした。

「ケニアは初めて?」
「ケニアはどう?」
「旅行で?仕事で?」
「どれくらい滞在するの?」
こういう会話は海外旅行にはつきものですね。
ほんとによく聞かれました。
ここではもうちょっと時間があったので
違った話もしました。
「日本ではいまどんなものが流行ってるの?」

ここでTさんが出してきたのが、きゃりーぱみゅぱみゅの曲でした。
iPhoneに入っている”にんじゃりばんばん”を、ベネに聞かせていました。
ベネは「いいね曲だね!」と言ってくれましたが、
正直なところ、どんな印象だったんだろ、気になる(笑)

まだまだまっくらの車内。
前がベネで、Tさんと私は後ろ。
$churob-ベネと車内


【気球の準備】

ベネとの会話を楽しんでいるうちに
他のお客さんも集まってきました。
寒いけど、車を降りてみることにしました。
日の出の方角は明るく、反対側はまだまだ暗かったです。
しーんとして、風に音しか聞こえない感じ。


気球を飛ばす準備が始まりました。
大きな扇風機で気球の中に空気を入れて膨らまし、
その空気を大きなバーナーで暖めます。

広げてるだけのバルーン
churob-バルーン

扇風機でバルーンを膨らます
churob-バルーン膨らます

中の空気をあっためる
churob-バルーン暖める

私たちのバルーンには合計16人乗ります。
かごの真ん中にパイロットがのり、乗客は左右に8人ずつ乗ります。
私たちのが乗っているかごは、Tさんと私、後は中国の女性6人組
反対側はイギリスからの老夫婦などヨーロッパ圏の方々でした。


【そしてまたベネと】

気球準備中、またベネと話していました。
中国の女性グループを指し、
ベネが「あれは中国人?韓国?日本?」と聞いてきました。
話し言葉から察するに「たぶん中国」
「なんで分かるの?顔で?」
「顔はほとんど同じだから分かんないかな。
 Talkingと、あとFashionで何となくわかる」
「俺は日本人の話す英語の方が分かりやすいし、
 ファッションも日本人のの方が好き」
そういってくれました。

リップサービスもあると思うけど
確かに私もケニア英語は分かりやすいと感じます。
前にも書きましたが、ケニアで共通語として使われる
スワヒリ語は、アルファベットを日本的感覚の
ローマ字読みそのものです。
たぶん、ローマ字感覚が共通なんだと思います。
(私の勝手な見解ですが)


【気球出発】

いよいよ気球を飛ばすときが来ました。
かごを目の前にするとでかい!
140cmほどの高さでしょうか。
足を思いっきりあげて乗り込みます。
一緒のかご二のある中国人の女の子グループの
はしゃぎっぷりがかわいい。
キャーキャー言ってました。

乗り込むまでに飛び立ってしまわないよう、
かごの周りをケニア人のスタッフ10名くらいが
押さえ込みます。
全員乗り込んだら、いざ出発です。

といっても、気球なのでやんわり飛び立ちます。
そりゃそうか、スピード狂の私はちょっとがっかり。

でも飛び立った後の景色は感激でした。


【気球の上から】

日の出前
churob-日の出前

日の出後
churob-日の出後

太陽
churob-太陽


食べられてしまったアンラッキーなヌー。
churob-アンラッキー

車道を挟んで左右で色がちがう。ふしぎ
churob-左右で色がちがう

ヌーの大群


ガゼルのケンカ


パイロットがぐっと高度をあげてくれました。
地上から300メートル。
churob-上空から


【写真撮影】

パイロットがなにやらヒモにデジカメを装着し
こんな感じでデジカメをセッティングしました。
気球にデジカメをぶら下げて、
飛行中の全員写真を撮るようです。
なるほど~
$churob-デジカメ

ちなみに、セットされているデジカメは”Made in China”
同乗している中国の女の子たちに
「頼むよ~、チャイニーズテクノロジー」
とジョークを飛ばしていました。

いざ撮影です。
15秒頃からパイロットがリモコン操作をはじめ
みんなポーズをとって構えますが、お約束のようにうまくいかず。
27秒頃、パイロットが小声で
「チャイニーズテクノロジー・・・」とぼやくと
みんな笑っていました。


同じかごに乗っていた中国人の女の子グループ
churob-中国の子

$churob-上海の子

パイロットも言っていましたが、
彼女たちとても英語が流暢でした。
発音もきれいだし、パイロットとガンガン会話して
冗談を言い合っていました。

身の回りを見ても、ミラーレスカメラ、Northfaceのジャケット、
ばっちりのマニキュア・・・うわ~ハイクラスや~~

興味がわいて後から聞いたら、仕事で知り合った友達グループだそうです。
ある人はマーケティング、その他の人は聞けませんでしたが
そういうかんじ仕事なのだと思います。
きっと仕事で英語を使うんだろうな。
みんな年齢もばらばら、
住んでいる場所も香港や上海、台湾などばらばらだけど、
こうやって集まっては数ヶ月ごとに海外旅行に行くそうです。

めちゃくちゃ稼いでるんだきっと、仕事もできるんだろうな。
かっこいい~~

そんな感じで空の旅を楽しみました。
1時間くらい飛んでいたと思います。

ちなみに、気球の片づけはこうやってやるらしい
$churob-お片づけ


【草原で朝食】

ここで朝食をとります。
大草原の中!!
churob-朝食

お誕生日席でした。
朝っぱらからシャンパンです。
churob-シャンパン

一緒に乗ったお客さんたちと
テーブルでおしゃべりしながら食べました。
楽しかったです。
でもやっぱり、もっと英語ができたらもっといいのになあ、
と思います。


【かっこいい車】

食べ終わると、私たちを元のガイドさんのところへ
連れて行ってあげるから車に乗ってと言われ移動。
そのとき乗った車が、かっこ良かった!

中の窓枠が木でできてる。
churob-内装

そういえばパイロットは白人の方でした。
もしかして、ガイドさんが前言ってたみたいに、
植民地時代にケニアに残ったイギリス系の人が
このパルーンツアーをやってるのかな?
で、この車もイギリス系なのかな?

そんなことをぼんやり考えました。

車の折り際、運転席と助手席の2人に
「よかったらチップもらってもいい?」と言われました。
いいよ~といって、Tさんと私はそれぞれチップを渡しました。
相場が分からず、私は500ksh(ケニアシリング)

外に出ると、元のガイドさんとドライバーさんが
待っていてくれました。
ここまで連れてきてくれたお礼を言って分かれようとすると、
「写真とってあげるよ!
 車のフロントに乗っていいよ!」
と気前よく言ってくれました。

自分たちの写真は割愛ですが、その後お願いした彼らの写真がこれ。
やっぱりこの車、かっこいい~
churob-イギリス車

そしておなじみのハイエースに乗り込み、サファリ開始です。
既に今日、かなり活動した気分になりましたが、
まだ朝食を食べただけです。
今日という日は長い!

★まめ知識:チップください
 ちょっと気にかかっていたさっきのチップの話を
 ガイドさんにすると、
 「チップは気持ちだから、自分からくれっていうのはおかしい。
  それにあげるとしても100か200で十分だよ」
 とのこと。そっか~500は多かったか!
 だから、その分、自ら写真撮ってあげるって言ってくれたのかな?
 このときは気分が良かったので、その500は嫌な気持ちになりませんでした。
 でも次からは覚えとこ~~



【サファリ】

ゾウのおしり
churob-ゾウのおしり

イノシシもいるんだ。
churob-イノシシ

ジャッカル
churob-ジャッカル

オスライオン
churob-オスライオン

メスライオン。一夫多妻を絵に描いたようなかんじ。
そしておなかまるだし。うちの猫と変わらんな、かわい~
churob-メスライオン

ワシ?か何かが獲物に群がっています。
churob-捕食中

ワニとヌー。
たぶんこのヌーはケガをしていて、川の上の丘にあがれなくなっている。
ワニは今お腹いっぱいだけど、おなかが空いたら食べる。
このヌーは、もう食べられるのを待つだけ。
$churob-ワニとヌー

空っぽの亀の甲羅。中身は多分食べられた。
これはめずらしいらしい。
churob-食べられた亀
ついでに言うと、この甲羅は、
私がサバンナの真ん中で用を足している時に発見された代物です。
だってトイレないんだもん(^q^)


【昼食】

動物の食事が続きましたが、私たちもランチタイムです。
初めての外ごはん!
外でごはん食べるのって大好きです。うれしい~
churob-ランチ停車

日本以外のお弁当ってどんなものか興味ありました。
袋入りのパン、果物、アルミホイルで包んだチキン、
ジュース、ポテチ、それがでっかい紙の箱に
ガサっと入っていました。
まあ、そんなもんかw
churob-ランチボックス

ドライバーさんは車の運転席でささっと済ませていました
churob-オマリ

ガイドさんは、私たちの相手をしながら一緒にごはん
churob-ジョセフ


【ミッション①②】

ところでこのツアーの始めから、私には小さな野望が2つありました。
 ①ケニア人、というか黒人のあのチリチリの頭をさわること。
 ②長くてくるっとしたまつげの接近写真を撮ること。

②のまつげはまだいいとしても、
①の頭は、なんとなくバカにしてると思われそうで、
お願いしにくいな~と躊躇していました。

でもこのランチのとき、ちょうどガイドさんが
「ツアー中、毛が伸びちゃってさ~」
といいながら自分の頭をゴシゴシしていたので
おそるおそる、頭を触りたいとお願いしてみました。

あっさり承諾。「いいですよ、どうぞ」と言ってくれました。
私は嬉々として立ち上がり、ゴシゴシ
「タワシみたいでしょ?」
だって! 自分で言ってる。
ほんとタワシみたい、わははーー

それにしてもこの頭、どれくらいの頻度で
どうやって手入れするんだろ?

この勢いで、②のまつげのおねがいもしてみました。
「えー私なんか撮ってもしょうがないですよ」
他のときにも言っていましたが、ガイドさんは自分の顔や容姿に
自信がないそうです。体が細いし、顔もちっちゃいので、
もっとでーーんとでっかくなりたいそうです。

とりあえず、まつげが長くてくるくるでかわいいから
撮らせて~とプッシュ。OKしてくれました。
churob-まつげ

やったー、ミッションクリアー。

Tさんと車の前でジャンプ!
churob-ランチジャンプ


【救出】

車での移動中、アクシデントがありました。
正確に言うと、アクシデントにはまっている車に遭遇しました。
小川を車で横切ろうとして、丘にあがれなくなったみたい。
前輪が空回りしていました。
ツアー客ではなく、子連れ一家の個人旅行のようでした。

私たちのドライバーさんは、サファリカーから
シャルベルやジャッキ、チェーンをもってきて
みんなでタイヤの前を掘ったり石を敷き詰めたり。
ガイドさんに、車で待ってていいよ、と言われたけど
Tさんが車を出て穴掘りの手伝いを始め、
私も石探し程度ですがお手伝いできました。

ドライバーさん、なんのためらいもなく靴を脱いで川に入ったり
タイヤの下を覗き込んでTシャツ泥んこになってたり
めっちゃかっこよかった。

車が丘にあがれるまで、30分?いやもっとかかったかな?
足場を作って、私たちの車とチェーンでつなげて引っ張り上げて
無事、脱出できました。
churob-アクシデント

ドライバーさんがサファリカーの後ろでTシャツを着替えていると、
すすっと、向こうの家族のお父さんらしき人がお金を差し出し、
ドライバーさんはそのまま笑顔で受け取っていました。
すんごい二人ともさり気ない感じ。
これが気持ちってやつなんですね。

私の日本のイメージだと、ここでお金は渡さないような気がします。
「本当にありがとうございました」
「いえいえそんな、おかまいなく」
「いえいえ」「いえいえ」
となって、後日一家からドライバーさんへ
お礼のハムとかが届くんだろうなあ、と思います。

こんなイベントもありつつ、マサイマラ国立公園を後にしました。

帰り際、マサイドライバーに道を聞かれました。
ガンガン運転しています。
churob-マサイドライバー


【マサイ村】

ゲートを出てすぐ、マサイ村見学です。

はじめは、歌と踊りを見せてくれました。
男性の踊りは、夕べロッジで見たのと同じ感じ。
一列に並んで3拍子でリズミカルに歌っていたと思います。

次は女性たちが出てきました。
男性と女性はそれぞれ別に歌うようです。
男性と同じく一列に並び、隣の人と手をつなぎ合います。
きれいな歌声とともに、その手をタイミングよくゆらゆらと
ゆらしていました。

参加しようとしている。
churob-女性たち

歌と踊りが終わると、村の中に入ります。
こんな風に、村の周りは一周、外が枯れ枝で囲まれています。
$churob-入村

入ってすぐ、また枯れ枝で囲まれた円形ゾーンがありました。
夜に羊を入れておくところだそうです。
直径10メートルくらいの円の中に、
たしか羊を100匹ほど入れると言っていたような。
 5m × 5m × 3.14 =78.5m^2
 78.5m^2 ÷ 100匹  =1.27
だいたい1平方メートルに1.3匹入る計算か~
結構ぎゅんぎゅん!

それを毎晩繰り返すため、地面は羊のうんこだらけでした。
$churob-羊ゾーン

次は人間が住む家です。
作りかけの家。牛の糞で作られた壁は、固かった。
churob-マサイの家

家の中は、入ってすぐが台所
churob-台所

台所の左右に、子供部屋と両親&赤ちゃんの部屋
部屋は30センチほどの小上がりになっており
下には牛かなにかの革が敷いてありました。
churob-家の中

★まめ知識:マサイ族の男女分担
 村の周りの枯れ枝壁作りは、男性の仕事
 村の中の家作りは、女性の仕事

 昼間の遊牧は、男性の仕事
 朝食~夕食づくり、その間に火を灯し続けるのは、女性の仕事

 台所の火を消してしまう女性は、怠け者と見なされるそうです。
 そしてこの火をおこすのは、男性の仕事


外に出ると、火おこしを実際にやってくれました。
台となる太い木、くるくる擦る細い木は、
固さのちがう2種類を使うそうです。

くるくるくるくる
churob-火おこし

煙が立ってくると、すかさず枯れ草を乗せ
フーフーします。
churob-火おこし2

ものの3分ほどで見事に着火。
あとでやらせてもらいましたが、くるくるさせる時点で
もう難しかったです。

またジャンプしてくれました。すごいジャンプ力。
ちなみにジャンプするのも男性だけらしいです。
churob-マサイジャンプ

これは15歳?13歳?それくらいになると
熱く焼いた棒で両足と両腕に焼き付けられるそうです。
おとなの勲章でしょうか。いたそーー
churob-おとなの勲章

マサイ族の子犬。遊牧のときによく連れています。
村の中にもたくさん放し飼いされていました。
色は茶色とか、白にまだらとか、いろいろでした。
毛足は短く、耳の大きなラブラドールレトリバーみたいな印象です。
大きな耳が垂れて、ほんとにかわいい。
churob-マサイドッグ

ここまでで村見学は終了。
これからが試練です。
お買い物タイム!


【ミッション③④】

本当は行きたくなかったのです。
よくわからない木彫りの像とかを売りつけられそうで。

ガイドさんは「行く?車で待っててもいいよ」と
言ってくれたのですが、でもここで引いてたらいつまでたっても
海外旅行で買い物できないままだと思って
行くだけ行ってみることにしました。
Tさんは「ぼくは行ってくるよ~」とさらっと言うし。

そしてなにより、私には日本からもらって来た
ミッションがあるのです。
日本で私にケニアのなんたるかを教えてくれた
バーのお兄さんから、2つの買い物を頼まれていました。
ミッション③④です。

③時計バックル
churob-ミッション①

④タイヤサンダル
 これはケニアを知る人には有名なもののようです。
churob-ミッション②

よけいなものは買わない、ふっかけられても勝つ!
そう心に決めていざ出陣です。

ガイドさんはお買い物ゾーンにはついてこないようです。
たぶん、マサイ村とそういう約束になってるのかな。
こっそり
「言われた値段の半分より下から交渉を初めてください」
と教えてくれました。

私とTさんの身柄は、ガイドさんからマサイ村の営業マン(?)に
引き渡されました。
お買い物ゾーンは、円周状になっており、
木彫りの像やお面、アクセサリーなどが
台の上に所狭しと並べられています。

英語で
「品物を決めるのが先、その後値段を聞いてください。
 そこからネゴシエート(交渉)です。」
と強く言われました。先に値段を聞いちゃだめなわけ?
ふげーー

お買い物スタートです。
円周に沿って、品物を見ていきます。

物色中は、2、3人の営業マンが
ぴったり、ほんとにぴったり後ろをついてくる。
気になった品をじーっと見たり、
ちょっと気になって手に取ろうものなら
これが欲しいのか?とすぐに聞かれます。
ちょっと持っただけだよ~(T_T)

ここでミッションのことを思い出し、
③の時計バックルと、④のタイヤサンダルを探します。
ないな~。
③の時計バックルは写真を持っていたので、
後ろの営業マンにiPhoneを見せて聞いてみました。
「これある?」「んーーない」

そっか、ないのか。
タイヤサンダルらしきものも見当たらないし。
じゃあ、私はもはやここには用はない!
心を無にして、一定の速度で円周を歩きました。
いや、すぐにお買い物ゾーンを出て行ってもいいんだけど
そんな度胸なかった。

何も言わずに円周を歩く私を見て、
後ろをついてくる営業マンたちが
「こいつ、買う気ないんじゃないのか」と
感づき始めまたようで、
興味を示していない品物まで、
ぐいぐい紹介し始めました。

この時点でまだ半周くらい。
残りの半周の道のりがながい(T_T)

無言で歩くと商品説明が始まるので、
たまに会話をしたり。
「この円周のそれぞれの台は、違う人が作ってるの?」
「そうです、それぞれ別のfamilyのmotherが作っています。」
台の向こうでは、鼻水をつけたままの子どもが覗き込んでいました。

そうやって場をつなぎながら、
4分の3くらいにさしかかったところで、ピアスを見つけました。
あ、そういえば私、日本にいるときからピアス欲しかったんだ。
勇気を持ってピアスを手に取ってみました。
すると、待ってましたとばかりに、
「ピアスがほしいの?」
「ブレスレッドはどう?」
「こんなのもあるよ!」
奥様がたは、自分のところの品物を買ってもらおうと、
熱心に色々持って来てくれます。

営業マンは遠くの奥様にの声をかけ
円周の向こう側からも、ご所望の似たような品を
持って来てくれます。
おお、このシステムはいい。

私は、金属のチャームがついた
長めで、あまりごつくないピアスが欲しい気分でした。
マサイの男性陣が踊ってくれたとき身につけていた
金属がシャラシャラなるアクセサリーについていた
その金属チャームが「いいな」と思っていたのです。

ビーズを三角につなげたピアス、
木彫りのでっかいピアス、いろいろ持って来てくれましたが
結局、私は最初に見つけたそのピアスが気に入りました。

これ。
$churob-ピアス


【価格交渉】

さてここから価格交渉です。

値段を聞くと、例のごとく、
「テンダラー」でふっかけてきました。
10ドル=1000円くらい。

「テンダラー!? エクスペンシブ! 高い高い!」
と大げさに驚きました。
あと、私は、ケニアシリングしか持っていないことを伝えました。

★まめ知識:ksh ケニアシリング
 ケニアの通貨はケニアシリング。
 だいたい10ドル=1000円=1000ksh
  ※ただしこれはナイロビの感覚。
   ナイロビは都会のため、物価が高いそうです
  ※観光地やナイロビではドルのまま使えるところが多そう。


相手のペースに持っていかれないように、
この値段でしか買わない、と心に決めることにしました。
日本のアジア雑貨店などで、安いピアスは300円くらい。
なので、200kshで買う。それ以上なら買わないー!

「じゃあ、500kshでどう?」
「NO」
「400ksh」
「NO, NO」
「じゃあいくらなら買うの?」
「200ksh!!」
「えー200!? 250でどう?」
「だめ、200!!!」
「250」
「200」
「・・・OK, 200でいいよ!」
「いいの?やったー!Asante!!(ありがとう)」

やったー、交渉できたー買えたー!
このピアス200円なら、私は満足です。
営業マンははじめ渋々でしたが、
でもそれでも儲けはあるようで、笑顔で売ってくれました。

満足げに車に戻りました。
ガイドさんに「何か買った?」と聞かれ
「買ったよー、このピアス!」と
見せびらかしました。

4日目にして、やっと一歩前進した気分です。
別にこのピアスがどうしても欲しかった訳でも、
200kshにこだわってたわけではないんです。
自分の意思をきちんと伝えて、
自分で交渉して、
満足いく結果が得られたことが
ほんとにうれしかった。

Tさんも、20ドルからだいぶ値切って
民族調のネックレスを買っていました。
「交渉うまいねって褒められちゃったー」と言っていました。


【ロッジ】

また昨日と同じロッジに戻り、夕食です。
この夜もガイドさんと一緒に3人で食べました。
最後の夜なので、全員ビールつき。
明日は、車でナイロビに帰ってお昼に解散するだけなので、
打ち上げみたいな気分かな。

マサイマラは星がきれいと、ガイド本に書いてありました。
昨日の夜はあいにくの曇りで星が見えませんでしたが、
この日はほんとに星がきれいだった。
スタッフのおっちゃんが、わざわざ中庭を遠回りして
星の説明しながらテントまで案内してくれました。

「このロッジは自然が多くていいところでしょ?
 またケニアに来たら、ぜひこのロッジを使ってね!」

営業トークw マサイの人はほんとに営業が上手でした。
でもなんか、だんだんかわいく見えてきた。

初日なら、色々説明して遠回りまでして案内してくれた彼に、
チップをあげるべきなのか?と、
そればっかり考えてしまっていたでしょうが
この日はそんなことすっかり忘れて、
おっちゃんとのおしゃべりを楽しんで
テントに戻りました。

いつも私が勝手に考えすぎなんだ、
自分で難しくしてるんだ、きっと。

8/28はそんな感じでした。
ほんともりだくさんだった。

おやすみなさーい。

$churob-0827